「哲学が謎」に引き続き、オカルトっぽい話題。
自然の世界に表現されている超感覚的出来事の、その入り口の一つ、植物の表現している”軽力”についてです。
ルドルフ・シュタイナーによると、ニュートンが”重力”を発見した頃に、それに対抗する感じで、ゲーテは”軽力”を発見したそうです。
(シュタイナーはゲーテの自然科学論文を編纂したので、ゲーテの自然科学的業績に詳しいそうです。この論文などは現在ちくま学芸文庫から翻訳が出版されてるので、気になる方は探してみてください。とはいえ論文のどこに軽力について書かれているのかは、自分は未確認なので申し訳ないのですが…)
”軽力”というと、実際にそれが存在するならば、「浮遊する機械とか造れるんじゃないか」と、SF心をくすぐりますが。
残念ながらこの”軽力”は物理的なものではなく、植物等を通して表現されているにとどまるために、物理科学的に軽力を計測することはできませんし証明もできないので、空中を浮遊する機械をつくるのは無理なようです。
物理的に計量できない、この”軽力”ですが、たとえば踊りなどの習得を通して、動きの軽さ、重さなどを表現できるようになると、植物においてそれが表現されていることが、こう言ってよければ体感的にわかるようになります。
(余談ですが、軽さや重さが表現出来たり体感できるようになると、ある物体がどのくらいの重さを支えられるのかを実感できるようになったりもします。また、相撲の立ち合いを見て、その衝撃をも体感できるようになるのですが、ちょっとした4Dという感じで面白いです)
この独特の”軽さ”は、成長してゆく枝葉に表現されていますし、軽やかに咲く種類の花にも、表現されていたりします。
参考として、アネモネの花です。
(写真に写すと固まってしまうので分かりづらいですが、実際の花は、風をはらんでふわふわとしてました)
他にはつる性の植物が、巻きつくものを探すように水平方向に伸びてゆく所にも、”軽力”を見つけやすいかもしれません。
(水中での浮力に似た感じかもしれません)
植物の表現している、超感覚的な自然現象は他にもありますが、踊りなどの芸術的な感覚が、超感覚的と言える自然現象を見出せるという事を、お話してみました。