【登場人物】
- 健太:30代会社員。普段はそれなりに忙しい。
- スマホ先生:健太のスマホ。心の声(擬人化)。
- 同僚・川上:明るい性格。
場面1:土曜の昼、自宅
(雨の窓。健太、ソファでごろり)
健太「はぁ…なんか今日、やたら孤独…。
たまには誰かから『飲み行こうぜ!』とか『必要としてるよ!』とか来ないかなぁ」
(スマホをチラッ)
健太「……」
(画面、通知ゼロ)
健太「え?ゼロ? “おはよう”スパムすらないの?」
スマホ先生(心の声)「本日は“完全沈黙モード”でお送りしております」
健太「お前が勝手に番組編成すな」
場面2:自己分析がどんどん重くなる
健太「もしかして俺、嫌われてる?あの時の忘年会でのギャグがスベったから?それとも既読スルーしたスタンプ戦争が原因?」
(スマホを握りしめる)
健太「いや、待て。これは“たまたまタイミングが合わないだけ”理論だ。今から5分以内に連絡が来なかったら…今日は“世界から忘れられた日”ってことにしよう」
スマホ先生「重い賭けを始めたぞ、この人」
(スマホ画面の時計:5分カウント。が、何も鳴らない)
ピピピ…
健太「……ほんとに誰もこないのかよ!!」
場面3:ついに自分から動き出す
健太「こうなったら、こっちから連絡するか…」
(LINEを開くが、入力画面の前で固まる)
健太「『久しぶり!元気?』…いや、選挙かよ。
『今日ヒマ?』…必死感が強い。
『人類の皆さん、僕はここだよ』…ちょっと世界規模が重い」
スマホ先生「候補が極端なんだよ」
健太「よし、とりあえず“スタンプ一個だけ”作戦だ!」
(ウサギが転がる謎スタンプを送信)
健太「……」
(既読もつかない)
健太「スタンプですらスルーか…
俺、Wi-Fiじゃなくて“孤独のフリーワイファイ”につながってる?」
場面4:翌日・月曜のオフィス
(休憩スペースで同僚と)
川上「昨日さー、スマホぶっ壊れてさ。連絡ゼロの一日だったんだよ」
健太「え、奇遇!俺も連絡ゼロの一日だったよ!」
川上「マジ?スマホ壊れたの?」
健太「ううん、俺のはフル稼働だった」
川上「…それはそれでミステリーだな」
健太「しかもさ、“誰からも連絡が来ない孤独DAY”の翌日に限って…」
(スマホ:ピロンピロンピロンと鳴りまくる)
川上「お、すごい通知!」
健太「『昨日どうしてた?』『今ヒマ?』『今日飲まない?』……
なんで全部“翌日”に送ってくるの!?
俺の孤独、時差発生してない?」
スマホ先生「本日、“人間関係の遅延配信サービス”が混雑しております」
川上「つまりお前のミステリーは、
“孤独を感じた日に限って誰からも連絡が来ない”じゃなくて…」
健太「…?」
川上「“連絡が来るのは、決まって立ち直った後”っていう
精神的ダメージ最大化システムなんじゃね?」
健太「やめろ、そのバグみたいな仕様説明!!」
(スマホ、また着信)
画面表示:「母」
メッセージ:「昨日電話しようと思ってたら寝ちゃった。元気?」
健太「トドメが一番優しい人から来たーー!!」
(画面下に小さくテロップ)
《※孤独を感じた日は、とりあえず自分から誰かに連絡してみましょう。
返信が来なくても、スタンプの在庫だけは減ります。》
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
「誰からも連絡が来ない…」と思ってスマホをじっと見つめているときに限って、
・メルマガ解除したはずの通販サイト
・知らない番号の営業電話
・なぜか“明日の天気”だけは丁寧に教えてくるアプリ
こういう“友だちじゃない連絡”だけはしっかり来たりするんですよね。
今回のイラストの彼は完全ノー通知ですが、
もしかしたら――
「通知オフにしてたの、自分だった」
という最終オチが数時間後に待っているかもしれません。
もし今日、あなたのスマホも静かだったら、
人間関係を疑う前に、まずは設定とマナーモードだけチェックしてあげてください。
孤独の半分くらいは、ただのテクノロジーのせいかもしれませんので…。
