El Camino hospital(400床)敷地内にある
「フォガティ・インスティチュート・フォー・イノベーション"Fogaty Institute for Innovation"」を視察。
シリコンバレーにある医療機器のアクセレレーター、
インキュベーター非営利団体です。
代表はカテーテル(年間30万本販売)を開発したDr.Fogaty先生(83歳)、
元プロボクサーでメンターの支援により医者に転身した患者第一主義のカリスマドクターです。
"If us,innovation is all about patients,not patents"
(私がイノベーションを起こすのは、パテントのためではなく、すべては患者のため)
米国三菱商事のヘルスケアビジネスのマネージャー宮田秀昭氏よりご説明頂きました。
テーマは「イノベーションを生み、活かすエコシステム」。
シリコンバレーは、いま医療機器産業の集積が進んでいます。
50人未満のベンチャー企業が多く、手術ロボット ダビンチも、
ここシリコンバレーから生まれました。
三菱商事としては、ここの企業との繋がりを求めて駐在所を設けます。
エコシステムとは、アイデア創出⇒
支援⇒起業⇒事業化の流れる仕組みのことです。
「臨床ニーズから出発」
医療機器ベンチャー企業は、医療現場からニーズを確認 →
課題解決のためのアイディア創出 →
FIIが立ち上げを支援 → 事業化
医療機器はリスクが高く、投資が難しいため、
結局困るのは医療現場…
Dr.Fogatyが、厳しい医療現場を憂いて、インキュベーション会社を立ち上げます。
「入居企業に対して、資金調達をしやすくするための学校」です。
ネットワークやソフトスキルを身につける
FDAを講師にする、継続的支援、きっかけづくり
〈Fogaty Institute エコシステムの象徴〉
○横の連携(医療現場、業界専門家、大学、大手医療機器メーカー、投資家)で
入居企業にアドバンテージがある。
○オープンイノベーションの環境
さらに三菱商事は、Dr.Fogatyとジョンソン&ジョンソン、
三菱商事が提携して、"Emergent Medical Partner"という医療機器VC(ベンチャーキャピタル)
を立ち上げ、出資しています。
社員2人で全米のヘルスケアケアをカバーしています。
世界の医療機器市場は3,402億ドル、米国が15兆円で世界40%。
医療業界市場では、Medtronic社(29.01billion $)が世界一位。
日本企業はテルモやオリンパスが世界20位程度です。
M&Aが活発で、市場は年々約8%成長しています。
"value-based care"患者へのアウトプット→出来高い払いから価値に基づく医療へ…
オバマ政権による"Medical Device Tax"による大きな企業インパクトとなる…
→
医療業界のビジネスモデルの再構築を迫られる
生産性向上、コストダウンのため、全米98%の病院が医療機器等の共同購入を実施。(ライバルであるスタンフォード大とUC SFの大学病院まで共同購入)
肩書き、履歴書は当てにならない、「米国は人脈社会」。
ノウハウはいらない、これからはノウフーズ
○遠隔医療→米国のトレンド90%が導入(700万人の患者)ないしは導入計画がある。
○術後回復強化プログラム→ イーラス
○病棟中央モニタリング→外注 モニタリング装置のアラーム
○Hedlthcare REIT
〈日本の医療機器開発の課題〉
ソフト面→
スタートアップを支援する体制が無い→
起業経験者、メンター、ネットワークが不足している、ハンズオン型
三菱商事は日本の医療現場に役に立つまてに…
技術や生産性を向上させることで、ヘルスケア、
病院マネジメントのコスト削減という課題解決に向けて、
MHA(病院経営のプロフェッショナル)が経営することが基本。
医療費のGDP比率は20%で日本より悪い(日本は約10%)。
「リスクを取らないと、イノベーションは生まれない」
"I admit I made a mistake."Dr.Fogaty