霊能者のM先生に会うために帰省した四国の実家から、

関東に戻り、家に帰って落ちついたころ、

彼からメールがきた。


無事着いた?疲れたでしょ。

体調よくなりそう?治ればいいね。


ありがとう。食事などのアドバイスもらったので、大変だけど言われた通りにやってみるつもり。

りょうさんへの土産話もあります。お楽しみに


みやげ話早く聞きたいなあ。

電話していい?


そうして電話で話した。

彼は以前から「俺は占いとかそういうのは一切信じない」と言っていたので

私からそう言ったところで、真に受けるとは思えないが。

「宅建の試験合格するらしいよ。ぜひ受けなさいって。

すごいよね、試験受けることもわかったんだから」

「へえ~そうなの?」

「私たちの相性はいいみたい。性格が反対だから無い物を持っていて惹かれるんだって。

りょうさんはどう思っているかはわからないけど、私はずっとそう思ってた」

「そう?違うよりも同じほうがいいように思えるけどなあ」

「だからけんかしながらでもうまく続いていくんだって」

「でも俺たち、けんかにならないと思うよ」

私たち今年は運勢がいいから、今年結婚したほうがいいんだって」

「え?俺、今年運勢よくないんだけどな。かえでには振られるし、仕事でも現場で事故があってそれから仕事減ったし」

「私、振ってないじゃん。それに仕事も生活に困るほどのことではないんでしょう?前よりずっと増えてるって言ってたじゃん」

「そうだけど、事故がなかったら、もっと増えていると思うんだ」


「私ってあげまんだって。だから私と結婚したら、りょうさん幸せになれるみたい」

「あげまんって、(笑いながら)Hのときにつくすっていう意味でしょ?」

と彼はそこのところに妙に反応して大うけ。

「違うよ~。その女性と一緒にいることで男性の運気が上がるってことだよ。私それ聞いてうれしかった。だってりょうさんを幸せにできるんだから」

「お金も私のほうに入ってくるから心配ないって」

「俺のほうには入ってこないのかな」

「りょうさんの生霊も見えたんだよ。背があまり高くないでしょうって言ってた(笑)」

「俺、そっちに行ったのか?ああ、だから、かえではその日メールで『今日何してたの?』って俺に聞いたんだ」

「いや、そういう意味で聞いたんじゃなかったんだけどね」

顔が見えないのでどんな表情をしていたのかは分からないが、

言葉で判断すると「そうか~」という感じで、ちょっと照れているように思えた。


「私、音のある生活すればいいみたい。家にいるときはテレビや音楽をかけて、滝みたいに音が出るところに出かけたほうがいいんだって。近くに滝ってある?」

「あると思う。じゃ、今週末、デートしよう。一緒にそこへ行こうよ」


久しぶりに長電話して、切ったあと、またすぐかかってきた。

「今、ネットで「四国 霊能者」で検索かけてんだけど、その先生、名前何ていうの?」

その人のことを調べているようだった。


本心は、どう思ったのだろうか?