妹のことばで、彼に連絡してみようと思った。
お互い連絡しないまま、1週間以上経っていた。
妹との電話を切ったすぐ後、まずはメールを送った。
「お元気ですか?今、冷静になって、あのときは周りからきつく言われ、私もアトピーで精神的に不安定になっていて、りょうさんにはひどい事を言ってしまったと思っています。もう私たちは終わりということですか。もう取り返しがつかないのなら、仕方がないですが、もし、もう少し考えてみる余地がりょうさんに残っているなら、話し合いたいです」
その日、返事はこなかった。
次の日もこなかった。
そしてその日、妹から連絡がきた。
「予約とれたで。その日無理かもしれん、もっと後になるかと思とったけど、ラッキーやわ。M先生も言よったけど、紹介でも気が乗らないと断る人もおるんやって。それに、人によれば、予約が取れたあと、いい事が起きる人もおるんやって。予約がスムーズに取れたってのも、いいことやわ」
「どうなん?りょうさんに連絡とってみた?」
「うん、昨日あれからすぐメールしてみた。でも今のところ、なにもなし」
「まあ、まだ一日だけやしの。それに人の心って複雑やけん、そんなすぐには連絡来んかもしれんわの。もう少し待ってみて、また連絡してみ」
「うん」
翌日、電話してみた。留守番電話になっていた(彼の電話はいつも一定の時間鳴ると留守番電話に切り替わる)。着信は残しているものの、その日も折り返しの電話はなかった。
翌日、今度はより詳しく自分の気持ちを述べたメールを送った。
「前に送ったメールは見てくれましたか?私としたら、結婚の約束までした真剣な付き合いをした人と、どんな結果になったとしても、このままの状態にしたくないです。
私の正直な気持ちは、現実的に結婚が無理そうでも、私が妥協できる事は妥協し、協力できる事は協力して、助け合って進んでいきたいと思います。心から好きになった人だから。その話し合いを十分にせずに、このままで終わるのはちょっと・・・という気がします。
でももし、もうこれ以上、私と接触したくないと思っているなら一言、終わりにしようと言ってくれるだけでいい。りょうさんの事、悪者だとは思いません。それは縁がなかったんだと思ってきっぱり諦めます。
どちらになってもいいので、返事がほしいです。もちろん、結論を急いでいるわけではないので、今は何と言えばいいのか分からないというなら、それでも構いません。何も連絡がないと、りょうさんの身に何かあったんじゃないかと心配です。
今の正直な気持ちを聞かせてください」
数十分後、メールの着信を知らせるメロディが鳴った。送り主は「りょう」。
思わず息を飲んだ。
この空白の1週間強、一体彼はどんな気持ちだったのだろう。
恐る恐る開いてみた。