1週間以上ぶりに彼からメールがきた。
私が送ったメールの返信なのだが。
恐る恐る開いてみた。
「何も連絡しないでごめんなさい。
冷静になって僕の給料でやっていけるのかと思うと、本当にやれるのかと考えてしまい、自信がないのは事実です。
かえでの家族にも会わせる顔はないし、結婚式できるのと聞かれ、どうだろうと思ったり。
申し訳ない気持ちと、あきらめなければならない気持ちと、好きな気持ちでいっぱいです。
何て言ってよいのかわからなくて返事しませんでした。ごめんなさい」
よかった。とりあえず事故や病気など彼の身に何かあったわけではなさそうだ。
返信をした。
「給料の面では私も収入があるので不可能じゃないけど、どのくらい足りないとか具体的な事は話し合ってみないとわからない。私は前に言ったとおり、どんな結末になるかは分からないけど、このままで終わるのではなく、もう少し付き合いを続けて、これから話し合ってみたりもっと考えたりしてみる事は必要かなと思う。りょうさんはどうなのですか?今の段階でうまくやっていける自信や、やっていきたい気持ちがなくてこれ以上、話し合っても無理、だから諦めるという気持ちが強いなら、やめたほうがいいと思う。でも、大変かもしれないけど、何とかしてやっていきたい気持ちのほうが強いなら、私たち、もう少し付き合いを続けてみてもいいんじゃないかと思う。今すぐじゃなくても、ゆっくり考えてからでもいいし・・・。
周りの事に惑わされるのではなく、自分の心の奥底の声に忠実に。
無理に決めることではないので、自然な気持ちが沸き上がってきて、そのときに私が必要だと思えるなら、教えてください」
その日夜遅く返信がきた。
「かえではしっかりした人だね。尊敬します。
今、俺は精神的におかしいから、会ったらがっかりすると思う。
情けない男です。
わざわざメールくれてありがとう。
おやすみ」
翌日のメール
「そこまで追い詰めたのは私ですね、ごめんなさい。
一番の理解者でないといけないのに、りょうさんと会ったこともない人の言うことに惑わされた私が馬鹿でした。
それに気づかせてくれたのは、私の家族。だからりょうさんは私の家族に負い目を感じることはないです。
話したくないなら無理に話さなくてもいいし、あまり自分を責めないでください」
「俺が悪いのに謝られたら立場がないです。
かえでの調子がよくなったら、会ってくれますか。
会って話をしましょう」
こうして、1か月ぶりに会うことになった。