RZ250 コンロッド破損修理&レストア作業 10 | 丸忠輪店 ブログ

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なかなか思い通りにいかないことが有り間が空いてしまいましたが

作業は続いています

 

次は長期不動車では避けて通れないキャブレターです

 

大体写真のように残ったガソリンが変質してフロートチャンバー内、ジェット類は

大変なことになっています

 

今回はできれば純正キャブのまま乗りたいとのご希望ですので

とりあえず綺麗に清掃して使います

 

キャブ自体の状態は悪くなさそうでしたので

エンジンをかけてみないとわかりませんが

使えそうな気がします

 

キックペダルはメッキが擦れて剥がれて錆が発生してる物が多いですが

再メッキしました

先端のゴムも当然新品に交換になります

 

ケーブル類も気持ちよく純正の新品に交換します

 

記事が少し前後しますがこの車両はホイールが350の物になっていて

ばらす前からハブダンパーの劣化で少しスプロケットハブにガタがあったのですが

そこは妥協してそのまま使用しようと思って組んだのですが

 

やはりガタが気になるのでハブダンパーを交換することにしました

 

このハブダンパーは純正部品は販売終了になっているので

社外のリプロ品をお客様にネットで購入していただいたのですが

かなりレベルが低い物が届いたのでその報告です

 

 

ホイールの穴に差し込む部分で出っ張りの形状が全然違ってて差し込んで固定できません

 

また精度もかなり悪くてハブダンパーの突起が嵌る部分も全く寸法が合ってなくて

使いものになりません

 

結局もう一度買い直すことになってしまって

無駄な出費になってしまいました

 

エンジン始動の準備が整ったのでキックを踏んで気持ちよくエンジンが始動するのを

期待していたのですが何回キックを踏み下ろしてもエンジンがかかりません

 

エンジンがかかるかどうかは長年の経験からキックを踏む感覚で大体わかるのですが

まずは一番怪しいCDIから疑ってみました

こちらに有るテスト用のCDIを取り付けて改めて始動確認です

 

といという訳でCDIを交換したら気持ちよくすぐエンジンがかかり

アイドリングも安定しています

 

今回はエンジンの故障で不動になったということなので

CDIは生きてるっと思っていましたが

なぜか壊れてしまっていました

 

このブログを以前から読んでいただいている方にはわかっていただけると思いますが

当店の作業のほとんどが不動状態、長期間放置状態からのスタートになるので

状態がどのように悪いのかがその時点では判断できません

 

エンジンがかかっていれば、走行ができていれば音や匂い、あとは触覚、視覚で

いろんなことが分かるのですが動かない状態ですとどこが悪いのか、特に目で見えない部分の

電気や部品の内部とかは動かしてみるまで分かりません

 

人間でいえば心肺停止状態で緊急搬入されるようなもので

外部の出血やけがは目で見て判断できますが、内部の出血、内臓の損傷、骨折や靭帯損傷などは

レントゲンやCT、MRIで見ないのと分からないと同じことです

 

こうゆうことが積み重なって長期不動車を再生する場合には作業が止まったり、時間がかかったりします

 

とりあえずエンジンがかかってアイドリングで慣らしを行ってる分では調子はいいので

慣らしはテスト用のCDIで行いその間に調子のいいCDIを探して交換します