自分たちで地域をつくるための円卓会議
テーマ「超高齢社会へ挑む~急速な高齢化が進む神奈川から未来を描く~」
講師に前夕張市立診療所所長森田洋之氏、
小規模多機能型居宅介護事業所
「おたがいさん」代表加藤忠相氏、
新戸塚病院作業療法士大郷和成氏。
「医療崩壊で、夕張市民は健康になった」
炭鉱に移住した12万人の人口が、
2007年財政破綻し昨年1万人を切った。
高齢化率日本一の45%
171床→19床
山間の僻地で医療崩壊が起きた。
病院までの到着時間が2倍となる。67.2分
その驚くべき結果は→
死亡率が低下した。
医療費も下がった。
胃がんの死亡率
心臓病、肺炎
脳梗塞の死亡率→低下
〈医療の目的は…?〉
「健康で楽しい人生をなるべく長く」
しかも子どもたちの財産を
食いつぶすことなく
医療の目的=満足度✖️余命の最大化
病床数が増えると…
一人当たり医療費が増える
病院が増えると空床が増え、
余計な検査や治療が増える。
病床数が増えると健康寿命が下がる傾向に
つまり、調べてみたら…
病床が減ると、健康寿命が上がる。
手段と目的を勘違いしている。
経験したことのない驚異的な高齢化社会
人口が半減する
医療費の高騰
病床数、入院期間世界一…
患者や市民の視点に立って医療を考える。
一般的な病院では、
自分で自分の命を決められない「延命治療」
夕張では…
延命治療は、0→医療費が下がった。
人口10万人当たりの190床
「エーデル改革(スウェーデン)」
キュアからケアへ→病床を4分の1に
〈予防へ〉
一次予防
ピロリ除菌、肺炎球菌ワクチン接種を
徹底的に(医師が積極的に働きかける)
生活習慣を変える
→死亡率の低下
夕張市民の意識が
医療依存から予防•天命へ
救急車出動→激減 912→473(00~10年)
〈終末医療〉
人事を尽くして天命を待つ
課題は「孤独死」
高齢世帯率27.1%独居9.5%
夕張市高島平宮崎県美郷町
夕張 高齢世帯59.1%独居28.5%
高島平 高齢世帯率62.7%
美郷 高齢世帯率33%独居16%
GDPからGNHへ
大家族→核家族へ
夕張ではほとんどの高齢者が
集合住宅に住んでいる→孤独死が避けられない
大事なのは、「豊かな地域社会」。
会社社会から地域社会へ
「豊かな地域社会」を取り戻す!
生き生きとした高齢者を
医療依存から脱却したまた夕張
地域に必要な医療は、「予防医療」
我々国民全員の意識改革が必要
医療依存→予防へ
医療費が下がり、健康度が上がる。
笑顔の高齢者を
治す医療から生活を支える医療へ
この円卓会議の目的は…
①細分化された知をつなぐこと
②多様な関係性を踏まえ、中長期的な観点
から社会的課題にアプローチすること
→存在欲求を充足する社会
③専門性と市民性/理念と政策をつなぐこと
地方政府がやるべきことは、
地域の人たちがチャレンジできる基盤をつくること。