娘・言語訓練 12(3)


この日は午前中に入園式がありました。ニコニコ


息子を放デイ(放課後デイサービス)に

送り出した後、夫が娘の入園式の為

会社を休んでいたので

車で送迎してもらいました。チョキ


迎えに来て下さった言語聴覚士の先生を

見つけると、嬉々として廊下を走り、

階段を駆け上がり、部屋に入るなり

「お料理する〜!」

と奥の収納スペースに行こうとしました。キョロキョロ


「◯◯ちゃーん、先ず御挨拶しよ。

これから言語の時間始めます」


先生はお歌絵本を机の上に置き、

娘はすぐさま触っていました。口笛

「あたま・かた・ひざ・ポン」と

「グーチョキパーでなにつくろう」を

振り付け有りで先生と一緒に歌い、

次に「一本橋こちょこちょ」を付けるも

直ぐに消し、「アンパンマンのマーチ」を

途中まで聞いて本を閉じ、

「お料理遊ぶ!」

と言いました。看板持ち


「先生、1曲やりたいのあるんだけど、

それしてからでもいいかな?」


「お料理するー!」


「その前に先生、本1冊読んでいいかな?」


…という訳で、先生は

「窓の向こうの果物、な〜んだ」

と、読み始めました。りんごスイカぶどうバナナさくらんぼ

娘は仕掛け絵本も果物も大好きなので

食い入るように見ていました。口笛


キウイのページがあり、指差して

「頭」

と言っていました。グラサン


確かに頭に見える、と皆で笑いました。爆笑


1冊読み終え、先生は

「今度は反対から見ようか」

と言ったのですが、娘は

「お料理するー!」


「急いで見よう!」

と、先生はパラパラと

若干急ぎ気味で読んでいました。看板持ち


「種付いてるなぁ」

等と、本の方を見ているのですが、

やはり時々

「お料理する〜」

と言っていました。驚き


本を読み終えても

「お料理するー!」

と言い続け、先生と奥から

よいしょよいしょと運んで来ました。ナイフとフォーク


やかんを持ってコップにお茶を

入れようとしていたのですが、

「溢れてしもた」

とか言いながら、自分のだけ

再び入れていました。キョロキョロ


先生もコップを手にしていて、

「私もおかわり欲しいなぁ」

と言っているのですが、無視。魂


その次にラーメン遊びを始め、

2つのお椀に入れました。ニコニコ

「◯◯ちゃん、スプーン」

と娘が言ったので、先生が

「先生、お箸」

と言い、二人で手を合わせて

「いただきます」

とやっていました。お願い


先生はチエリングのラーメンを

目に近付け、

「目で食べられるかなぁ」

と。目


娘は真面目な顔でじっと見つめ、

自分もチエリングを目に近付け

真似をしていました。爆笑


「あかんあかん、食べられへんわ」

と先生。キョロキョロ


今度は鼻に近付け、

「鼻で食べられるかな?」


その次は耳に近付け、

「耳で食べられるかな?」

と。耳


娘は真顔でそれぞれ

先生の真似をしていました。真顔


「そこ笑うとこやねんけど、

◯◯ちゃん真顔で…」

と先生。ニヤニヤ


娘が又コップを触っていたので、

「コーヒー欲しいわ。

◯◯ちゃん、入れてよ」

と先生が言い続けているのですが、

無視しているので、先生は

「無視かーい!」

と言って娘の太腿を

ツンツンとつつきました。上差し


すると、徐にやかんを出して

先生のコップに入れていました。コーヒー


「コーヒー、苦い!

苦いから甘くして〜」

と、先生が大袈裟にジェスチャーをすると

娘は先生のコップに

砂糖を振り掛けました。照れ


「甘くなったわ〜」

と先生が言うと、娘は先生を

チラッと見ていました。キョロキョロ


今度は先生はチエリングを

フライパンに入れ、

「焼き蕎麦にしよう。

味見してみて〜」

と、箸でガシャガシャするのですが、

娘は無反応でした。泣き笑い


先生は再び

「コーヒー入れて」

と、娘をつつきますが、今度は

娘はやかんを先生に渡しました。笑い泣き


「セルフサービスですか、はい」


何度かコーヒーを入れてのやり取りをし、

「先生、今日やろうと思ってたの

持って来ていてね…」

と、大小のトマト、ケーキ、バナナ、

胡瓜等を机の上に並べました。看板持ち


前の先生の時によくやっていた課題で、

この日も先生が

「大きいトマト頂戴」

「小さいバナナ下さい」

等と始めてみようとするのですが、

娘は全く興味を示しませんでした。左差し


先生は今度は2枚の絵を手に持ち、

「寝ているアンパンマン、どっちだ?」

と。指差し


絵はわたしからは見えなかったのですが、

娘は質問には答えず、

それぞれの絵を指差し、

「はさみ切ってる」

「寝てる」

と言っていました。看板持ち


予鈴が鳴ったのでお片付けをし、

その最中に先生が用意していた

シャボン玉が不意に気になったようで

蓋を開けました。滝汗


先生は直ぐに気付き、

「また今度しようね」

と、蓋を閉めました。真顔


「これで言語の時間、終わります。

有難うございました」

と御挨拶をして終わりました。ニコ