昨年VISAから送ってくる小誌に円空の特集があった。
その特集の彫刻を見てこれは是非生で見てみたいと心が踊った。
出典:VISA 2023 3+4月号
彼の作品は旅を続けながら12万体彫っていたようでいろんな土地に点在する。
出典:VISA 2023 3+4月号
だから絞って見に行けないと思っていつか円空見て回ろう思ってその小誌大事にとっておいた。
それが今年、円空展で大阪あべのハルカスにオールスターで来るというではないか!
時間が取れたので最終日の1日前にやっと出会えた!!
あんまり彫刻見て感嘆したことない。
しかしこれは、とんでも無く素晴らしい!
木なのか仏なのかやはり木なのかその境界が・・・
独特のアブストラクトで頭の中は混線する。
5センチ程の小さな仏から2mを超える仏まで
ミクロやマクロが変幻自在、手の中に宇宙がある華厳の世界のよう!
どれ見ても楽しい。
因みに展覧会の目録順(下のサイトに目録PDFあり)に感想を述べる。
興味があれば読んで、興味がなければ以下の番号の部分は飛ばしてくださ〜い!
5.大日如来像(三重県・浜城観音堂)は宇宙船かと思った。
9.護法神像[荒神像](奈良県・栃尾観音堂)どう見てもヤンキー神!
護法神像[荒神像]
10.観音菩薩坐像(岐阜県・美江寺)は坐像って座っている台がヒュ~と伸びてるやん!
17~18.大般若経はイラストレーターも非凡でここで既に彫刻になっいる。
21.千面菩薩像(愛知県・荒子観音寺)はまさにミニの荒くたいけど線で刻んだ顔が素敵
22.観音三十三応現身像[木葉仏](愛知県・荒子観音寺)はペラペラでまさに木の葉の仏
23.補修仏像(愛知県・荒子観音寺)は平安時代の仏像を片手と顔だけ円空がリメイクしたがもう片手は無しのままでこれが凄い
32.蔵王権現立像(埼玉県・観音院)の悩ましいバランス
38.不動明王及び二童子立像(栃木県・青瀧寺)の不動明王の頭の背景、片手の二童子はどこが童子や!
ブランクーシも真っ青!
不動明王及び二童子立像(栃木県・青瀧寺)パンフの背景がひどすぎるけど・・・
41.宇賀神像(岐阜県・温泉寺)これはもうカプセルに入った宇宙人。
44.金剛力士立像(岐阜県・千光寺)は表は金剛力士、裏はただの木
金剛力士立像
59.60.烏天狗立像(岐阜県・千光寺)見たことないのに烏天狗に納得!
烏天狗立像
66.柿本人麻呂坐像(岐阜県・東山神明神社)は荒くたいけど成る程いつも見る人麻呂のポーズ
67.愛染明王坐像(岐阜県・霊泉寺)はトーテムポーロか?
71.財前童子立像(岐阜県・神明神社)はVISAの小誌の表紙の仏像
財前童子立像 出典:VISA 2023 3+4月号
74.青面金剛神立像(個人蔵)はツタンカーメンの黄金マスクかと!
76.十一面観音菩薩及び両脇侍立像(岐阜県・高賀神社)は2mほどの高いムーミンのニョロニョロか!
どれが一番かというと甲乙受け難いが5番か38番
この展覧会言って失敗したのが老眼鏡忘れて暗くて小物仏の表情が見えなかったこと!
どうしても表情見たかったので展覧会の図録買ってしまった。
おかげで表情がやっとわかった。
円空は64歳で亡くなるまで作り続けたが目が見えたのだろうか?