1月22日 2024.イッテンヨン振り返り その2 | 岩丸の携帯日記

岩丸の携帯日記

CinemaSoundWorksという会社で
遅延気味な日々を追いかけ記録…(かなり…)

長い長い、新日のイッテンヨン興行。

そのうち、WORLDの配信で見る方が楽と思うようになるのかな…。


いやっイッテンヨンは、義務ですから!

日本の伝統ですから!


続きです。


第8試合は、新設されたIWGP GLOBALヘビー級選手権試合。初代王者をオスプレイさんとジョンモクさんとフィンレー君の、3way試合方式で勝者を決めます。


世界ヘビー級とGLOBALヘビー級の違いとか、そんな野暮な事、聞きなさんなって…。

こんだけの試合、見せてもらったら…文句ないです。


まるで、3wayのお手本の様な試合。



ことの発端は、昨年11.4大阪で、IWGP US…いやっUKだっけかをフィンレーがハンマーで壊して、新しいベルト作れやってとこからの今回ですけど。


WORLDでもGLOBALでも、どっちでも良いじゃん…と。

要は、オスプレイさんとジョンモクさんとフィンレー君が、何かを掛けて試合する。そんな試合、見てみたい…ということで。


試合展開は、最初の5分間ジョンモクさんに共闘を申し込んだオスプレイさん、共通の邪魔臭い奴のフィンレーをけちょんけちょんにします。

けちょんけちょんにされてグロッキー状態のフィンレー君をほっておいて、リング上ではオスプレイvsジョン・モクスリー。お客は、さぁ待ってました!と言わんばかりの歓声。

イッテンヨンにドームで試合をすると言うことが、どれだけ特別な事なのか…

オスプレイさんは、親族と友達を日本に呼んだ…と。

日本を敬愛してくれてるジョンモクさんも、イッテンヨンに試合をすることがどれだけレスラーとして特別な事なのか…という事を言ってます。


後は…、プロレス一族のサラブレッドとして育ったフィンレー君が、人気実力とも上のクラスにいる2人に対して、どれだけの覚悟で…プロとして、試合が出来るのかにかかってます。

ラフファイトに活路を求めて、フィンレー君、立ち向かいます。

…途中の乱入は、御愛嬌。

別にあれ、いらなかったけどね。

最後は、三つ巴の技の応酬で、フィンレー君がベルトを引き寄せました。


ここからのフィンレー君のサクセスストーリー、見ものです。このベルトを活かすも殺すも、フィンレー君、次第。


わかってるのでしょう、彼も…


早速、元WWEのニック・メネスに噛みつきます。


すみません、ニック・メネス…よく知りません。

2010年代のWWEのトップ選手という事くらいしか…。



セミファイナルの第9試合は、スペシャルシングルマッチ。オカダ・カズチカ君とブライアン・ダニエルソン。


昨年、AEWで対戦し、シングルマッチではオカダ君数年ぶりのギブアップ負け、その後にタッグでも負けて、そのリベンジマッチ。

リベンジする為、ホームの日本へ呼んで、イッテンヨンという最上級の場所を用意して、さぁ準備は出来ました、後は勝つだけ…。


そんな事いったって、ダニエルソンの勝利の代償は、右腕の骨折と右目眼窩底骨折。

次やる時は、逆にお前の右腕折ってやるという前振り。


でも、ダニエルソンだって、新日は特別な場所。

こう言ってます。


自分がプロレスを始めた時に、行きたいと思った夢の場所…、自分のヒーローが住まう場所…。

アメリカやカナダのプロレスラーは、ここで育ち、ここから旅立ち、そしてトップになっていく…。

自分も、ここで学びたいと思っていたが、当時はそういう結果にはならなかった。

今、ここにいるというのは…夢を叶えたような…夢の中にいるような…、そんな気持ちだと…。


オカダ君、執念のリベンジ成功しました。

 

そして、そこで待っていたのは、ブライアン・ダニエルソンへの…座礼でした。

 

礼には礼で返す…。


そんな気持ち良い終わり方、でした。

戦った者同士にしかわからない、つながりが、そこにはあります。


わかるでしょ、そのくらい。

プロレスやらなくたって。



そして、イッテンヨン、ドームのメインです。

限られた人しかたどり着けない、光の場所です。

 


IWGP世界ヘビー級シングルマッチ。

王者のSANADAさんに挑むのは、2023G1 CLIMAX覇者の内藤哲也さん。


ドームで見てた時、違和感を感じたのです。

もちろん、私は内藤哲也推しです。

ドームにだって、大合唱しに行ったんです。

メキシコから帰ってきて、1人ロスインゴやってた時からの推しです。


違和感の正体は、やはり…

これは、ロスインゴの物語なんだと…。



「武藤敬司」さんという接点

「入門テスト」という接点

「ALL TOGETHER」という接点

どっからでも切り取れる2人の大河ドラマのような物語は、点では無く、交わってからの線としての7年間共に過ごしたロスインゴの物語だったのだと。


真田聖也が、内藤哲也を越えなければならない物語だったのだ…と。


共に過ごした、ロスインゴでの時間。

もう一歩先の自分になるために、その場所を出て、タイチと組み、届かなかったIWGPを手に入れ、チャンピオンとなり、でも決着をつけなければならなかったのは、元いたユニットの内藤哲也という壁。

プロレスラーとして、格上の内藤哲也を越えてこその、IWGPのチャンピオン。


試合展開は、どう考えても内藤哲也さんの方が一枚上手の展開。そう見えてしまう…。

内藤さんの覚悟の方が、一枚上手と思えてしまう。

SANADAさんは、この場所でこそ勝たなきゃいけなかった。


個人的に、内藤哲也推しなので、危なげなく見えてしまった。

やはり、この人のプロレスラーとしてのポテンシャルは、深い…。


負けるにしても、もう一歩追い込んで欲しかった。


逆に、掟破りのデッドフォールからのバレンティア、ディスティーノ、内藤さんの勝ち。


そしてもう1人、物語に加わってる人が現れます

ロスインゴの最初のパレハ、EVIL。



コロナ禍で開催された、無観客のNJC決勝で、内藤さんを裏切り、よりヒール道へと進んだEVILさん。


大合唱の阻止をする為に出てきたなら、本当に大合唱させずに終わらせないと、何もかもが中途半端に見えてしまう。


阻止は、阻止されて…

4年前のKENTAさんの上書きは出来ず…。


勝てなかったSANADAさんは、もう1回を熱望…。


全て、大合唱へのお膳立てに見えてしまう。

それだけ、内藤哲也への感謝が深いのか…。


花道でのSANADAさんの涙見て、ようやくこれで一区切り着いたのだろうと、思いました。


かくして、4年前の宿題、「デ・ハポン」コールは無事に行われ、内藤ファンは幸せな気持ちで、ドームをあとに出来ました。



もう1回言いますけど、私は個人的には、内藤さん推しです。