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木曜日になりました。
来週末は、もうゴールデンウィーク真っ只中です。
家族で楽しむ計画は、もう万全ですよね。
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さて、コロナ禍の中で強行された東京オリンピックの総括もされないまま、札幌が冬季オリンピック候補地に立候補するようですが、それに関して次のような記事(『日刊ゲンダイデジタル』)がありました。
『札幌五輪まさかの「反対多数」に“ぼったくり”IOCバッハ会長真っ青!地元メディア調査の衝撃結果
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/303905
衝撃の調査結果だった。北海道新聞が13日、札幌市が目指す2030年冬季五輪・パラリンピック招致について、市民を対象に実施した世論調査の結果を報じた。「賛成」と答えた人は1年前の前回調査比6ポイント減の42%で、「反対」は同7ポイント増の57%。市が3月2日から約2週間、行った意向調査では、賛成が過半数で反対は半数未満だったのに、真逆の結果が出たのだ。
■市のアンケートは「賛成過半数」に誘導?
実は、市の意向調査は「賛成多数」に誘導したいからなのか、いささかズルいやり方だった。
「市は『調査票の郵送』『インターネット』『街頭』の3パターンで調査したのですが、街頭で答えた人には、1972年札幌五輪から50周年を記念したオリジナルバッジやステッカーを贈呈していました。対面の意向調査でグッズまでもらって『反対』とキッパリ答える人はそう多くないでしょう。また、郵送調査では〈100年後も世界に誇れるSAPPOROであり続けるために〉など“キレイゴト”が書かれたパンフレットを同封。少しでもいい結果が出るように市職員は頭をひねっていました」(地元関係者)
■IOCは“札幌一択”
つまり、市への“忖度”が不要な分、北海道新聞の調査の方がより正確に民意が反映されている可能性があるわけだ。本当の市民の関心事は、五輪より「雪害」だという。
「今冬の大雪は災害級で、電車やバスが度々ストップ。市役所には『五輪より除雪を何とかしろ!』と怒りの電話が連日かかってきたといいます。30年冬が、もし今年並みの大雪なら開催自体も危ういのではないか。選手や関係者の移動手段が確保できない恐れがあります」(地元関係者)
主催者のIOC(国際オリンピック委員会)は、開催地選考で「住民の支持の高さ」を重視している。世論調査がこんな結果では札幌開催は諦めるしかないのではないか。
「招致レースにはカナダのバンクーバーや米国のソルトレークシティーなどが参加していますが、札幌以外の都市は財政不足や、会場が市街地から遠いといった問題を抱えている。だから、IOCは“札幌一択”状態。ただでさえ手を挙げる都市が少なくなっている中、札幌を諦めるなどとても無理です。今ごろ、大慌てでしょう。来年5~6月のIOC総会で正式決定されるまでの間に、札幌市に機運醸成に向けた手を打つよう働きかけるのではないか」(大会関係者)
コロナ禍で世界中が苦しんだ昨年夏、東京五輪を強行したことでIOCのバッハ会長は「ぼったくり男爵」とまで呼ばれた。北海道新聞の世論調査では反対理由として「IOCが信用できない」という意見もあった。「もうぼったくられるのはイヤ」と考えている札幌市民が多いに違いない。』
「世論調査の形を借りた世論誘導」という言論統制の怖さが明らかになっています。
大阪では、無謀な万博やIR計画が危惧される状況ですが、メディアはその可否を問うこともなく一方的な情報を垂れ流しています。
上記記事中の「北海道新聞の調査」のようなものが在阪のメディアで実施されないのはどうしたことでしょう。
ロシアで、プーチン大統領の支持率が80%を超えていると報じられていますが、日本でもメディアによる世論誘導や忖度がまかり通っているわけです。
メディアに携わるみなさん、ほんとうに恥ずかしくありませんか。
「メディア人」として、自分のお子さんに胸を張れますか。
今回も、メルマガにいただいたお返事を紹介させていただきます。
『「声かけの5つの事例」が紹介されていましたが、少々安直な印象でした(すみません!)。ほんとうに効果があるのでしょうか。』
そうですね、お母さん、お父さんは毎日子どもと話すわけですから、声かけの難しさは十分感じていらっしゃることでしょう。
前回紹介した記事の声かけ例を検証してみたいと思います。
①集中力がない子にどう声をかけたらいいですか?
【よくある声かけ】「もっと集中しなさい!」
【言い換え】「集中できる場所と時間を一緒に探してみない?」
う~ん、優しいお父さん、お母さんの姿が浮かびますが、その場限り・一回限りの対処方法のような気もします。
子どもの集中力が途切れるたびに「一緒に探そう」は、すぐに意味がなくなりそうです。
勉強であれ遊びであれ、
「目の前にあるものは自分にとって価値がある。だからこそ集中力も高まるのだ」
という経験を重ねることが大切だと思います。
上記例のように丁寧な声かけをするだけでなく、親自身が、何かに集中して取り組んでいる姿を示すことも必要でしょう。
②好きな科目ばかりで苦手科目を勉強しないときに、どう声をかければいいですか?
【よくある声かけ】「好きな科目はいいから苦手科目をやりなさい」
【言い換え】「好きな科目をどんどんやるといいよ」
う~ん、こちらも難しい問題ですね。
普段の勉強であれ受験勉強であれ、得意科目を伸ばすと同時に、苦手科目の向上も目指さなければなりません。
好きな科目に取り組むことで気持ちよく勉強が進んだときに、どうやって苦手科目にも気持ちを向けるのか、そこの声かけを教えてほしいところですよね。
③お手伝いをしてくれない子にどう声をかけたらいいですか?
【よくある声かけ】「遊んでばかりいないで、ちょっとは手伝って!」
【言い換え】「困った! ちょっと助けて!」
お手伝いだけでなく、勉強の面でも、子どもに助け舟を求めるのはかなり有効な方法だと思います。
親が子どもの問題集に真剣に取り組んだ上で、重要な問題について、
「これ、難しいんだけれと、どう考えたらいいの?」
と子どもに問いかけて、一緒に考えるわけですね。
④宿題をなかなかやらず面倒くさがる子への言葉かけはどうすれば?
【よくある声かけ】「いいから早くやりなさい」
【言い換え】「とりあえず1分だけやってみたら」
何かに取り組む際に、「5分だけ」「1問だけ」と自分に呪文をかけるのはよく知られた方法です。
そのまま「30分、1時間」「5問、10問」と続いてくれれば儲けものです。
大人でも、腰が重いときには試してみる価値があります。
⑤ゲームばかりで宿題しない子にかける言葉は?
【よくある声かけ】「いつ宿題やるの!」
【言い換え】「いつゲーム終わる?」』
ゲームやスマホとの付き合い方は、今の時代、誰もが直面する問題かもしれません。
「ゲームやスマホをまったく使わない」ことはもはや不可能でしょうし、「いつゲーム終わる?」と問いかけてみても、あまり効果は期待できません。
もっと本質的な対処方法を家族全員で考えるべきでしょう。
以前のメルマガにも書きましたが、うちの次男にいわせると、
「勉強が先だろうと、ゲームやスマホが先だろうと、自分でメリハリがつけられないのなら、そこから考えるべきだ。どんなことでも、自分で管理できるように訓練すべきだ」
と、エラソウニいっていました。
つまり、⑤のような状況にならないよう、家族で話し合うべきだということでしょう。
親が、スマホやテレビでダラダラ過ごしている姿をみせるようではダメですね。
最後に次の『現代ビジネス』の記事を読んでください。
『小学校受験、中学受験…どちらの「受験」にも求められる親の「3つの覚悟」とは
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fd5789fe820155d090a8f48bb625bfa47f8b5db
■小学校受験と中学校受験の共通点
小学校受験は親の受験とも言われ、多様な試験科目があり、家庭での躾や生活習慣なども問われます。一方で、中学受験は、学力重視でペーパーオンリーの定量評価。全く違う受験のようですが、受験を横断した対談で見えてきたものは、子どもの受験を成功に導くための共通の「親像」でした。
■親に求められる3つの覚悟
1.わが子の成績にその都度一喜一憂しないこと
2.中学受験をすると一度決めたら、よほどのことがない限り意志を貫徹する
3.中学受験勉強で四苦八苦するわが子を「かわいそう」だと思わない
これは小学校受験においても親として必須の覚悟であり、「中学受験」を「小学校受験」に置き換えてもぴったりはまるメッセージです。
受験は「合格・不合格」が明らかになります。親としては、子どもに辛い思いをさせたくないからこそ、思い悩むでしょう。成績が悪ければ、「なぜ成績があがらないのか、もっと勉強させなくては」とプレッシャーをかけていくことになります。そして結果として親子で追い込まれ、「こんなに頑張って不合格だったらどうしよう」とさらに不安になっていくという悪循環になりがちです。
■人生に必要な“解決力”を育む受験
人生において合否が出る機会や、選抜される機会は数えきれないほどあります。例えば、学校での学級委員の選挙、習い事のサッカーでの選手選抜、就職活動や恋愛もそうでしょう。
しかもその多くは親が介入できないものばかりです。その時に「チャレンジしない」という選択肢を選ばせたい親はいないでしょう。それなのに、受験になると親が右往左往し、結果として子どものチャレンジを阻害することになりかねないのです。
もちろん志望校合格を勝ち取れたらとても素晴らしいことです。ただ、志望校合格に向けて継続して努力し、うまくいかなければやり方を変えて取り組んでいく。このプロセス自体に価値があるということも忘れてはいけません。
受験には、今後子どもが一人で解決するために必要な、精神的な成長、考え方の工夫、他者への頼り方、その他いろいろなエッセンスがたくさん含まれています。
やがて成人していく我が子に対し、常に苦しみを取り除くことが愛情ではなく、壁にぶつかった時の対応の仕方を共に考え、やがて子どもが自力で解決できるようにしていくことこそ、真の愛情ではないでしょうか。(以下省略)』
かなり編集・省略していますので、ぜひ引用元を訪れて全文を読んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
「小学校受験と中学校受験の共通点」といえば、まず「親子がともに成長できる」という利点が挙げられますが、これは、受験するかどうかに関わらず「子育て」全般にいえることですね。
また、「人生に必要な“解決力”を育む受験」についても、「人生に必要な“解決力”を育む子育て」といいかえれば、やはり、受験するかどうかに関わらず「子育て」全般にいえることですね、となります。
小学校受験も中学校受験も、一部の親子が経験するものですが、その基盤となるのは「子育てそのものに対する意識作り・環境作り」です。
つまり、すべての親に求められるものです。
家族全員で適切な「意識作り・環境作り」を目指したその延長線上に「受験」があるということに他なりません。
「正しい子育て」→「結果としての受験」
という理にかなった王道を進みたいものですね。