2月12日 2.11大阪 THE NEW BEGINNING in OSAKA | 岩丸の携帯日記

岩丸の携帯日記

CinemaSoundWorksという会社で
遅延気味な日々を追いかけ記録…(かなり…)

これは…

とりあえず、現時点でのベスト興行です。

それくらい、良い大会でした。

大阪の人達が、うらやましい…。

 

ちなみに甥っ子は、夜行バスで現地観戦してました。

うらやましい…。

 

第1試合は、矢野通&YOH組と田口隆祐&ボルチン・オレッグ組が対戦。

カザフスタン出身のアジア選手権フリースタイル125kg級優勝経験者のヤングライオンのボルチン。

…末恐ろしいです。

 

試合は、田口監督がYOH君に丸め込まれて、3カウント。

 

しかし…しかし…、ボルチンは…末恐ろしい。

 

 

第2試合は、後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組とグレート-O-カーン&カラム・ニューマンの試合。

 

オスプレイの新日最後の試合。

本日のメインのエンパイヤとバレットクラブの軍団対抗戦。Oカーン様は、そこには出ず、ここに居ます。

 

カラム・ニューマンの動きは、見ていてとても心地よい、21歳の新生の動き。

 

YOSHI-HASHIさん、先ずはKOPW戦線介入とか、どうなんですかね。有りだと思うんですけど…。

 

 

バックステージで、今日で新日を離れるオスプレイの事を語りだす、Oカーン様。

 

「3年半近く…だな、黙ってたんだから、1回ぐらい本音を語ろうか…。」

 

オスプレイと組むのが怖かった事。

相手より目立てるか…ついていけるか不安だった事。

一緒に「EMPIRE」立ち上げた時、リーダーに拘らず、同盟で平等って関係を受け入れたオスプレイに、格の違いを感じた事。

「to fan でなく、to in でいろ」と教わり、ファンの為じゃなく仲間へ向いていろ…と。そしたら、落ちこぼれてもファンに嫌われても、仲間がチャンスをくれる…と。実際に、自分よりも余を前に前にと、押してくれた事…。

「EMPIRE」のチャット欄で、何か案を出すと「サンキュー・ボス」って返してくれた事。

試合終わった後で、「あの動き、すげえよかったよ」とか、「あの技、すげえ好きなんだ」とか、言ってくれた事。

 

「お前のお陰で、ここまで来れたし…、これからも、お前に負けねえように頑張るつもりだよ。
…さよならじゃないけど、一応さよならだ。

プロレスラーって嫌いなんだけど、おめえみたいなトンパチは、すげえ好きだったよ。

だから…さよならじゃねえから、また純粋に…最初の頃みたいに、2人っきりだけの、純粋なタッグ組もうや。

あと『G1』の借りは、必ず返すぞ。

平等な同盟だ。余はオマエのことなんか、リーダーと思っちゃいねえ。また頑張って強くなって、オスプレイを超えたって、イギリスと日本と、それからおめえ…AEWの愚民どもにわからせてやるよ。

だって…お前が言ったんだろ…あの時。

「時代の中心は、グレートOカーンだ!」って…。

その言葉、嘘には、させない」

       

      そのOカーン様は、本日のメインには、出ません。

      なぜか…。

      メイン見て、納得しました。

       

       

      第3試合は、海野翔太&エル・デスペラード&本間朋晃&タイガーマスク組と、EVIL&SHO&成田蓮&高橋裕二郎組の試合。

      どうしたって興味は…

       

      デスペさんとSHO君に…行きます。

      申し訳ないけど、EVILさんと海野君には…、まだいかない。

       


       

      最後は、SHO君がショックアローで3カウント取って、試合後にワチャワチャあるだろな…と思ってましたが、思った通りにワチャワチャになって、ジュニアのベルト持ってっちゃったSHO君までは、想定内。で…怒ったデスぺさん。

       

       

      「…言ったよな、お前にはかけるリスクが必要だって。マスクは俺の手元に返ってきた。そのベルトだってな、どうせ俺の手元に返ってくるんだ!

      お前が払うリスクは、お前が負けたら「STRONG STYLE」に入ることだ!お前が今のまんまじゃな、金の取れるレスラーになれねえからよ!

      …毎日、皮の硬いメロンパン買ってこいよ!俺のパシリだ、テメーは!」

       

      面白すぎる…。

      どう考えたって、デスペさんとSHO君が選手権試合やったら、デスペさん勝ちしか思い浮かばない。

      これは…見たい、ぜひ見たい、元々「STRONG STYLE」筆頭みたいな好青年だったSHO君なんで…

       

       

      第4試合は、ロスインゴとJ5Gの、10人タッグ試合。

      札幌2連戦で、シングル対決が決まってる両チームは、それぞれの相手に、それぞれのアピールをします。

       

      新日の未来は、髪をかけて、試合するそうです。

       

      実は、個人的に見たいのは…BUSHIさんとTAKAさんの試合だったりします。

       

       

       

      第5試合、オカダ君の大阪ラストマッチは、棚橋さんとのシングルマッチ。これは…必見です。

       

      ネットでね、見てたんでね、棚さんの入場テーマが変わったの、曲の権利問題で、わかりませんでした。

      大人の事情です…。権利問題です。

      会場は、12年前の「レインメーカー・ショック」の、あの空気になったのでしょう…。

       

      「レインメーカー・ショック」とは、今から12年前の2.12大阪。当時、IWGP王者の棚橋さんに、凱旋帰国したばかりの、どこぞに修行に出てた威勢の良い若者が、全てをひっくり返してIWGP王者になってしまった、あれです。

       

      身体能力の高さは、今も変わらず。

      世界一美しい、オカダ君のドロップキック。

       

      当時、私は、この小生意気な若者は、嫌いでした。

      誰か、あいつの鼻をへし折ってやれと…、そう思ってました。

       

      何か聞かれても、「特にありません」と答え、感情が…熱量が見えない。クールで、喋りが下手で、スタミナ無尽蔵で、倒したくても倒せない、憎たらしい若者でした。

       

      いつしか新日の絶対王者になって、自分はオカダ君の対角に立つ相手を応援するのが、普通でした。

       

      棚橋さんとのシングルマッチも、数数えきれないくらい。

       

      何か、お互いに確かめあうように、一つ一つ技を重ねていく、この日の試合。時間が経てば経つほど、終わっちゃうんだなと…この二人の関係も…と。

       

       

      棚橋さんが粘れば粘るほど、切なくて…。

       

      ただでは送り出さないぞ…と。

      俺だって、勝つ気でいるんだぞ…と。

      でも、時間は無常に、3カウントを迎えてしまいました。

       

       

      あれから、12年です…。

       

       

      クールで言葉数少ない若き王者は、12年後、泣き虫になってました。

       

       

      バックステージです。

      「あぁ…オカダ、最後シングルマッチ…ありがとな。

      12年間…12年続くこの闘いも、今日で闘い納めか…。

      俺が負け越した相手は、そういないからな…あの野郎。

      俺から言いたいことは、1つ。

      オカダ・カズチカを、世界に見せてきてくれ。

      そうしたら、俺は鼻が高いよ。

      オカダに勝ったことがあるって、皆に言いふらすから…。」


      オカダ「棚橋さん、ありがとうございました。」
      棚橋「一旦、今日で終わり。俺はお前を誇りに思ってるから」
      オカダ「…ありがとうございます」
      棚橋「世界にさ、俺たちのさ、ここでやってきたことを見せてきてくれよ」
      オカダ「…わかりました」
      棚橋「一緒にさ、自慢させてもらうから」
      オカダ「わかりました」

      棚橋「ありがとう…」
      オカダ「ありがとうございました。」
      棚橋「12年、よくやったな…。」

       

       


      オカダ「いやあ…これじゃ、どっちが勝ってどっちが負けたとかわかんなくなっちゃいますけど、やっぱりレインメーカーっていうのは、棚橋さんあってのレインメーカーだったと思うし、大阪っていう地も…レインメーカーの始まりの場所でもあるし。」

      「いやあ、泣きすぎでしょう。

      もういいよ…。そんな泣くんだったら、なぜ離れるっていう話になっちゃうし…。
       

      でも、それぐらい大事な団体っていうことですし…。

      自分が活躍して、また新日本プロレスの良さを広めていけたらいいなと思いますんで…。

      まあ本当に…棚橋さんの…、新日本プロレスの誇りになれるように、また次も進んでいきたいなと思います。

      まぁでも本当に、ありがとうございました。

       

      でも、大阪のお客さんには、1つだけお願いがあって…。

      やっぱりレインメーカーショックの盛り上がりもそうですし、だけども自分の体感としては、プロレス人気がドンドンドンドン盛り上がっていくっていうことは、大阪の会場の盛り上がりっていうのも、凄い比例しているなと、この12年間やって凄い感じたことなので…。この大阪のお客さん、まあダメなもんはダメでいいし、ただ…いい時はたくさん応援して…、まだまだね…新日本プロレスの応援をよろしくお願いします。
       
      まだ…あるから。(札幌での試合)

      あと俺はもう、新日本じゃねえから!

      潰すかんな、この野郎!」

       

       

      感情の見えるオカダ君が、とってもとっても、好きだ。

       

      なぜ、大阪大会がベスト興行だったのか…

      もう一つのお別れに…続く。