【登場人物】

・課長(酒好き)

・佐々木(部下・帳尻合わせ派)

・看護師さん(健診会場のプロ)




【場面】

会社の休憩室。来週、健康診断。




課長「よし。今日から休肝日だ」

佐々木「課長、健康診断いつです?」

課長「来週の木曜」

佐々木「“今日から”って…帳尻合わせですね」




課長、手帳を開く。


課長「ほら、日本酒カレンダー作った。

月火水は休肝。木金土日は…“研究日”」

佐々木「研究日って何を研究するんですか」

課長「肝臓の気持ち」




佐々木「休肝日って、何日空ければ意味あるんですかね」

課長「大事なのは“気持ち”だ」

佐々木「それ、健康診断でも通ります?」




【ラスト】

健診当日。


看護師さん「最近、お酒は控えめですか?」

課長「はい!健診前だけは!」

看護師さん「それを“控えめ”とは言いません」


(帰り道、課長が小声で)

課長「…今日は休肝日、終わりってことで」

佐々木「健診、終わった瞬間に解禁するの早っ」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?


健康診断前だけ急に始まる、あの“休肝日ブーム”。

まるで夏休み最終日に宿題を片づける勢いで、

肝臓にだけ短期集中講座を受けさせようとする大人たち——

全国共通の風物詩ですが、新潟だと相手が日本酒なので難易度が跳ね上がります。


そして健診当日、看護師さんの一言が刺さる刺さる。

「それを控えめとは言いません」

この瞬間だけ、人生が正されます。

…正されるのは一瞬で、帰り道にはもう

「今日で解禁」って言い出すんですけどね。


結局、休肝日は“健康のため”というより、

罪悪感を薄めるためのスパイス。

でもそのスパイスがあるから、

また堂々と飲める——大人の知恵(?)でした。