バイオコークス | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
<私の目指す政治活動>
 ○自立的な生活経済圏     ○誇りの持てる教育
 ○一人でも多くの三浦ファンを ○より身近な市政に

「近畿大学バイオコークス研究所」、そして
イオングループの農場研究施設を視察しました。

植物由来の廃棄物から製造可能で、
製鉄・鋳造炉で燃料として使われる石炭コークスの代替となる
新しい固形燃料「バイオコークス」の実証実験を行っています。
「バイオコークス」は、CO2排出量がゼロカウントされる
バイオ・リサイクル燃料として注目を集めており、
現在同研究所にて市場提供に向けた取り組みが進められています。
チャイナリスクや環境面、資源枯渇への対応、
また「ゼロ・エミッション社会」形成に欠かせない技術となります。

神奈川県では、温室効果ガス排出削減のため、総合的かつ
計画的な推進を図る基本的な計画として
「神奈川県地球温暖化対策計画」が定められています。


ご説明を頂いたのは、近畿大理工学部井田民男教授。
バイオマスのエネルギー収率向上のために
高密度ペレットを製造中、偶然バイオマスが不思議な反応を示し、
驚くほど硬いペレットが出来ました。

お茶やコーヒー抽出後の「茶かす」や野菜果物の皮、
木屑、そば殻、また古着まで、あらゆる植物性廃棄物が、
石炭コークスの代替固形燃料「バイオコークス」となります。
石炭コークスの熱量の80~90%で、
比重は木片チップ0.2、ペレット0.6に対して1.4。
高強度に固められています。

大阪府森林組合と連携し、間伐材等を利用した
高槻バイオコークス加工場を設置しました。
ブラジルでは、製鉄所に対して
石炭資源が少ないことが課題であり、
サトウキビをバイオコークスに活用する研究が
進められています。
東南アジアにおいては、廃棄物を
バイオコークスにすることで、
BOPビジネス化に取り組んでいます。
セシウムを閉じ込めることが出来るということで、
200年先の化石燃料不足対応も考え、
被災地と技術研究がされています。



同研究所と共同農場研究施設を設置した
「イオンアグリ創造株式会社」は、
イオン直営農場の運営および農産物の生産委託・
生産管理に取り組むイオングループの会社です。

わざわざ千葉からお越しくださいました、
福永庸明代表取締役よりご説明を頂きました。

「イオンアグリ創造株式会社」は2009年、
16haの耕作放棄地対策牛久農場からスタートし、
現在300haの直営農場を有しています。
蓄積された農業知識を活かすべく、
「グローバルGAP(適正農業規範・生産工程管理)」や
ICT化を推進しています。
2014年近畿大と産学連携包括協定を締結し、
バイオコークス研究所内農地において、
バイオコークスを利用したトマトの
ハウス加温栽培を行ない、
環境への配慮と低コストな野菜栽培の両立に取り組んでいます。
年間雇用を考慮して、各農場にビニールハウスを設置、
燃料としてバイオコークスを活用します。
直営農場選定のポイントは、10ha以上
面積集約が出来ている土地であり、
水環境や店舗付近というものがあげられていました。
凡そ5年のサイクルで黒字化しているそうです。
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