別れるべきなのかもしれないけど、別れることなんてできない。

好きだから、離れることなんて、できない。


その後は、週に1回のデート、そして毎日の電話かメール、

ときには1日に数回もの電話がくるようになった。


彼はお父さんが経営していた小さな会社を継いで、

離婚後は、一戸建ての自宅の1室をオフィスにしていた。

オフィスといっても、建築の仕事で従業員は基本、現場で仕事をしているので

普段はオフィスに従業員が出入りしていることはない。

彼は基本、オフィスで内勤だが、忙しいときには、現場に出ている。

オフィスには、近くに住む彼のお父さんが経理の仕事をするために

毎日来ている。


ある日の電話の内容

「来週の週末、俺の実家に行こう。実は今日、父にかえでのことを話したんだ。

結婚したい人がいるから、連れて行きたいって。いいでしょう?

そのほうが、かえでが安心すると思って」

本当に彼は思ったら即、行動派だ。

結婚のことは、ずっと「早すぎる」と言っていたのだが

彼に何度会っても、印象は全く変わらず

このままずっと付き合いが続いていくのだなあと漠然と思っていた。

それなら、どうせ結婚するなら、早いほうがいいかもしれない、と思うようになっていった。

そうして、来週、彼の実家に挨拶に行くことになった。


私の実家は遠いので、GWなどの連休じゃないと行けない。

でも、彼の実家に挨拶に行くことになると、私のほうも一言言っといたほうがいい。

実家の母に電話をして、伝えた。

「ママはあんたが決めた人なら何も言うことはない。

まずはそちらのご家族と会って話してきなさい、

それからこっちの家に来てもらった時にゆっくりと今後のことを話したい」との返事。

このときは、彼に離婚歴があり子供がいる、ということには、特に何も言わなかった。

「まあ本当は、そういうのないほうがいいんだけどね」と言った程度。


出会ってから結婚まで早すぎる、と言われると思ったが、

意外にも「なかなか気に入る人に巡りあうチャンスもそうないし

年も年なので、ぜひ話を進めていけ」と。

彼に報告すると、反対されずにホッとした様子で

「やっぱり俺の言うことに間違いはなかったでしょ?早すぎるってことはないでしょ」

とドヤ顔。


ただ、気になることがで出てきた。

子供のときは何ともなかったのに、

30歳を過ぎたころから、アトピー性皮膚炎が出るようになったのだ。

幸いにも、まだ私は軽度のほうだと思う。

出たり引っ込んだりを繰り返していたのだが、

最近はずっと治まっていて、ずっと調子がよく、もうアトピーのことを忘れていたほどだったのだが

彼と知り合って1か月半が過ぎたあたりから、少しずつ、出始めていたのだ。

この話が出たとき、2週間くらい前から、

少しずつ出始めていた時期だったので

「来週は良くなってるかな」と内心、心配していた。