2025年8月末、European Rail Timetable(ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)のSeptember 2025 DIGITAL EDITIONがリリースされました。その中のNEWSLINESページの掲載情報からまとめます。再掲続報については、前号、もしくはFriday Flyerのなかで取り上げたトピックスです。

 

カテゴリー(クリックすると展開します)
カテゴリ 説明
【開通/開業】 新規路線の開業、新サービス開始の情報
【ダイヤ変更】 列車の増便/減便(臨時・季節列車関連含む)、発車時刻・運転区間の変更といったダイヤの情報
【駅/施設】 駅やそれに準ずる施設に関連した情報
【プロモーション】 乗客向けに展開しているキャンペーンの情報
【サービス廃止/終了】 サービスや列車種別、路線の廃止、消滅の情報
【軌道工事関係】 工事に関連した運休、迂回運転の情報
【トラブル/災害】 災害や予期せぬ政治的判断による運行変更の情報

 

 

  9月号の主な改訂点

 

国際列車

  • 【開通/開業】 続報 先月、アムステルダム〜ベルリン間のインターシティ列車が2025年11月1日からICEに格上げされると報じたが、一部のメディアによれば、9月中にも一部列車が格上げされた種別で運行を開始する可能性がある(Table22)。
  • 【ダイヤ変更】 2025年9月7日からユーロスター(旧タリス)のパリ〜ブリュッセル〜アムステルダム/ケルン/ドルトムント間で新ダイヤが施行される。それにともないTable18、Table20、Table21を更新。パリ〜ブリュッセル間の所要時間は、全般的に最大4分程度延びている。
  • 【ダイヤ変更】 ベルリン・ナイト・エクスプレス(Berlin Night Express)は、ストックホルム〜ベルリン間の列車を10月31日からドイツのクリスマスマーケットに合わせて3日間追加運転することを発表した。これらの臨時列車はすべてドレスデン発着に延長される(Table50)。
  • 【ダイヤ変更】 スボティツァ〜ベオグラード間の直通列車は9月初旬に運転を開始する見込みである(Table61、Table1360)。本来は2024年11月に再開予定だったが、ノヴィ・サド駅の上屋崩落事故の影響で延期されていた。

イギリス

  • 【軌道工事関係】 続報 先月報じたクルーカーニー地区の地盤不良問題に関連して、サウス・ウェスタン鉄道はイェーヴィル〜エクセター間(Table109)の時刻表をさらに変更した。当分の間、イェーヴィル以西の列車は2時間に1本のみの運行となり、長区間の速度制限により所要時間も延びる。なお、以前はクルーカーニー駅の全列車停車が取りやめられていたが、この決定は撤回され、全列車が再び同駅に停車する。
  • 【トラブル/災害】 再掲 カーライル〜バロー=イン=ファーネス間のカンブリア海岸線は、ブランスティ・トンネルで発生した欠陥により現在ホワイトヘブン付近で不通となっている。このため、ワーキントン〜セラフィールド間で鉄道代行バスが運行されており、所要時間が延びている(Table157)。
スペイン
  • 【軌道工事関係】 ミランダ・デ・エブロ〜ログローニョ間は、9月末までの予定で短期間の工事閉鎖となっている(Table654、Table689)。閉鎖期間中は両駅間でバス代行が実施される。
ポルトガル
  • 【サービス廃止/終了】 再掲 ポルト〜ビーゴ間の国際列車「セルタ(Celta)」利用者は、今後ビアナ・ド・カステロで列車を乗り換える必要がある。ただし時刻は従来どおりとなる(Table696)。
スウェーデン
  • 【軌道工事関係】 ウッデヴァッラ(Uddevall)〜ストロムスタッド(Stromstad)間は、ウッデヴァッラ操車場の電力設備再建工事のため2026年4月20日まで運休となる(Table739)。この工事は2024年春以降、主に夕方から夜間にかけて行われており、今回がその最新段階である。

ドイツ

  • 【ダイヤ変更】 FlixTrain(Table927)は、ベルリン発着に影響を及ぼす大規模工事のため、最新の時刻表に更新された。

ポーランド

  • 【開通/開業】 再掲 独立系事業者レギオジェット(RegioJet)は、2025年12月からポーランド国内の各路線で営業運転を開始する予定。ただし、9月18日からは試験運行としてワルシャワ〜クラクフ間に1日1往復の列車を運行する(Table1065)。チケットは同社のウェブサイトまたはモバイルアプリでのみ購入可能。

ハンガリー

  • 【軌道工事関係】 再掲 ハンガリー国鉄MÁVは、2025年8月25日から9月20日までの期間、ブダペスト東駅(ケレティ駅)を全面閉鎖し、重要な工事を実施すると発表した。通常東駅を発着する列車は、コーバーニャ・フェルシェー、ズグロー、ケレンフェルド、ニュガティといった他の駅に迂回され、閉鎖期間中の時刻表はMÁVから提供されている。

トルコ

  • 【ダイヤ変更】 トルコ国鉄は、8月15日からYHT高速鉄道の新しい時刻表を導入した。更新後のスケジュールはTable1570に掲載されている。

ユーレイルパス

  • 【プロモーション】 ヨーロッパ鉄道周遊券の提供者であるインターレイルは、新しい「インターレイル・プラス・パス」を導入した。この新しい周遊券では、ヨーロッパ全域のほとんどの列車を利用できるだけでなく、高速列車や人気路線で必要な座席指定料金が含まれる特典がある。

    •    グローバル・プラス・パス:1か月間に7日間利用可能。ほとんどの座席指定を追加料金なしで予約できるほか、一部の人気列車に必要な予約料金をカバーするクレジット(行使する権利)を最大3回分利用できる(座席あたり1~2クレジット)。

    •    イタリア・プラス・パス:イタリア国内の列車を1か月間で4日間利用可能で、指定料金がすべて含まれているので追加料金は不要。

 

 

  2026年ダイヤでの国際列車の先行情報

冬ダイヤのTable73とTable82が591・592pに掲載されており、12月14日からの計画サービスが示されている。

 

​​​​Table73:ICE101 ドルトムント〜バーゼル間はブリークまで延長、ICE100 バーゼル〜ドルトムント間はインターラーケン東駅始発となる。その他、ドイツ発着の2本がブリークまで運転され、さらに3本のICEがクールまで運転される。

Table82:チューリッヒ〜ミラノ間にユーロシティが新たに2往復増便、両都市間は1日13往復となる。そのうち1往復はボローニャ経由でフィレンツェまで延長。また、チューリッヒ〜ミラノ間のEC18/17は3月〜10月にEC33/32としてジェノヴァ経由でリヴォルノまで延長運転される。

 

今回は以上です。

 

ERTのTable 番号と突合する形で景勝ルートを紹介している鉄道旅行者向けガイドブックです。全文英語ではありますが、表現は平易なので安心して使えます。かつての地球の歩き方のヨーロッパ鉄道の旅シリーズが乗り方中心の構成でしたが、こちらは沿線紹介が中心の構成なので、現地の観光ガイドとしても有効です。

 

★ERTの9月号(デジタル版)が発行されました。

 

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過去のERT NewsLines、The Friday Flyerのまとめサイトはこちら 

 

参考文献 European Rail Timetable September 2025(Digital Edition)