神奈川県が設置主体となる慶應義塾大学湘南キャンパス
「ME-BYOハウス・ラボ」を視察しました。
慶應義塾大学政策メディア研究科の
伊藤仁人特任准教授にご説明を頂きました。
「ME-BYOハウス・ラボ」は、住環境で得られるヘルスデータをつなぐ
「未病の見える化」によって、
健康寿命の延伸をはかろうとする居住空間の提案です。
先月から実証実験がスタートし、
現在40泊程度実施されています。
慶應義塾大学では、県の推進する「未病」において
一番基礎となる個人の健康情報をいかに取得するのか、
そして存在する種々のデータを統合利用する
環境はいかにあるべきかという、
根源的問題 から取り組んでいます。
疾病の要因を分けると、
①生活習慣、②外部環境、③遺伝に分けられます。
「未病ハウスプロジェクト」では、
生活基盤である住環境下で取得できる
疾病要因情報、つまり生活習慣や外部環境の情報を
様々なセンサー機器等を通じデータ化していきます。
そして、これらデータに基礎的な身体データ
(体組成、血圧、心拍、体温、トイレのガス計測、寝返り回数等)を
統合管理することで、未病の兆しを
可視化することが出来るのか、
検証していきます。
未病のコンセプトを「家」 に導入することで、より人に優しい環境の実現を目指しています。
神奈川県における、「未病」の取り組みとは、
健康と病気の間にある「未病」の状態に着目し、
この未病に取り組むことで健康寿命の延伸を
目指すというものです。
今後ますます進行する高齢化社会において、
「未病」に関連する産業は現在医療外領域であり、
成長領域として期待されています。