本日、神奈川県議会「厚生常任委員会」二日目が開催されました。
私は約40分質問し、その中で「放課後児童クラブについて」
福祉子ども未来局に対して質しました。
政府は11月、放課後児童指導員の配置基準や資格要件の拘束力をなくす方針を示しました。
指導員については、2015年に始まった子ども子育て支援新制度で全国一律の基準が定められ、
「一カ所(約四十人)につき(指導員)二人以上」の配置基準、
さらに「うち一人の指導員は保育士などの資格者などで、かつ都道府県の研修を受けた
『放課後児童支援員』であること」が義務づけられています。
しかし、一部の自治体からは、人員確保の難しさなどを理由に
要件の緩和を求める声が上がり、国も「地域の実情に合わせて質を担保することも可能」
として拘束力のない参考基準とする方針に転換したのです。
私からは、県としてこれまで以上に放課後児童支援員等の人材育成に努める必要があり、
さらに、学童保育の質安定のためには、処遇改善事業への取り組みが重要。
子供たちの命と安全を守るため、市町村と意見交換をしながら、
放課後児童クラブの質及び安全性の確保に積極的に努めることを要望しました。
神奈川県内の放課後児童クラブ登録児童数は現在5万2,644人(H27年4万3690人)と
年々増加する一方で、職員数は8,838人(H28年8360人)で不足傾向にあります。
放課後児童支援員認定資格取得者は3,995人と、さらなる増加策が求められています。