【登場人物】

  • 由美:30代OL。頑張ってる自覚が強い。
  • 店員:冷静なコンビニ店員。
  • 同僚・田中:由美の同僚。ツッコミ役。

場面1:会社帰りのコンビニ

(夜のコンビニ。仕事帰りの由美、カゴいっぱい)

由美「ふぅ…今日も頑張った、私。

 このプリンは“今日一日働いたご褒美”でしょ?

 この新作チョコは“上司の説教に耐えたご褒美”でしょ?

 あ、このアイスは“ダイエットを明日から頑張るご褒美”…っと」

(カゴ:高級プリン、チョコ、アイス、入浴剤、雑誌、美容ドリンク)

店員「お客様、レジよろしいですか?」

由美「はい、全部“自分へのご褒美”でお願いしまーす」

店員「……“ご褒美”払いはJCB使えませんが、大丈夫ですか?」

由美「普通にクレカで大丈夫です」

店員「かしこまりました。

 レシートの品名、“ご褒美(プリン)”、“ご褒美(チョコ)”にしておきますね」

由美「そんなオプションあるんですか!?」

店員「最近“自分へのご褒美”名人が増えてまして」

場面2:翌日・オフィス休憩スペース

(机の上に昨日の“ご褒美”の残骸。空のプリン容器、チョコの袋)

田中「おはよー……って、机が“罪悪感のビュッフェ”みたいになってるけど?」

由美「見ないで。昨日、頑張った自分をねぎらってたら、財布の中身だけ酷使してた」

田中「何買ったの?」

由美「プリン、チョコ、アイス、入浴剤、雑誌、美容ドリンク…合計4,980円」

田中「ほぼ“ご褒美フルコース”じゃん」

由美「でも!今日は節約するから!

 “節約を決意した自分へのご褒美”に、コンビニコーヒーだけで我慢する!」

田中「もうフラグ立ってるんよ」

場面3:その日の夕方・またコンビニ

(由美、ドヤ顔でカゴを持つ)

由美「今日はコーヒーだけ!えらい私!」

(レジに並ぶ途中でイロイロ追加されていく)

由美「あ、新発売のシュークリーム…

 “コーヒーだけで我慢しようとした自分へのご褒美”にしよ。

 あ、この美容マスクは“昨日の散財を反省したご褒美”でしょ?

 あ、スクワット特集の雑誌は“健康を気にし始めたご褒美”…」

(気づけばカゴパンパン)

店員「お客様、今日も“ご褒美モード”ですね?」

由美「今日は控えめです!(ドヤ)」

店員「昨日より1品増えてますね」

由美「進化してるじゃないですか!」

店員「退化では…」

場面4:数日後・コンビニの張り紙前

(入口に大きなポスター)

《新サービス開始!

 “自分へのご褒美”専用レジはこちら →》

田中「何この専用レジ…」

由美「あ、私のために作ってくれたのかな」

店員「いつもありがとうございます。“ご褒美レジ”担当になりました」

田中「担当制なんだ…!」

店員「このレジを通られたお客様には、自動的に“来月のクレカ明細”が

 “現実”という名前で届きます」

由美「こわっ!ホラーじゃん!」

田中「由美、次から“自分へのご褒美”じゃなくてさ…」

由美「うん…?」

田中「“未来の自分への借金”って呼び名に変えたら?」

由美「やめて!急に現実味のあるタイトルつけないで!!」

(レジのスキャナー、ピッピッと鳴る)

店員「“自分へのご褒美(現実付き)”3点で、合計5,600円です」

由美「その“現実付き”オプション外せませんか?」

店員「申し訳ありません。標準装備となっております」

由美・田中「地獄だーー!!」

(レジの上のポップ:

『※“自分へのご褒美”は計画的に。笑』)


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「自分へのご褒美」って、本来は“たまの贅沢”のはずなのに、気づくと“毎日の必需品”みたいな顔してカゴに入ってきますよね…。

今回のイラストの彼女も、「節約を決意したご褒美」でしっかり散財していて、レジ画面の5,600円が一番ホラーというオチになっています。

でもご安心ください、作者も同じ地獄を経験済みなので、これは決して読者への説教ではなく“自首”です。

今日コンビニに行くときは、「これはご褒美?それともただの習慣?」と一度だけ問いかけてみてください…聞かなかったことにしてカゴに入れてもOKです。