電力小売自由化の今、我々は選択に迫られています。
脱原発に本気で向き合うのか…?
「第12回スマートエネルギーWeak」に
参加をさせて頂きました。
神奈川県議会 地域活性化・産業振興特別委員会に向けて、
スマートエネルギーについての調査です。
調査の視点は4点ありました。
①4月からの電力小売自由化に向けて
②県が推進する燃料電池自動車の可能性
③県が推進する小形風力発電について
④太陽光発電の動向
①の電力小売自由化については、
東京電力と新電力各社にお話を伺いました。
「どんなエネルギーを使うのか?」
4月から我々が選択することになります。
2011年東日本大震災をきっかけに設立された
自然エネルギーを推進する「株式会社Loop」は、
電力小売事業に進出し、自然派エネルギーとして販売していきます
(実際は再生可能エネルギー6%、
FIT電気20%、その他74%)。
また、東京電力も、割高となるメニュー
「グリーン電力」を検討中ということです。
また、スマートメーター設置を前提とした
HEMS(11%の省エネ)やZEH導入の効果について
お話を聞きました。
②の燃料電池自動車については、
水素の性質(最も軽い原子で拡散しやすい)や
その安全性、海外の動向、可能性について、
各社のお話を伺いました。
県の公用車として導入したトヨタFCV「ミライ」
のカットモデルや、今月からリース販売された
ホンダのFCV「クラリティ フューエルセル」
が展示されていました。
③「小形風力発電セミナー」の概要…
小形風力発電機とは、風車直径16m以下、
受風面積200㎡以下、出力規模20kw未満の製品です。
元々は地産地消型の発電機、エコの
モニュメントマーケットとして始まりました。
設置面積が小さいことから、特に地産地消の
分散型電源としての利用に適しています。
2012年に(財)日本海事協会による
型式認証制度がスタートしました。
導入実績は、2010年段階9,494台
(3,085kw)20億円の市場で、
1kw未満の機器が75%(7,142台)を占めています。
認証を受けた日本製の機器はまだ少ない状況。
導入に当たっての課題は、設備認定の必要性
(経済産業局の認定や電力会社への申請)や
環境アセスメントの問題、標準化されていないため
電力会社との系統連携協議に時間がかかること、
また現状発電量当たりのコストが高いそうです。(1kw/h当たり55円、調達20年)
FIT(固定価格買取制度)認定件数は、
2015年10月の段階で285件4,069kw。
〈今後の取組み〉
○ニーズと製品、制度が一致していない。
○実績ある海外製品に輸出攻勢をかけられている。
○パワコン(PSC)の開発
○FITにおける課題への対応
①系統連携保護装置の認証制度構築
②垂直軸風車の標準化
③試験サイト構築支援
④独立電源市場拡大策(補助金)
⑤コストダウン支援