【登場人物】

・ユウタ…現実でも雪かきしてる新潟県民。メタバースでも雪を見る羽目に。

・ミホ…東京在住。メタバース雪まつりにテンション爆上がり。

・AI運営…イベントを盛り上げすぎる公式AI。

【場面】

メタバース会場「NEIGE(ネージュ)ドーム」。

空一面にオーロラ、巨大スクリーン、雪がキラキラ舞っている。

ミホ「うわ〜〜!雪!最高!ロマンチック!」

ユウタ「……雪、最高って言えるの、才能だよ」

ミホ「え?現実の雪は大変なの?」

ユウタ「現実の雪は“無料の筋トレ”」

AI運営の声が響く。

AI運営「ようこそ!メタバース雪まつりへ!

本日のテーマは“限界突破雪像”です!」

ミホ「限界突破!いいね!」

ユウタ「現実では毎日限界突破してる」

アバターたちが雪像を作り始める。

巨大な龍、光る城、動くペンギン、雪でできた観覧車。

ミホ「見て!雪のドラゴンが飛んでる!」

ユウタ「現実の雪は飛ぶの、雪じゃなくて屋根」

ミホ「リアル怖い話やめて!」

AI運営「さらに!雪像に“日本酒エフェクト”を追加できます!」

ミホ「え、日本酒エフェクト?」

(雪像から湯気みたいなキラキラが出る)

ユウタ「メタバース、飲めない酒まで演出するのか…」

【転機】

AI運営が突然アナウンス。

AI運営「お知らせです!

“リアル新潟モード”を実装しました!」

ミホ「リアル新潟モード!?最高!」

ユウタ「やめろ」

会場の空が一瞬でグレーに。

雪が横殴りになり、視界が真っ白に。

ミホ「えっ、何これ!?画面見えない!」

ユウタ「それがリアル」

AI運営「本物の臨場感のため、

雪像は“溶ける・崩れる・埋まる”仕様です!」

ミホ「せっかく作ったドラゴンが埋まってく!」

ユウタ「現実もだよ!」

【ラスト】

ミホがへとへと。

ミホ「雪って…こんなに攻めてくるんだ…」

ユウタ「ようこそ新潟へ(メタバースだけど)」

AI運営が満足げに言う。

AI運営「参加者満足度、急上昇!

“雪のありがたみ”を学べる教育イベントです!」

ユウタ「教育って言うな。

俺らは毎冬、単位落としてるんだよ」

(メタバースでも新潟でも、

雪は人類に“謙虚さ”を教えてくる。)


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「メタバースなら雪も楽しいでしょ!」って、思いたい気持ちは分かるんです。

だって現実の雪は、ロマンより先に“スコップ”が出てきますから。

でもアバターたちが作る雪像が派手になればなるほど、新潟県民だけが静かに思うんですよね。

「その雪、誰が片づけるんだろう…」って。

夢の中でも現実担当が抜けない。これが雪国の業です。

そして“リアル新潟モード”の実装。

視界ゼロ、横殴り、雪像が埋まる。

エンタメのつもりが、ほぼ防災訓練。

新潟のリアルは、VRを軽く超えてきます。

結局、メタバースでも新潟でも、雪は人に謙虚さを教える先生。

ただし授業料は、体力と時間と、ちょっとの心です。