ソニーが金融にシフトした歴史・理由を書いておこう | マルハビ日記

マルハビ日記

マルチハビテーション・田舎暮らしなど移動しながら仕事をする会社員のお話。
都会暮らしを残しつつ、田舎にも生活の拠点を持つ‥‥。理想的な生活だと思います。
そんな双方生活の面白い??話 移動しているといろいろ考えてしまいます(笑)

東京のマンションの朝です。昨日は肉食だったので非常に調子がい。休息とその後の焼肉なので本当に体調がいいのである。本日は沖縄である。非常に移動が大変で少し疲れてしまう。

 

少し家電メーカーの話を書いていないのでツラツラと書きます。ソニーの20年ぶりの復活があると株をやる人たちではささやかれている。今回の上方修正はソニーの会社内でコストコントロールが非常にうまく出来る様になったのが今回の上方修正の大きな理由である。コストコントロールが非常にうまく出来る様になった理由は、利益重視の経営に切り替えて、家電商品の数を追わない戦略に換えたことである。

 

その戦略変更には、実はソニーのもつもう一つのDNAが大きく影響している。それがソニーの金融事業である。金融事業は盛田さんがアメリカにトランジスターの販売活路を見出すために出張したときに、いつかはこのようなビルをもって金融事業をしたいというところから事業が始まる。1970年代の話で、そのときに大株主であった、プレデンシャル生命に頼んで合弁会社を始める。1981年のことである。

 

この事業はライフプランナーと言う考え方を導入して個々の人生設計をしてニーズを明確にして保険を作るという、今では当たり前の考え方を最初に導入している。この考え方は当時では画期的な考え方でソニー損保自体は現在4000人35兆円の保険資産をもつ会社に成長している。ここらへんの情報は調べると出てくる話であるのだが、そんな話は面白くないので少し取材した話を追記する。

 

実はもう一つのアイテムを研究・製造メーカーとしては、やらしている。それはフェリカである。非接触ICカードなのである。損保を始めてから遅れること1987年に開発を始める。RFIDという物流用のソリューションとして考えるのだが、コンセプトは至福、日常生活をより便利により楽しくするというコンセプトである。これ重要な分岐点でして、フェリカのネーミングが物流のソリューションのようなネーミングだとこのように成長しなかったのである。物流は現在RFIDよりもバーコードであるので、たぶん最初の研究目的と将来目的をしっかり開発ロードマップで間違わなかったことも大きい。

 

そして2000年からJR東などのビックプロジェクトによって標準化がされていくのである。同時期に金融事業を始めるのである。このときも戦略は非常に賢いのである。カード事業をメインに置くのである。不思議である。当然リーダーとかをやればシステム導入で儲かる額が違うと想定するのが経営者であるのだが、そうではない。多角化が重要との判断をしたのである。そう同じ領域で市場を伸ばすとそれだけ独占企業になり、色々な弊害が出てくる。カードだけにしてリーダーなどのシステムは他社にお願いする戦略をとる。少しヒアリングをするとこれも多角化と同時に大きな戦略があったとのこと。同業他社がリーダー、システムをやるとお客様が金融系などに広がっていくので、同業他社は、多角経営で金融がやれないという設計がされていたらしい。

 

銀行業務は、2001年の自由化で始めるのだが、この当時の戦略設計は非常に賢いのである。これらの戦略設計は有名は出井さんである。この事業判断が今のソニーの儲け頭になっているのだが、出井さんは、2003年のソニーショックで退陣する。彼のAV&IT戦略が株主には意味がわからず、売りが殺到したのである。当時は商品もイマイチであったのだが、目的に向かっていく方向性と今年度発売する商品はまったく違うのだが、日本の投資家は、数字が読めない人が多く、多角化していくソニーの価値を理解出来なかったのである。彼の説明の言葉で、「10年先を見て欲しい」が非常に記憶に残っている。

 

それからソニーは少し錯綜するのはよく知った話であるのだが、金融を始めると同時にネット事業も始める。これが非常に賢い開発計画をもっていて、人事評価、ネットのアクセスログ、金融取引などの嗜好行動を同じような考え方で整理が出来ると判断して顧客満足を中心に業務をまとめさすのである。当時はCRMという言葉がもてはやされたのだが、マジメに家電メーカーでCRMをやったのはソニーだけでしかなかったのかもしれない。みんなSCMの出口がCRMであると思っていたに違いない。実は小生もその一人で、嗜好行動までの考えは整理できなかった。そこが大きな違いである。

 

嗜好行動まで整理できるとネット販売はフルに活用可能になるそうなると自動車保険の組み立てが簡単になるのである。

 

これがソニーのDNAなのである。実はソニーのDNAは今は金融部門にあるのかもしれない。新規開拓精神と多角化、ただまだまだ多角化でソニーイコール金融とはなっていない。現在は金融部門の独自発展期間なのかもしれない。

 

盛田さんと出井さんの考えは非常に素晴らしいのである。そこが出来るかは経営者の素質かもしれないのだが、うまく業務設計出来る優秀な人材がいるのも重要である。

フェリカというネーミングにする

金融の嗜好行動アルゴリズムは同じと思って開発する。これらはなかなか出来ないことなのである。

 

IMG_0899.JPG

 

ある人に聞くと、建物を持ちたいと思うことは非常に重要であるらしい。そこに目標が出来るらしい。

注意)小生はソニーの社員ではありません(笑)

 

押していただければ励みになります

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ にほんブログ村

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ にほんブログ村

 

 

人気ブログランキングへ