「神奈川県の学童保育を支える議員連盟と県学童保育連絡協議会役員・指導員との意見交換会」に出席しました。
来月20日は、ここ神奈川県横浜市において「第53回全国学童保育研究集会」が開催されます!神奈川開催は13年ぶりのことです。
全国学童保育連絡協議会 木田保雄会長から「放課後児童健全育成事業の『従うべき基準』の参酌化が学童保育に与える影響」を
テーマに特別講演が行われました。
学童保育は「毎日の生活の場」、共働き、ひとり親の小学生の放課後生活を継続的に保障すること。そのことを通して親の働く権利と家族の生活を守ること。
内閣府では、小さな自治体から要望のある、指導員人員の最低限度引き下げ等制度改革の方向にあります。
〈「従うべき基準」の見直しとは…〉
指導員の資格お配置基準→
●保育士、教員など基礎要件を持つものが都道府県の認定資格研修を修了すること。
●おおむね40人以下の単位で支援員(補助員)を複数配置すること。
〈学童保育についての閣議決定の内容〉
学童保育事業の「基準」の規制緩和 →
「従うべき基準」について、地域の実情等をふまえた柔軟な対応ができるよう参酌化することについて検討、平成30年度に結論を得、その結果に基づき必要な措置を講ずる。
〈「従うべき基準」の廃止・参酌化の問題点〉
●市町村の判断で専門的知識をもつ資格のある指導員を一人でしか配置しないことがあり得る。
●子どもの放課後の生活が保障されないばかりか、安全・安心が保障されないことが起こり得る。
●全国一律の最低基準が必要とされているもとで、廃止・参酌化されると、地域格差の広がりを一層進めるものとなる。
〈なぜ指導員不足が起こるのか?〉
●継続して働き続けることのできない
●募集しても予定者に満たない
●必要な複数・常勤・常時複数の勤務体制が組まれていない
●不安定な雇用と劣悪な処遇の改善が必要
〈期待される指導員確保のために〉
○子どもが安心できる学童保育に求められる要件
●毎日の生活の場にふさわしい専用施設と設備
●子どもの生命と生活を守る専任の指導員
●毎日、学童保育で生活する同じ子どもたち
●そして、指導員と子どもの信頼関係
○指導員の役割
●一人ひとりの子どもが学童保育を毎日の生活の場として受け止め、よりどころとして実感できるようにすることが指導員の仕事であり、役割。
●保護者の願いを受け止める指導員
○指導員が安心して働き続けるために
●地域や行政の指導員の果たす重要性の理解
●指導員が将来不安を持たない生活を保障する賃金確保
○「従うべき基準」を守り、拡充するために
●国の予算の大幅増額と自治体との負担割合の改善 国の負担は 1/3→1/2へ嵩上げを!
●都道府県・市町村と指導員確保の予算増を
「従うべき基準」の見直しは、指導員の負担増や環境の悪化となります。
連絡協議会からは、見直しされないよう、
国に対して県議会、市議会から意見書の提出をするよう求められました。