木曜日になりました。

そろそろ二学期が始まる学校もあるようですが、有意義な夏休みを過ごせましたか。

親子ともに、夏休み前の生活のリズムに戻っていますか。

本来なら、長期休暇に入っても、学校があるときと同じリズムの生活を保つべきですが、長期休暇にはいろいろなイベントもあって、「普段のリズム」は乱れがちでしょう。

だからこそ、進学塾に通っている子どもたち(+その親御さん)にとっては、長期休暇明けの最初の「公開テスト」が腕の見せ所だったりするわけです。

少しでも早く「朝起きる時間、夜寝る時間」を元に戻してくださいね。

さて、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけが一週間で終了しましたが、みなさんはどのように対応しましたか。

家族で、「わが家の防災」について話し合いましたか。

「巨大地震注意」に関しては、次のような記事(『東京新聞』、編集しています、すみません)があちこちでみられます。

『南海トラフ臨時情報の疑わしさ…地震学者が語る「科学的にあまり意味はない」とデータごちゃまぜの内実
https://www.tokyo-np.co.jp/article/347650
 南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけは、政府の発表から1週間が経過した15日、終了した。幸いにも、期間中に巨大地震は起きなかった。だが、お盆休みと重なったため観光地では予約のキャンセルなど大きな影響が出た。臨時情報に問題はなかったのか。南海トラフ地震を巡り科学と政治の密接な関係を取材し、著書「南海トラフ地震の真実」で菊池寛賞を受賞した東京新聞社会部の小沢慧一記者が、臨時情報のあり方を3回にわたって問う。(続編は後日公開します)
◆根拠があまりに薄弱
 「この程度の情報を社会に出す意味が本当にあるのか」。2016~17年に臨時情報を作る上で地震学者たちが地震予測の可能性を検討した調査部会。部会を終えた委員の一人は当時そう話していた。
 「不確実な情報を防災に生かす」として議論が重ねられた臨時情報。社会に大きな影響を与える情報にもかかわらず、それを支える根拠があまりにも薄弱なことから、2019年に運用が始まってからも、専門家からは同様の疑問の声が上がっていた。
 科学的にどこがおかしいのか。名古屋大の鷺谷威教授(さぎや・たけし、地殻変動学)に聞くと、臨時情報の根拠となっている統計がそもそも問題だという。「内閣府が検討のために寄せ集めたデータ。学術的意義はほぼない」
◆古すぎるデータ、信ぴょう性に疑問
◆「科学的にはやりすぎ」と専門家
◆日向灘の地震が南海トラフに影響を与えたとする研究はない
◆防災的な判断と科学は別
 こうした教訓から備えを再確認する意義はある。だが、それはあくまで防災的な判断だ。臨時情報は政府が情報を出すだけの立場で、対策を講じたことによって実際に生じるコストや損失は自治体、企業、個人が責任を負う。
 だからこそ「科学に基づいた確度の高い情報ではない」ということもセットで伝えることは、それぞれの主体が的確な判断をする上で不可欠だ。』

引用元を訪れて全文を読んでいただきたいですが、いかがでしょうか。

8月8日に宮崎県で起こった震度6弱の地震以降も、日本各所で地震が続いています。

幸いなことに、南海トラフの巨大地震や首都圏直下型大地震は起こっていませんが、今この瞬間に起こっても不思議ではありません。

地震に関しては、次のような記事(『現代メディア』)もあります。

『「巨大地震」で多数の「電車内閉じ込め」が発生するという「目をそむけたくなる現実」
https://gendai.media/articles/-/135268
山村 武彦 防災システム研究所所長 防災・危機管理アドバイザー』

この記事の中では、2018年6月18日午前7時58分に発生した大阪府北部地震を取り上げ、都市型地震だからこそ起こり得る被災について説明しています。

『その時のエレベーター被害について、日本エレベーター協会によると、近畿圏のエレベーター保守台数12万2000台のうち、緊急停止6万6000台、閉じ込め台数339台。閉じ込め者の救出時間は通報を受けて最大5時間20分、平均80分かかっている。地震時管制運転装置が設置されていたにもかかわらず、閉じ込めが起きた原因の多くは、震源が近くそして浅かったため、初期微動(P波)を感知して最寄り階に着床する前に主要動(S波)が到達したためとみられている。』

『さらに、もう一つの閉じ込めは、朝7時58分という通勤・通学ラッシュ時の地震による列車内閉じ込めだ。これはどこの都市でも起きる可能性がある。大阪北部地震では、東海道・山陽新幹線とJR西日本・JR東海の計26路線、大阪メトロ9路線、関西大手私鉄計33路線、中小私鉄計10路線が、地震直後に緊急停車し運転見合わせとなった。
(中略)
 JR西日本の場合、地震発生時の運行本数は127本。地震発生直後の午前7時58分に全線運転見合わせ、駅間停車列車は35本、乗客は約3万8000人。避難誘導は8時25分頃から開始され、すべての利用客の避難誘導が完了したのが12時45分。つまり、最大で約4時間閉じ込められていたことになる。車内に2時間近く閉じ込められた乗客の一人(35歳女性)にインタビューすると、「満員状態で、電車内は停電で換気やエアコンが動かないため、暑かった。困ったのはトイレでした。3両先の車両にトイレがあるとのことで、人をかき分けながらトイレ車両まで行くと、もう行列で、そこで30分以上待つ間が辛かった。いつ動くのかがわからず情報が少なかった。もし、トイレ車両がなかったら、体調を崩していたと思う」と言っていた。』

エレベーター内や電車内に閉じ込められる可能性は、誰にでもあります。

もしかすると、学校帰りの小学生が、自宅マンションのエレベーター内に閉じ込められるかもしれません。

仕事帰りに一杯飲んだ人たちが、電車内に閉じ込められるかもしれません。

これは以前のメルマガでも書いたことですが、私自身、この大阪府北部地震が起こったとき、JR大阪駅とグランフロント商業ビルをつなぐデッキにいました。

地震があと少し早ければ、JR神戸線で車内に閉じ込められていたでしょうし、あと少し遅ければ、グランフロントのエレベーター内に閉じ込められていたでしょう。

上記記事では、エレベーターに関しては、閉じ込め時間が「最大5時間20分、平均80分」とありますし、電車に関しては、閉じ込め時間が「最大で約4時間」とあります。

今考えてもゾッとします。

エレベーターや電車に乗るとき、そんなに長時間の閉じ込めを意識している人は少ないでしょうが、私はあの地震以来、エレベーターや電車に乗る前に必ずトイレに行く習慣がつきましたし、水のペットボトルをつねに鞄に入れるようになりました。

また、新型コロナが流行して以降、外食や外飲みをやめましたので、飲食した後に電車に乗ることもなくなりました。

地震大国である日本でも、地震予知はまだまだ難しそうですし、しかも日本は、基本的に「自衛」を強いる国なんですよね。

自分や家族を災害から守るために、つねに情報をアップデートして、家族で真剣に話し合う機会を持ってください。

さて、支持率の歴史的低迷が続いていた岸田政権ですが、「旧統一教会問題」や「政治と金の問題」などを解決することもなく、政権を放り出す時がきました。

次は『現代メディア』の記事(編集しています、すみません)ですが、あちこちに似たような記事が見つかります。

『岸田首相、突然の「不出馬表明」は、やっぱり「麻生太郎」が仕掛けていた…! ここにきて浮上する「次期総裁」意外な政治家の名前
https://gendai.media/articles/-/135702
清水 克彦 政治・教育ジャーナリスト/びわこ成蹊スポーツ大学教授
■「お盆明け」から早まった岸田首相の不出馬会見
 岸田首相による自民党総裁選挙への不出馬会見の前兆は、パリオリンピックが始まった頃からあった。岸田首相に近い議員から「お盆明けが要注意」との一報がもたらされていたからである。
 「精度は高い」と感じた筆者は、他のオンライン記事に、「お盆が過ぎた後、不出馬を表明する可能性は少なくない」と書いた。
 当の岸田首相は、8月2日、自民党本部で、総裁選挙の鍵を握る人物の1人、麻生太郎副総裁と会談している。岸田首相と麻生氏のサシでの会談は、6月18日のホテルオークラ、同25日の帝国ホテル、そして7月25日の党本部に続くものだ。
 6月の2度にわたる会食では、岸田首相が麻生氏の支持を求めたのに対し、麻生氏は色よい返事をしなかったとされている。
 7月25日の会談は、岸田首相が今一度、麻生氏の支持を求める会談、そして8月2日の会談は、麻生氏が岸田首相に引導を渡す、もしくは岸田首相が「不出馬」を伝える会談となった可能性が高い。
 では、なぜ岸田首相が、「お盆明け」ではなく、8月14日という日に不出馬会見をしたのかだが、1つは、8月20日に自民党総裁選挙管理委員会の会合で選挙日程が決まる前に、自らの判断で身を退く考えを示したかったこと、もう1つは、その夜、麻生氏と茂木敏充幹事長の会食が予定されていたためと推察する。
 選挙日程が決まり、総裁選挙に名乗りを上げる有力者が出てくれば、「岸田さんでは衆議院選挙や参議院選挙は戦えない」と引きずり降ろされる可能性がある。
 思い返せば、2021年10月、「第100代内閣総理大臣」に就任した10日後に衆議院を解散し、今年1月には、「政治とカネ」の問題を受けて、それまで率いてきた岸田派の解散を他派閥に先がけて表明した岸田首相である。
 自民党総裁としての最後の決断も、引きずり降ろされる前に先手を打つ、岸田流のサプライズだったと言っていい。
 実際、自民党内には、総裁選挙で支持を表明するため、岸田首相とアポイントを取っていた議員もいる。議員からすれば、何の前触れもなく、主役が舞台から誰にも相談することなく降りてしまったことになる。
 また、麻生―茂木会談の前に身を退く記者会見を開いたのは、政権発足以降、「三頭体制」を組みながら、最後の最後まで首を縦に振らなかった麻生氏、そして自民党を揺るがせた「政治とカネ」の問題では汗をかこうとせず、総裁である自分を支えるどころか、「ポスト岸田」をも狙おうとする茂木氏に「政治家の意地」を見せたかったから、と筆者は見る。
(中略)
 ただ、岸田首相の不出馬、石破氏の出馬表明で情勢は一気に変わった。今後の大どんでん返しを恐れずに言えば、「石破氏vs小泉氏vs小林氏」が軸で、推薦人(自民党衆参国会議員)20人を確保できれば、これに高市氏が絡む構図と予想する。
 かつてキングメーカーとして権勢をふるった田中角栄氏が、生前、総理総裁の条件として述べた言葉に次のようなフレーズがある。
「党3役(党幹事長、総務会長、政調会長)のうち幹事長を含む2つ。それから、蔵相(現財務相)、外相、通産相(現経産相)のうち2つ」
 この条件を満たしている人は誰もいない。ずいぶん軽量級になったものだ。
 ある自民党議員は、筆者の「誰がいい?」の問いに、総裁選挙後にすぐあるとみられる衆議院選挙や来年の参議院選挙の「顔」になる人がいいと言う。それは、国民にとってどうでもいい話だ。単に「顔」になるだけなら、菅氏や森喜朗元首相らが推す小泉氏で十分だ。
 やはり筆者は、アメリカのトランプ氏もしくはハリス氏と駆け引きができ、中国の習近平総書記や北朝鮮の金正恩総書記らによる脅威と向き合える人、そして、賃上げや少子化対策など喫緊の課題を前に進めることができる人物を選べるかどうか、そして旧派閥単位ではなく、個々の意思で投票できるかどうかで、自民党という政党が本当に変わったのかどうかを判断したいと思っている。』

私は、自民党の政治家に関しても他党の多くの政治家に関しても、「国民を選挙の一票としかみない状況」は、これからも変わらないと思います。

もちろん、マスメディアの責任は重大ですが、今の状況では、私たちが賢くなるしかありません。

前回のメルマガで、『現代メディア』の記事、

『「簡単に手に入れた知識は、簡単に忘れる」…「ググる」ことが当たり前の時代に再考すべき「ひとりでゆっくり考える時間」の大切さ』
https://gendai.media/articles/-/132838

を紹介しましたが、こちらにもお返事をいただきました。

ありがとうございます。

『何か調べたいことがあれば、すぐにググってしまいます。これから、AIもどんどん進化していきそうですよね。また、高校生になると、教科書と一緒に電子辞書も購入すると聞いたことがあります。簡単に調べ物ができて便利ですが、理にかなった勉強方法につながるのでしょうか。』

難しいところですね。

たとえば、小学校の低学年で、紙の辞書の使い方に慣れる前に、ググッたり電子辞書を使ったりの調べ物はおススメしません。

紙の辞書を使って調べ物をしていると、「たまたま別の言葉にも出会う」という楽しい経験をすることがあります。

ターゲットの言葉と同じページの別の言葉が気になったり、ターゲットのページにたどり着く前の別のページの挿絵が目に留まったり、「楽しいハプニング」を味わえるわけです。

もちろん、子どもと一緒に調べ物をしながら、親が、そんな「楽しいハプニング」を演出してあげるのもいいですね。

このような経験を積んでいると、紙の辞書で調べるスピードも精度も上がっていきます。

手で持った厚みの感覚から、大体のページをさっと開けるようにもなります。

英語の辞書を使うようになったときも、この「厚みの感覚」は役に立ちます。

高学年になって、調べ物のボリュームが上がってくると、どれもこれも紙の辞書で調べるという作業が難しくもなってきます。

そんなときは、電子辞書を取り入れるのもいいでしょう。

ただし、電子辞書の効率の良さばかり求めないで、時に「寄り道の楽しさ」を味わってください。

ターゲットの言葉を調べた後、例文を表示したり、同義語や反意語に飛んでみたり、電子辞書ならではの「楽しい寄り道」の経験もおススメです。

寄り道を楽しんでいると、「語彙力増強」や「表現力向上」にもつながります。

その上で、この記事にあった通り、

「知識を内面化するために、ひとりでゆっくりと考える時間」

を大切にしてください。

さらに、インプットした知識を意識的にアウトプットもしてみてください。

例文を作ったり、親子で話し合ったりするのです。

アウトプットまでいけば、「生きた知識」として定着していくでしょう。

 

お盆期間真っ最中の木曜日になりました。

今年のお盆期間は、その前の三連休から続いて、次々に発生する台風やら南海トラフ地震への備え(結局、自衛?)やら、たいへんな期間になってしまいました。

台風7号の進路もたいへん気になる木曜日です。

みなさんのご家族や知人・友人の方々は、大きな被害を受けていないでしょうか。

安全なところにいらっしゃいますか。

まず、夏休みの子どもたち向けのイベントを1つ紹介します。

『香芝市二上山博物館の「二上山が噴火していたころ」
http://kashiba-mirai.com/event
令和6年度 夏季スポット展
会期:令和6年7月27日(土) ~ 8月31日(土)
今から千数百万年前、二上山は活発な噴火を繰り返していた火山でした。そのため、周辺地域には多くの岩石や鉱物が分布しています。
とくに、サヌカイト・凝灰岩・金剛砂が有名ですが、夏季スポット展では、これらの岩石・鉱物の見分け方などを紹介しています。
場  所:香芝市二上山博物館 特別展示室
開館時間:午前9時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 :毎週月曜日(ただし8月12日は開館し、13日は休館日)
皆様のご来館、心よりお待ちしております!!』

南海トラフ地震に加えて、富士山噴火の可能性まであるといわれているわけですから、「二上山が噴火していたころ」を勉強してみるのもいいのではないでしょうか。

暑さもしのげる博物館内のイベント(行き帰りは暑いですね、すみません!)ですから、ご興味のある方は、ぜひお出かけください。

さて、兵庫県では、斎藤知事や取り巻きの幹部たちによる「7つの疑惑」で大揺れが続いていますが、斎藤知事は、「公益通報」に対する自身の認識不足を隠そうともしません。

同様に、鹿児島県警の「公益通報問題」もたいへん重大です。

次は、『西日本新聞』の社説です。

『【社説】鹿児島県警の疑惑 県議会の百条委で究明を
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1244806/
 疑念は晴れるどころか深まるばかりだ。このまま幕引きをさせてはならない。
 不祥事のもみ消し疑惑を巡り、鹿児島県警は記者会見を開いて原因分析と再発防止策の報告書を公表した。
 枕崎署員によるトイレ盗撮事件について、前生活安全部長=国家公務員法(守秘義務)違反罪で起訴=が「本部長の隠蔽(いんぺい)指示があった」と内部告発していた。野川明輝本部長は会見で、改めて隠蔽を否定した。
 しかし報告書や野川氏の説明は依然として不自然な点が多く、説得力に乏しい。
 報告書によると野川氏は昨年12月、この事件について「署員が犯人の可能性がある」と報告を受けている。
 野川氏は捜査の継続を指示したというが「万が一その署員が犯人だった場合、同様の事案が起きるようなことはあってはならない」と考え、この署員を含む全枕崎署員を対象に、盗撮などをテーマにした不祥事防止の研修を急きょ実施させていた。
 問題の署員に「疑われているぞ」と教えるようなものだ。証拠隠滅の恐れさえある。この不可解な対応に野川氏から納得できる説明はない。
 霧島署員によるストーカー規制法違反事件では、防犯カメラの映像に署員の車が写っているのを捜査員が確認し、一部を静止画に残して映像を消去した。県警は証拠として保全しなかった不手際を認めつつ「隠蔽の意図はなかった」と繰り返すだけだ。
 県警は警部補以下が本部長に直接提言する組織を設置するなど再発防止策を示したが、真相究明なしに再発防止などあり得ない。
 野川氏は会見で被害女性に「不安な思いをさせ、おわび申し上げる」と謝罪した。しかし数日後の県議会総務警察委員会では「当事者間で行われるべきものだ」と謝罪を拒否した。報告書を出せば終わりとでも思ったのか。不誠実で一貫性のない対応は怒りとともにむなしさを覚える。
 もはや県警に自浄能力は期待できないのではないか。
 県警によると県民から2400件以上の意見が寄せられ、多くは県警への怒りや失望という。
 県議会は一部会派が調査特別委員会(百条委員会)の設置を提案している。強い調査権限を持つ百条委で真実を究明してほしい。行政機関のチェックは、県議会の重要な機能である。
 信じ難いのは警察庁の対応だ。不審点だらけにもかかわらず、特別監察で「隠蔽なし」と早々に結論付けた。
 野川氏には、現場へのきめ細かい確認と指示を怠ったとして、警察庁長官訓戒の処分を出しただけだ。健全な組織を願い不正を暴いた前部長は逮捕されたのに、である。
 国民の目には、警察庁も隠蔽に加担していると映っていよう。警察組織全体に不信感が募っていることに気付くべきだ。再調査を強く求める。』

引用が長くなりましたが、いかがでしょうか。

このような問題がたびたび起こるのは、「公益通報者保護法」そのものに問題があるせいでしょうが、兵庫県庁の闇も鹿児島県警の闇も、しっかりと究明してほしいものです。

マスメディアは、こんなときこそ「矜持」を示してほしいものです。

前回のメルマガで紹介した『東洋経済education × ICT編集部』の記事、

『国語力を上げる土台は「思考力」、中学受験で点を取る「読解」のコツと注目テーマ 多様性を問う文章が頻出、押さえたい作者とは
https://toyokeizai.net/articles/-/778718

に関して、いくつかお返事をいただきました。

ありがとうございます。

みなさんからのお返事のポイントは、概ね次のようなものでした。

『「国語力の中心が思考力で、すべての学力の中心が語彙力だ」とありました。子どもの思考力を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。また、語彙力を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。』

なお、以下に出てくる「会話・対話」に関しては、私は次のような認識でいます。

『会話も対話も、外形的には同じような状況で、2人もしくは少人数で話し合うものを指す。会話では、特に明確な目標がなくてもかまわないが、 一方、対話では、一定のテーマに基づいてお互いの意見を述べ合い、何らかの結論に至る。』

それでは、この記事の気になる部分を取り上げて、考えてみたいと思います。

『国語力には、思考力・読解力・文章力・語彙力など、さまざまな能力が含まれています。中心となるのが思考力で、すべての土台として必要なのが語彙力。そこに読解力や文章力が加わることで学力が上がると考えています』

おそらくこの部分が、この記事の要諦だと思います。

まず、「思考力」について考えてみます。

「思考力」と聞いて、みなさんはどのようなイメージが浮かびますか。

「何かしら難しいことについて考える」状況を思い浮かべますか。

私は、何かに夢中になって取り組んでいる子どもたちを想像します。

手近なところでは、ブロック遊びでも読書でもお絵描きでもいいでしょう。

そんなとき、彼らは、頭の中でまさに「思考」の真っ只中だと思います。

一心不乱に「思考」をめぐらせていることでしょう。

子どもたちは、幼いころからいろいろなことに夢中になる経験を積む必要があります。

「純粋な気持ちで思考する瞬間」を繰り返し経験することですね。

さらに、親子で同じ経験をして、その経験について話し合うことも大切です。

どんなに素晴らしい経験をしても、「やりっぱなし」では価値が大きく下がります。

「経験+会話・対話」で、子どもの「思考」をさらに広くかつ深く伸ばしてあげてください。

当然、親の「質問力」や「会話力・対話力」を磨く必要もあります。

親子間、家族間の、「思考のキャッチボール」です。

次に、「語彙力」について考えてみます。

「語彙力」をつける、「語彙力」を伸ばすとはどういうことでしょうか。

子どもは、幼いころから、自分の周りに溢れる「言葉」にさらされて生きています。

それら膨大な量の「言葉」から、少しずつ身につけていくわけですが、当然、そこには優先順位があります。

自分にとって「必要だと感じられる言葉」には敏感になるでしょうし、成長するにつれて、「好奇心をそそるかどうか」というフィルターも重要になってきます。

ということは、子ども本人が、「この言葉が必要だ、あの言葉も大切だ」と感じられるような環境があれば、順調に語彙力がついていくのではないでしょうか。

また、子どもの周りに、「これは面白い、それも興味深い」と感じられるような環境があれば、語彙力が伸びていくのではないでしょうか。

それでは、具体的にどのような「環境」を整えてあげるべきでしょうか。

まず、少なくとも家族全員に、「言葉を大切にする、言葉に興味を持つ」意識が必要でしょう。

そのうえで、親子で「言葉のキャッチボール」を楽しむことです。

とはいえ、親が、いつまでも「子ども子どもした言葉」ばかりを使うわけにはいきません。

ニュースや天気予報、ドラマや映画などで使われている「生きた言葉」を、親子の会話・対話に少しずつ取り入れていってください。

当然、子どもによくわからない言葉も多いでしょうが、諦めてはダメですよね。

知らなくても、興味さえ持てれば、子どもたちは自ら「言葉」を学ぼうとします。

親も一緒に、子どもが興味を持った「言葉」を大切にしてください。

その意味を一緒に調べたり、例文を作ったり、親子で夢中になってください。

子どもが興味を持った「言葉」は、使えるようになってこそ「生きた言葉」になり、真の「語彙力」へとつながっていきます。

もう一か所取り上げたいと思います。

『勉強は楽しいだけでなく、苦しい部分もある。40年以上子どもたちを見続けてきた内藤氏は、「物事に集中できる子は成績が伸びる」ということを実感しているという。中学受験を乗り切るには、学力以前に「意欲」や「忍耐力、持続力」がカギとなるそうだ。』

「思考力」育成も「語彙力」育成も、最初から楽しめるものではないかもしれません。

あるいは、だんだん難しくなっていくと、より楽しめなくなるかもしれません。

しかしながら、どんな事柄でも、「継続は力なり」は真実でしょう。

いつも書いていますが、子どもが勝手に「意欲」や「忍耐力、持続力」を身につけてくれる奇跡など、なかなか起こりません。

「意欲」や「忍耐力、持続力」の面でも、親がお手本になる必要があります。

親が、落ちついて何かに夢中になって取り組んでいる姿を繰り返しみせてあげてください。

最後に、次の『現代メディア』の記事を紹介します。

『「簡単に手に入れた知識は、簡単に忘れる」…「ググる」ことが当たり前の時代に再考すべき「ひとりでゆっくり考える時間」の大切さ
https://gendai.media/articles/-/132838
鴻上 尚史 作家・演出家プロフィール
(前略)
■知識を内面化するための時間
 「本物の孤独」の良いことは、「ひとりでゆっくりと考える」時間を持てることだ。
 「ひとりでゆっくりと考える」ことは、君が成長するためには、必要不可欠なものだ。
 君が何か新しいことを知ったり、接したりした時、それが君の身体に染み込む時間が必要になる。
 新しい考えを本で読んだり、友だちから聞いたり、テレビで見たり、ネットで知ったりしても、それが本当に君の考えとして納得し、定着するには、「ひとりでゆっくりと考える」時間が必要なんだ。
■「ググる」だけでは知識は残らない
 でも、スマホは君をひとりにしない。友だちやいろんな情報とつなげて、「ひとりでゆっくりと考える」時間を奪っていく。
 素敵な映画を見ても、すぐにスマホでググれば、「この映画にはどんな意味があるのか」「どこが面白いのか」「この映画の見方」がたくさん出てくる。
 でも、それは君の考えではない。そのままそれをリピートして、人に言うことはできる。聞いた人は、感心してくれるかもしれない。でも、それを君はあっと言う間に忘れる。断言してもいい。簡単に手に入れた知識は、簡単に忘れる。何も残らない。
 本当に感動したり、納得したら、「ひとりでゆっくりと考える」時間をとって、それが君の心にしみ込むのを待つんだ。
 君が新しい知識を得ても、それが君自身のものになるためには、君の身体に深くゆっくりと定着していくひとりの時間が必要なんだ。』

いかがでしょうか。

どのような方法で知識を手に入れたにせよ、

「その知識をひとりでゆっくり考える時間を持つとよい」

というアドバイスです。

一つ前の記事の、「思考力」と「語彙力」にも関連するアドバイスですね。

手に入れた「知識」をわが物とするには「考える」ことが必要だと、ここでも「思考力」と「語彙力」との切っても切れない関係が述べられています。

膨大な量の情報が、次から次へと流れていく時代です。

だからこそ、家族全員で落ちついて考え、「思考や言葉のキャッチボール」を楽しんでください。

 

木曜日になりました。

8月に入って、相変わらず「酷暑の日」が続いています。

日本中どこにいても、ゲリラ豪雨やゲリラ雷雨に襲われる可能性があります。

次は、『日刊ゲンダイデジタル』の記事(かなり編集しています、すみません)です。

『ゲリラ落雷から身を守る「5つの方法」…8月は1分間に平均20個の雷が発生する!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/358359
 「地表面と上空との気温の差が35度くらいになると雷が発生しやすくなります。今年は猛暑ですからより雷が発生しやすくなっています」
 こう話すのはお天気キャスターの森田正光氏。雷観測「フランクリン・ジャパン」の統計(2014~23年)によると、落雷は6~9月に多く(以前は7~9月とされていた)、月別の平均落雷個数は7月が72万5000個、8月が約90万7000個にのぼる。8月にいたっては北は北海道から南は沖縄まで1日に約3万個、1分間に20個の「ピカ! ゴロゴロ」が観測されている。
 こんな危険なものからどう身を守ったらいいのか。
(1)ゴルフ中は高い木の近くへ避難する!?
「近くに安全な空間がない場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲でその物体から4メートル以上離れたところ(保護範囲)に退避します」(気象庁)
(2)光と音で雷までの距離を知ろう
 音と光の進む速度(音速は約340メートル/秒、光は約30万キロ/秒)に差があるため、光ってから音が聞こえるまでの時間を数えることによって、ある程度の距離が測れる。
 ただし、上空数千メートルにある雷雲からしてみれば、3000メートルくらいはほぼ誤差の範囲。雷雲は時速10~40キロで進むので、世田谷区で雷を発生させた雲は5分後には杉並区、10分後は練馬区、15分後には板橋区へ移動している。雷鳴が聞こえる範囲にいる時点で危険なので、音が聞こえたら安全な屋内や車の中に避難すべきだ。
(3)避雷器を取り付けて電化製品を守ろう
 落雷で発生する電圧が電線や通信線などに誘導電流を起こし、家電やパソコンに誤作動や故障をもたらすことがある(誘導雷)。そんな家庭の電化製品を別の電化製品で防ぐこともできる。
「最も簡単なのは、雷サージ保護機能付きの電源タップを利用することです。コンセントタイプの避雷器で、市価で3000~1万円くらいで売られています。パソコンのバックアップが取れていないと最悪ですので、ぜひ備えておきたいですね」(ジャーナリスト・中森勇人氏)
(以下省略)』

天気予報を聞いていると、

「近くの頑丈な建物や自動車の中に避難するなど」

と、繰り返しアドバイスしていますが、これ、現実的なアドバイスでしょうか。

たとえば私が、自分の塾と自宅を徒歩で往復する際、その道中はほぼ住宅街で、真ん中あたりにコンビニが一軒存在するだけです。

他に逃げ込めそうな「頑丈な建物」はなく、コンビニのあたりでタイミングよく雷がひどくなれば、そのコンビニに避難させてもらうことも可能でしょうが、そのコンビニの近くにいなければ、逃げ込む先が思い当たりません。

コンビニ側も、そんな「避難民」が集まってきたら対応がたいへんでしょう。

「子ども110番の家」と掲げている一般住宅がありますが、「雷110番の避難所」などと掲げている企業やマンションはありませんよね。

私自身、子どものころに、自宅近くの橋の上で落雷にあって亡くなった人もいましたし、中学生の時には、自宅の隣の工務店に雷が落ちたこともありました。

幸いなことに、その時間、工務店には誰もいなかったので大きな被害はなかったようですが、わが家では、テレビと電話と蛍光灯が壊れました。

そんな経験から、雷が怖くてたまりません。

雷に関連しては、次のような記事(『産経新聞』)もありました。

『<独自>万博の大屋根、雷予報で立ち入り不可に 会期中7~9月「落雷の危険」で協会方針
https://www.sankei.com/article/20240727-GMF2RMFAD5IVDARX3STMHCUSNM/
 2025年大阪・関西万博のシンボルとなる大屋根(リング)について、万博を運営する日本国際博覧会協会が会期中、会場周辺で雷の発生が予想される場合は来場者を大屋根に上らせないようにすることが27日、分かった。協会の防災計画では大屋根は「落雷の危険性が高い」としており、来場者の安全を確保するための措置となる。
 万博は来年4~10月、人工島の夢洲(ゆめしま)(大阪市)で開催。会場に設置する1周2キロ、高さ最大20メートルの大屋根の上は来場者が歩くことができる。会場全体のほか大阪湾も見渡せる眺望が万博の目玉として期待されている。
 一方、協会が策定した防災基本計画によると、大阪では令和4年に雷を観測した日が年間で18日あり、このうち雷の原因となる積乱雲が発達しやすい夏季(7~9月)に13日と集中していた。
 計画では、会場に樹木を植える「静けさの森」とともに、大屋根の上は「高さがあることから、他と比べて落雷の危険性が高い」「人がいると人体へ雷が飛び移る危険性が想定される」とする。
 協会は大屋根に上る来場者を落雷から守るため、気象情報会社などの予測にもとづき、夢洲付近で雷を伴う雨雲の発生や接近が予想される場合は一時的に大屋根に上らせないようにする。
 大屋根は手すりが避雷設備になっており、雷が落ちれば受け止めて地中に流す。このため、協会は大屋根そのものへの被害は想定していない。
 ただ、大屋根の下にいる人などは感電の恐れがあるため、雷の危険があるときは大屋根に上らせないことに加え、近づかせないようにする対策もとる。』

雷発生の際には、万博の目玉の「大屋根」が危険物になるようです。

なんだかよくわからない「大屋根」ですね。

次に、夏休みの子ども向けイベントを2つ紹介します。

①大阪ガスのショールーム「ハグミュージアム」で開催中の「恐竜ワークショップ」
②「こども記者 in 正倉院」

です。

①『お子さまの想像力をムクムク育む! 選べる恐竜ワークショップ開催☆
 9/1まで、大阪ガスハグミュージアムで「恐竜ワークショップ Dino Camp hu+g MUSEUM」を開催中!ご家族で楽しめる2つのワークショップをご用意しています。
★本物のトリケラトプスの化石が入った「恐竜ダイナソーボトル」
 稀少な恐竜の実物化石を封入して、自分だけのダイナソーボトルがつくれます。地層部分から自分でつくり、完成品はお持ち帰り!
★恐竜の卵から生まれる楽しいリズム「恐竜エッグマラカス」
 かわいいキラキラビーズを入れて、恐竜エッグ型のマラカスがつくれます。シャカシャカ音を鳴らして楽しもう!
[開催日]2024年9月1日(日)まで
[受付場所・時間]2階入口横受付にて、10:45~17:30
[参加費]恐竜ダイナソーボトル:2,400円、恐竜エッグマラカス:1,600円(おひとつ/税込価格)
※毎週水曜日及び、夏期休館(8月13日~15日)については、開催がございませんのでご注意ください。
※受付は当日会場のみ(WEB・電話予約不可)、先着順。
※商品がなくなり次第終了となります。
※詳細はハグミュージアムホームページをご確認ください。
▼「恐竜ワークショップ Dino Camp hu+g MUSEUM」の詳細はこちら
https://www.osakagas.co.jp/my-page/topredirect/mail/24/hug0805_02.html
 カフェでは恐竜展コラボメニューもご用意! 家族で1日楽しめる「ハグミュージアム」』

「受付は当日会場のみ(WEB・電話予約不可)、先着順。」という文言がかなり気になりますが。

②『こども記者 in 正倉院
「第76回正倉院展」の開催にあわせ、正倉院と宝物の魅力を学ぶイベントを開催します!
(1)0からわかる、正倉院!
正倉院ってどんなところ? 宝物ってなあに? どのようにして伝わったの?建物はどんなつくりになっているの? 正倉院の基本について0から学びます。
(2)正倉院を見てみよう!
正倉を真下から見上げて、その迫力を体感してみましょう。
(3)宝物を知ろう!
奈良時代の色をテーマに、ワークショップ形式で楽しく学びます。正倉院宝物の再現模造品も登場します。
(4)はがき新聞を作ってみよう!
イベントを通して学んだことを新聞風にまとめます。考える力や表現力向上につながります。
★参加者には非売品・サーモボトルのお土産つき
【開催日時】2024年8月23日(金) (予備日8月31日(土))
午前の部:8時30分~12時/午後の部:13時~16時30分
【場所】宮内庁正倉院事務所(奈良県奈良市雑司町129)
【参加費】無料
【対象】小学4年生~6年生 各部10組20名(子ども1名につき保護者1名)
【主催】奈良国立博物館、読売新聞社、読売テレビ
【協賛】セキ
【協力】宮内庁正倉院事務所
※天候不良などのため当日の開催が困難と判断した場合は、予備日に開催を予定しています。
※午前の部と午後の部の内容は同じです。
※応募多数の場合は抽選で決定します。
※イベントの当日は取材が入ります。後日読売新聞や正倉院展公式SNSなどでご紹介させていただくことがございます。
【申込受付】8月1日(木)~8日(木)
【当選者通知】8月9日(金)~
メールとはがきの郵送をもって当選をお知らせします。 
お問い合わせ連絡先
読売新聞大阪本社文化事業部 TEL:06-6366-1848(平日10時~17時)
※申込には読売ID(無料)の登録が必要です。
https://contact.yomiuri.co.jp/dform/』

こちらは、申し込み受付が今日(8月8日)までですので、興味のある方はお急ぎください。

さて、前回までのメルマガで、「トンデモ知事」を4人紹介しましたが、次の『山陰放送』の記事の丸山知事は信頼できる方のようですね。

『パワハラ疑惑などで揺れる兵庫県・斎藤知事について 島根・丸山知事「辞めるべきではない」…その理由は?
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1318889?display=1
 パワハラ疑惑などで揺れる兵庫県の斎藤知事。告発文書を作成した元幹部の男性に続いて、別の職員も亡くなっていたことが明らかになりました。辞職を求める声が高まる中、25日、島根県の丸山知事は「辞めるべきではない」との考えを示しました。
「2人が亡くなったという深刻な事態に対して、自分とか自分の周囲が何をしてきたのか、責任がなかったのか、ということを説明する責任がある。少なくともそれをやるまでは辞めるべきではない」
 兵庫県の斎藤知事を巡っては、パワハラ疑惑の告発文書を作成した元幹部が死亡。
 そして、別の職員が亡くなっていたことも明らかになりました。
 島根県の丸山知事は25日の会見で、兵庫県の職員が、自殺した元幹部から私的な情報が入ったパソコンを押収し、その情報を他の職員などに見せていたという報道があることに触れて、
「秘密を知り得た人が、それ以外の人に漏らしたことがないかどうか、一人一人に質問して聞く、辞めた副知事も含めて。それが知事の仕事」
 その上で、この件を他山の石として、島根県も、知事自身も気をつけることはないか、正すことはないか、よく考えなければならないと述べました。』

丸山知事の指摘は至極当然のものですが、はたして、斎藤知事の「法に触れる疑惑」はどこまで解明されるのでしょうか。

最後に、『東洋経済education × ICT編集部』の記事を紹介します。

『国語力を上げる土台は「思考力」、中学受験で点を取る「読解」のコツと注目テーマ 多様性を問う文章が頻出、押さえたい作者とは
https://toyokeizai.net/articles/-/778718
 塾講師を経て1987年に国語専科教室「内藤ゼミ」を開設し、小学3年生から中学生に国語を教え続ける内藤俊昭氏。彼のもとには国語が苦手な中学受験生だけでなく、国語力をつけたい小学生がぞくぞくと押し寄せるという。子どもたちの国語力をアップさせる秘訣や、中学受験における近年の国語の傾向、近著『雨が降ってきたので、カサをさした」が書ければ中学受験は突破できる!』に掲載されているおすすめの勉強法を聞いた。
■努力で身につく力、受け身では身につかない力
 最近の中学受験では、すべての教科において「問題を読み取り理解する力」の必要性が増している。「国語力」について、1987年から国語専科教室「内藤ゼミ」を運営する内藤俊昭氏は、「国語力には、思考力・読解力・文章力・語彙力など、さまざまな能力が含まれています。中心となるのが思考力で、すべての土台として必要なのが語彙力。そこに読解力や文章力が加わることで学力が上がると考えています」と語る。
「中でも文章力は、まねることで育ちます。難しい言い回しを作文に使おうとするのは、文章力が伸びる前兆。例えば小学校中学年くらいの子が、『○○と言わざるを得ない』を『言わざるおえない』と書くことがありますが、これはどこかで耳にした言葉をまねしている証拠です。間違いがあっても、その意欲を認めてあげましょう」
 また、「語彙力は努力次第で必ず伸びる」と内藤氏。語彙力を増やすタイミングは早ければ早いほどよく、学習におすすめなのは4コマまんがの『ことわざ辞典』だという。例えば“目がない”という慣用句は本来人間には使わないが、「目がない=大好き」と覚えてしまうと、「僕はクラスの○○さんに目がない」と誤用してしまう。その点、まんがなら食べ物などのイラストと共に解説されるので、正確な使い方が自然と頭に入る。
「すき間時間に読むだけで、間違いなく語彙力アップにつながります。中には人気キャラクターのシリーズもあるので、子どもが喜びそうなものを選んでみてください」
 語彙力が努力で伸びる一方で、内藤氏は「思考力は別物。子どもが受け身では伸びませんし、親は見守ることしかできません」と断言する。
「思考力はいわば『賢さ』です。脳は自分で積極的に考えたときに活発に動くため、親が『考えなさい』と促しても仕方ありません。親や教師が『こうでしょ』『こうやるのよ』とすべて教えながら指導するのは、腕を引っ張って無理やり登山させるのと同じです。思考力をつけるには、子どもが思考するのを「待つ」しかありません。子どもはそれぞれ伸びる時期が違います。中学受験前までに伸びなかったのならば、その子が伸びる時期は高校受験のタイミングかもしれません」
 勉強は楽しいだけでなく、苦しい部分もある。40年以上子どもたちを見続けてきた内藤氏は、「物事に集中できる子は成績が伸びる」ということを実感しているという。中学受験を乗り切るには、学力以前に「意欲」や「忍耐力、持続力」がカギとなるそうだ。
「内藤ゼミでは、小3から小4あたりで漢字の問題を一気に100題解く機会を設けています。黙々と100題書き切れるのは、20~30人のなかでせいぜい2、3人。この1割の子たちは中学受験をはじめ、高校や大学受験でも非常に優秀な成績を収めているのです」
 一方で、集中力が続かず10題解くのも難しい子もいる。一度消しゴムを使うと、そこから消しかすで遊び始めたり、机に置いた鉛筆をいじり始めたりするのだ。
 「家庭では、まず30題を集中できるかどうかを試してみるといいでしょう。最後まで鉛筆を置かずに解けたらすばらしいです」と内藤氏。
■国語の点数を上げるための「読解問題の解き方」とは
 大手塾の国語のテストで点数が取れなかった場合、試験時間に原因があることが多いという。
「大手塾のテストは、実際の入試より時間が短く問題も難しい。現在は入試より10分短い程度ですが、50分の試験を30分で解かせていた時期もありました。しかし時間が足りないからといって、急いで問題文を斜め読みして問いに進むのはおすすめできません。やはり文章はじっくり読み、別のところで時間短縮を図るように心がけてほしいです」
 では、論説文と物語文で解き方に違いはあるのだろうか。
「論説文や説明文は、段落の初めや終わりの『まとめ』となる部分、つまり具体語ではなく抽象語が目立つ部分に注目しながら読み進めることが大切です。そして、難しくても飛ばさず問1から順番に解いていきましょう。問題文を順序よく繰り返し読むことになり、理解が深まります」
 一方で物語文については、次のように内藤氏はアドバイスする。
(以下省略)』

思わせぶりなところで引用を切ってしまいましたが、かなりの長文ですので、興味のある方は、ぜひ引用元を訪れて全文読んでみてください。

みなさんのお返事を待って、次回のメルマガで考えてみたいと思います。