うつ病とか、そういうのは、私は気にならない。

 そんなりょうさんを含めて、ずっと支えていきたいと思ってる。

 でも、りょうさんは私のこと、どう思っているの?

 私への気持ちがないなら、はっきり言ってほしい。


一人になると、そういうことを考えては、また涙を流していた。


ただ、彼の前では、そんなメソメソした気持ちは見せなかった。

電話でも明るく話していて、

彼に「明るいね。かえでは明らかに俺よりずっと元気だよ」と言われていた。

彼は彼で「テンション上がらないよ。ついてない。何かいいことないかなあ」と何度か口にしていた。

「何か悪いことでもあったの?」

「う~ん・・・、もっと稼ぎたいとか・・・」

「仕事があまり入ってこないの?事故が起きたから?」

「ああ、でも、事故ってことを知ると同情されて、逆に仕事を依頼してくる人もいて。来月あたりからちょこちょこ新規の仕事が入る予定」

「だったらいいじゃん」

「いや、俺は平凡な日々には満足しないの」

「特に悪いこともない普通の日っての、幸せなんだよ。以前もずっとそうだったでしょ?どうして最近そう思うの?」

「俺は昔を忘れたの」

「じゃあ、どういう状態なら、テンションが上がって、ついてるって言えるの。宝くじにでも当たればいいの?」

「う~ん・・・、毎日暑っいなあ、ってテンション下がるし・・・」

と冗談か本気かわからないことを言って、はっきりと本心を言わない。

どうして気分が上がらないのか、自分でもその理由がわからないのか。

それとも、理由をわかってて私には言わないのか。


ラブラブ恋人時代は、私と一緒にいるだけで幸せ一杯、という気持ちが常に伝わってきた。

そして常に情熱的でポジティブだった。アトピーのせいか、ネガティブに考えてしまう私とは正反対だった。

本当に、彼は変わった。

今は、私がそばにいてもダメなのだ。

いや、言い換えよう。

彼のそばにいる人は、私ではダメなのだ。