木曜日になりました。

そろそろ二学期が始まる学校もあるようですが、有意義な夏休みを過ごせましたか。

親子ともに、夏休み前の生活のリズムに戻っていますか。

本来なら、長期休暇に入っても、学校があるときと同じリズムの生活を保つべきですが、長期休暇にはいろいろなイベントもあって、「普段のリズム」は乱れがちでしょう。

だからこそ、進学塾に通っている子どもたち(+その親御さん)にとっては、長期休暇明けの最初の「公開テスト」が腕の見せ所だったりするわけです。

少しでも早く「朝起きる時間、夜寝る時間」を元に戻してくださいね。

さて、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけが一週間で終了しましたが、みなさんはどのように対応しましたか。

家族で、「わが家の防災」について話し合いましたか。

「巨大地震注意」に関しては、次のような記事(『東京新聞』、編集しています、すみません)があちこちでみられます。

『南海トラフ臨時情報の疑わしさ…地震学者が語る「科学的にあまり意味はない」とデータごちゃまぜの内実
https://www.tokyo-np.co.jp/article/347650
 南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけは、政府の発表から1週間が経過した15日、終了した。幸いにも、期間中に巨大地震は起きなかった。だが、お盆休みと重なったため観光地では予約のキャンセルなど大きな影響が出た。臨時情報に問題はなかったのか。南海トラフ地震を巡り科学と政治の密接な関係を取材し、著書「南海トラフ地震の真実」で菊池寛賞を受賞した東京新聞社会部の小沢慧一記者が、臨時情報のあり方を3回にわたって問う。(続編は後日公開します)
◆根拠があまりに薄弱
 「この程度の情報を社会に出す意味が本当にあるのか」。2016~17年に臨時情報を作る上で地震学者たちが地震予測の可能性を検討した調査部会。部会を終えた委員の一人は当時そう話していた。
 「不確実な情報を防災に生かす」として議論が重ねられた臨時情報。社会に大きな影響を与える情報にもかかわらず、それを支える根拠があまりにも薄弱なことから、2019年に運用が始まってからも、専門家からは同様の疑問の声が上がっていた。
 科学的にどこがおかしいのか。名古屋大の鷺谷威教授(さぎや・たけし、地殻変動学)に聞くと、臨時情報の根拠となっている統計がそもそも問題だという。「内閣府が検討のために寄せ集めたデータ。学術的意義はほぼない」
◆古すぎるデータ、信ぴょう性に疑問
◆「科学的にはやりすぎ」と専門家
◆日向灘の地震が南海トラフに影響を与えたとする研究はない
◆防災的な判断と科学は別
 こうした教訓から備えを再確認する意義はある。だが、それはあくまで防災的な判断だ。臨時情報は政府が情報を出すだけの立場で、対策を講じたことによって実際に生じるコストや損失は自治体、企業、個人が責任を負う。
 だからこそ「科学に基づいた確度の高い情報ではない」ということもセットで伝えることは、それぞれの主体が的確な判断をする上で不可欠だ。』

引用元を訪れて全文を読んでいただきたいですが、いかがでしょうか。

8月8日に宮崎県で起こった震度6弱の地震以降も、日本各所で地震が続いています。

幸いなことに、南海トラフの巨大地震や首都圏直下型大地震は起こっていませんが、今この瞬間に起こっても不思議ではありません。

地震に関しては、次のような記事(『現代メディア』)もあります。

『「巨大地震」で多数の「電車内閉じ込め」が発生するという「目をそむけたくなる現実」
https://gendai.media/articles/-/135268
山村 武彦 防災システム研究所所長 防災・危機管理アドバイザー』

この記事の中では、2018年6月18日午前7時58分に発生した大阪府北部地震を取り上げ、都市型地震だからこそ起こり得る被災について説明しています。

『その時のエレベーター被害について、日本エレベーター協会によると、近畿圏のエレベーター保守台数12万2000台のうち、緊急停止6万6000台、閉じ込め台数339台。閉じ込め者の救出時間は通報を受けて最大5時間20分、平均80分かかっている。地震時管制運転装置が設置されていたにもかかわらず、閉じ込めが起きた原因の多くは、震源が近くそして浅かったため、初期微動(P波)を感知して最寄り階に着床する前に主要動(S波)が到達したためとみられている。』

『さらに、もう一つの閉じ込めは、朝7時58分という通勤・通学ラッシュ時の地震による列車内閉じ込めだ。これはどこの都市でも起きる可能性がある。大阪北部地震では、東海道・山陽新幹線とJR西日本・JR東海の計26路線、大阪メトロ9路線、関西大手私鉄計33路線、中小私鉄計10路線が、地震直後に緊急停車し運転見合わせとなった。
(中略)
 JR西日本の場合、地震発生時の運行本数は127本。地震発生直後の午前7時58分に全線運転見合わせ、駅間停車列車は35本、乗客は約3万8000人。避難誘導は8時25分頃から開始され、すべての利用客の避難誘導が完了したのが12時45分。つまり、最大で約4時間閉じ込められていたことになる。車内に2時間近く閉じ込められた乗客の一人(35歳女性)にインタビューすると、「満員状態で、電車内は停電で換気やエアコンが動かないため、暑かった。困ったのはトイレでした。3両先の車両にトイレがあるとのことで、人をかき分けながらトイレ車両まで行くと、もう行列で、そこで30分以上待つ間が辛かった。いつ動くのかがわからず情報が少なかった。もし、トイレ車両がなかったら、体調を崩していたと思う」と言っていた。』

エレベーター内や電車内に閉じ込められる可能性は、誰にでもあります。

もしかすると、学校帰りの小学生が、自宅マンションのエレベーター内に閉じ込められるかもしれません。

仕事帰りに一杯飲んだ人たちが、電車内に閉じ込められるかもしれません。

これは以前のメルマガでも書いたことですが、私自身、この大阪府北部地震が起こったとき、JR大阪駅とグランフロント商業ビルをつなぐデッキにいました。

地震があと少し早ければ、JR神戸線で車内に閉じ込められていたでしょうし、あと少し遅ければ、グランフロントのエレベーター内に閉じ込められていたでしょう。

上記記事では、エレベーターに関しては、閉じ込め時間が「最大5時間20分、平均80分」とありますし、電車に関しては、閉じ込め時間が「最大で約4時間」とあります。

今考えてもゾッとします。

エレベーターや電車に乗るとき、そんなに長時間の閉じ込めを意識している人は少ないでしょうが、私はあの地震以来、エレベーターや電車に乗る前に必ずトイレに行く習慣がつきましたし、水のペットボトルをつねに鞄に入れるようになりました。

また、新型コロナが流行して以降、外食や外飲みをやめましたので、飲食した後に電車に乗ることもなくなりました。

地震大国である日本でも、地震予知はまだまだ難しそうですし、しかも日本は、基本的に「自衛」を強いる国なんですよね。

自分や家族を災害から守るために、つねに情報をアップデートして、家族で真剣に話し合う機会を持ってください。

さて、支持率の歴史的低迷が続いていた岸田政権ですが、「旧統一教会問題」や「政治と金の問題」などを解決することもなく、政権を放り出す時がきました。

次は『現代メディア』の記事(編集しています、すみません)ですが、あちこちに似たような記事が見つかります。

『岸田首相、突然の「不出馬表明」は、やっぱり「麻生太郎」が仕掛けていた…! ここにきて浮上する「次期総裁」意外な政治家の名前
https://gendai.media/articles/-/135702
清水 克彦 政治・教育ジャーナリスト/びわこ成蹊スポーツ大学教授
■「お盆明け」から早まった岸田首相の不出馬会見
 岸田首相による自民党総裁選挙への不出馬会見の前兆は、パリオリンピックが始まった頃からあった。岸田首相に近い議員から「お盆明けが要注意」との一報がもたらされていたからである。
 「精度は高い」と感じた筆者は、他のオンライン記事に、「お盆が過ぎた後、不出馬を表明する可能性は少なくない」と書いた。
 当の岸田首相は、8月2日、自民党本部で、総裁選挙の鍵を握る人物の1人、麻生太郎副総裁と会談している。岸田首相と麻生氏のサシでの会談は、6月18日のホテルオークラ、同25日の帝国ホテル、そして7月25日の党本部に続くものだ。
 6月の2度にわたる会食では、岸田首相が麻生氏の支持を求めたのに対し、麻生氏は色よい返事をしなかったとされている。
 7月25日の会談は、岸田首相が今一度、麻生氏の支持を求める会談、そして8月2日の会談は、麻生氏が岸田首相に引導を渡す、もしくは岸田首相が「不出馬」を伝える会談となった可能性が高い。
 では、なぜ岸田首相が、「お盆明け」ではなく、8月14日という日に不出馬会見をしたのかだが、1つは、8月20日に自民党総裁選挙管理委員会の会合で選挙日程が決まる前に、自らの判断で身を退く考えを示したかったこと、もう1つは、その夜、麻生氏と茂木敏充幹事長の会食が予定されていたためと推察する。
 選挙日程が決まり、総裁選挙に名乗りを上げる有力者が出てくれば、「岸田さんでは衆議院選挙や参議院選挙は戦えない」と引きずり降ろされる可能性がある。
 思い返せば、2021年10月、「第100代内閣総理大臣」に就任した10日後に衆議院を解散し、今年1月には、「政治とカネ」の問題を受けて、それまで率いてきた岸田派の解散を他派閥に先がけて表明した岸田首相である。
 自民党総裁としての最後の決断も、引きずり降ろされる前に先手を打つ、岸田流のサプライズだったと言っていい。
 実際、自民党内には、総裁選挙で支持を表明するため、岸田首相とアポイントを取っていた議員もいる。議員からすれば、何の前触れもなく、主役が舞台から誰にも相談することなく降りてしまったことになる。
 また、麻生―茂木会談の前に身を退く記者会見を開いたのは、政権発足以降、「三頭体制」を組みながら、最後の最後まで首を縦に振らなかった麻生氏、そして自民党を揺るがせた「政治とカネ」の問題では汗をかこうとせず、総裁である自分を支えるどころか、「ポスト岸田」をも狙おうとする茂木氏に「政治家の意地」を見せたかったから、と筆者は見る。
(中略)
 ただ、岸田首相の不出馬、石破氏の出馬表明で情勢は一気に変わった。今後の大どんでん返しを恐れずに言えば、「石破氏vs小泉氏vs小林氏」が軸で、推薦人(自民党衆参国会議員)20人を確保できれば、これに高市氏が絡む構図と予想する。
 かつてキングメーカーとして権勢をふるった田中角栄氏が、生前、総理総裁の条件として述べた言葉に次のようなフレーズがある。
「党3役(党幹事長、総務会長、政調会長)のうち幹事長を含む2つ。それから、蔵相(現財務相)、外相、通産相(現経産相)のうち2つ」
 この条件を満たしている人は誰もいない。ずいぶん軽量級になったものだ。
 ある自民党議員は、筆者の「誰がいい?」の問いに、総裁選挙後にすぐあるとみられる衆議院選挙や来年の参議院選挙の「顔」になる人がいいと言う。それは、国民にとってどうでもいい話だ。単に「顔」になるだけなら、菅氏や森喜朗元首相らが推す小泉氏で十分だ。
 やはり筆者は、アメリカのトランプ氏もしくはハリス氏と駆け引きができ、中国の習近平総書記や北朝鮮の金正恩総書記らによる脅威と向き合える人、そして、賃上げや少子化対策など喫緊の課題を前に進めることができる人物を選べるかどうか、そして旧派閥単位ではなく、個々の意思で投票できるかどうかで、自民党という政党が本当に変わったのかどうかを判断したいと思っている。』

私は、自民党の政治家に関しても他党の多くの政治家に関しても、「国民を選挙の一票としかみない状況」は、これからも変わらないと思います。

もちろん、マスメディアの責任は重大ですが、今の状況では、私たちが賢くなるしかありません。

前回のメルマガで、『現代メディア』の記事、

『「簡単に手に入れた知識は、簡単に忘れる」…「ググる」ことが当たり前の時代に再考すべき「ひとりでゆっくり考える時間」の大切さ』
https://gendai.media/articles/-/132838

を紹介しましたが、こちらにもお返事をいただきました。

ありがとうございます。

『何か調べたいことがあれば、すぐにググってしまいます。これから、AIもどんどん進化していきそうですよね。また、高校生になると、教科書と一緒に電子辞書も購入すると聞いたことがあります。簡単に調べ物ができて便利ですが、理にかなった勉強方法につながるのでしょうか。』

難しいところですね。

たとえば、小学校の低学年で、紙の辞書の使い方に慣れる前に、ググッたり電子辞書を使ったりの調べ物はおススメしません。

紙の辞書を使って調べ物をしていると、「たまたま別の言葉にも出会う」という楽しい経験をすることがあります。

ターゲットの言葉と同じページの別の言葉が気になったり、ターゲットのページにたどり着く前の別のページの挿絵が目に留まったり、「楽しいハプニング」を味わえるわけです。

もちろん、子どもと一緒に調べ物をしながら、親が、そんな「楽しいハプニング」を演出してあげるのもいいですね。

このような経験を積んでいると、紙の辞書で調べるスピードも精度も上がっていきます。

手で持った厚みの感覚から、大体のページをさっと開けるようにもなります。

英語の辞書を使うようになったときも、この「厚みの感覚」は役に立ちます。

高学年になって、調べ物のボリュームが上がってくると、どれもこれも紙の辞書で調べるという作業が難しくもなってきます。

そんなときは、電子辞書を取り入れるのもいいでしょう。

ただし、電子辞書の効率の良さばかり求めないで、時に「寄り道の楽しさ」を味わってください。

ターゲットの言葉を調べた後、例文を表示したり、同義語や反意語に飛んでみたり、電子辞書ならではの「楽しい寄り道」の経験もおススメです。

寄り道を楽しんでいると、「語彙力増強」や「表現力向上」にもつながります。

その上で、この記事にあった通り、

「知識を内面化するために、ひとりでゆっくりと考える時間」

を大切にしてください。

さらに、インプットした知識を意識的にアウトプットもしてみてください。

例文を作ったり、親子で話し合ったりするのです。

アウトプットまでいけば、「生きた知識」として定着していくでしょう。