いろんな作業の記事が行ったり来たりで読まれてる方は訳が分からないかもしれませんが
やってる本人はもっと訳が分からない状態です
とにかくバラバラで保管してある部品を組み上げて物理的なスペースを作らないと
仕事が回っていかないのでできることから順番にやっていきます
レストア作業が一杯で車体が組めないのでまずはエンジンの組み立てからです
作業の内容は通常と変わらないので今までと同じようにエンジンを組んでいきます
まずクランクケースはブラストを掛けて内部は清掃してあります
クランクケースの上下のボルト、ナット ケーブルクランプは新車当時の物で再メッキです
現在ヤマハに頼むと形状や表面処理の色違いの物が供給されますがオリジナルに忠実に再生です
クランクシャフトはコンロッド ベアリングを新品に交換して芯出しを行っています
両サイドのオイルシールは純正の新品で組みます
エンジンを組んでいくときはまずシフト部分から組んでいきますが
シフトドラムとシャフトの位置決め作業はシフト操作に影響を及ぼす部分ですので
しっかり調整します
腰下を組み上げる前にシフト操作がスムーズに行えるか
変速が問題がないか確認します
トランスミッションのベアリングも新品に交換済みです
またクランクシャフトもストッパーピンの位置
オイルシールの向き、位置をしっかり確認します
続いて腰上ですが
シリンダー ヘッドは半つやのウレタン塗装です
今回はお客様のご希望で350で組むのでヘッド シリンダーとも350です
シリンダーは1サイズオーバーサイズでボーリングしてあります
ピストンクリアランスは0.060ｍｍです
ヘッドナット、クーラントのドレンボルト等腰上のボルト類も
新車当時の物を再メッキです
M6のキャップボルトはステンレス製です
ドレンボルトは今ヤマハに頼むと形状の違うものが供給されますが
こんな小さなボルトでも違った物がついてると違和感があるので
オリジナルに忠実に再生します
ウオーターポンプのオイルシールは方向を間違えないように
しっかり奥まで押し込んで取り付けます
今回は350のシリンダーで組むので
オイルポンプのウオームシャフトも350用です
一通り組み上がったら水漏れ、オイル漏れの確認をします
確認中にオイルポンプの作業他車体の他の作業も進めていきます