神奈川県議会本会議「代表質問」初日。
自民党から河本文雄議員が登壇し、私が補助者を務めました。
「神奈川版ライドシェアについて」質問がありました。
神奈川県が公表している神奈川版ライドシェアは、
タクシー会社と連携して実施することしており、
一定の評価をしていますが、検討に当たっては、
地元自治体やタクシー業界の声をしっかりと聞き、
慎重かつ丁寧に議論していく必要があります。
また、実際にライドシェアを運用した場合、想定されなかったような
課題が発生することも考えられることから、
まずは実証実験を速やかに行い、課題の抽出をしていくべきと考えます。
さらに今、政府の規制改革推進会議においても、
ライドシェアについての議論も進められているが、
そこでの議論もしっかりと見据えながら実施に向けた検討をすべきと考えます。
そこで、神奈川版ライドシェアに関する検討について、実証実験の実施を含め、
今後どのように進めていくのか？、知事の見解を問いました。
黒岩知事からは…、
地域交通の担い手不足などが進む中で、県内でもタクシー不足の問題が顕在化しており、
地域事情に応じた移動手段の確保が急務となっている。
県はこうした状況を受けて、課題解決に向けて検討を重ねてきたが、人手不足が深刻化する中で、
一般ドライバーを活用した輸送は有効な解決策の一つとして、神奈川版ライドシェアを公表した。
いわゆる「白タク」は、我が国では原則禁止とされているが、
神奈川版ライドシェアは、タクシー会社との連携を前提に利用者が安全・安心に利用できる対応策として示したもの。
具体的な検討の場として、まずは夜間の時間帯にタクシー不足が生じている三浦市域での導入の検討をするため、
国、三浦市、タクシー会社などが参画する「神奈川版ライドシェア検討会議」を設置した。
10 月の第1回会議では、神奈川版ライドシェア案の基本的な考え方等について議論し、
今月の第2回会議では、県からタクシー会社を主体とする仕組みを示し、方向性について概ね合意を得たところである。
また会議では、課題も指摘されたので、早期の実施に向けて解決を図る必要があり、
今後も関係者と精力的かつ丁寧に、協議等を進めていく予定。
具体的には、タクシー会社を実施主体とすることが可能か？、法制度を整理し、国と協議するとともに、神奈川版ライドシェアに対応した保険やアプリが必要となるので、民間会社との協議も進めていく。
併せて、三浦市における夜間の需要やタクシー会社による運行管理が適切に行えるか、検証も必要となるので、現行法制度の枠内で三浦市主体の実証実験を行えるよう、市とも協議を進めていく。
現在、政府の規制改革推進会議ではライドシェアの議論もされており、その動向も注視し、神奈川版ライドシェアの早期実現を目指していく、
との答弁がありました。
答弁を受けて河本議員からは…
ライドシェアについては、県民の皆様の間でも様々な意見が出ています。
仕組みの構築にあたっては、しっかりと安全性に配慮することを求めます。
また実証実験については、より多くの人に参加をいただき、様々な意見にしっかりと耳を傾けるよう求めます。
神奈川版ライドシェアの実施については、国の動向を注視しながら、制度整備に向けた必要な予算を講じたうえで、検討を進めるように…、
といった要望がありました。
河本文雄議員（自民党）の質問項目は下記の通りです。
１．県政課題に対する知事の基本姿勢について
（1）新たな総合計画の素案について
（2）物価高騰対策について
（3）ヘルスケア・ニューフロンティアの未病改善の産学公連携について
（4）神奈川版ライドシェアについて
（5）友好交流地域等との交流の促進について
２．社会経済情勢の変化に対応する取組について（6問）
（1）都市農業の持続的な発展について
（2）魅力ある水産業の実現に向けた取組について
（3）「セレクト神奈川NEXT」終了後の企業誘致施策について
（4）さがみロボット産業特区の取組の更なる推進について
（5）県営水道事業の経営について
ア.水道料金の改定について
イ.今後の水道事業の経営改善について
３．県民の安全安心を守る取組について
（1）犯罪被害者等支援の充実強化について
（2）医師の働き方改革と地域の医療提供体制について
（3）環境浄化に向けた取組について
（5）特殊詐欺の撲滅に向けた取組の強化について
４．県政の重要課題について
（1）脱炭素社会の実現に向けた今後の取組について
（2）ブルーカーボンの取組の促進について
（3）県立障害者支援施設の方向性について
（4）教員の人材確保について
（5）公立小・中学校における児童・生徒の不登校対策について
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