イギリスの鉄道雑誌Today's Railways誌を参考に、2004年ダイヤでのヨーロッパ各国の動向に関する記事を日本語でまとめてみました。

 

今回は、東ヨーロッパの国々の動き編です。

 

なお、原本は英語のため、機械翻訳で日本語への変換後、当時の鉄道状況などを別に調査したうえで追記、構成を変えて文章化しております。一部ブログ筆者により情報を補足している点もあります。その点は  と緑で塗っております。

 

 

チェコ

 2003年12月のダイヤ改正から、チェコ鉄道(ČD)はSONE+(SOはSobota Saturday、NEはNeděle - Sunday、+はドイツ国境線)という新しい一日乗車券を導入した。この2等車専用切符は、週末のみ(祝祭日は除く)の00:00~24:00の間、大人2名と15歳未満の子供1名の合計5名まで利用できる。

 新しいチケットには2種類のタイプがあり、1つは普通列車のみ有効で130チェコクローネ(2.80£)、もう1つは準快速、快速、急行列車(IC、EC、SC列車を除く)にも有効で360チェコクローネ(7.80£)である。SONE+は、民間事業者Viamontが運行するソコロフ〜クラスリツェ線、およびドイツ鉄道(DB)、Vogtlandbahn、Regentalbahn、Freiberger Eisenbahn、Erzgebirgsbahn、Lausitzbahnが運行するドイツの一部路線でも有効で、現行のFreundschaft- Fahrkarte乗車券に代わるものである。この乗車券は当日、発券所および車内で車掌から購入する。

 2004年の新ダイヤでは、ČDは2002/2003年ダイヤに比べ0.9%減となる1日7360本の列車を運行し、うち6492本がローカル停車列車(2002/2003年は6963本)である。

 

 

スロヴェニア

 スロベニア鉄道(SZ)の主力車両であるペンドリーノ310系電車3両編成が、12月15日のダイヤ改正より、リュブリャナとイタリアのヴェネチアを結ぶ新列車EC50/51に採用される。この列車は、リュブリャナ発10:25でヴェネチア・サンタ・ルチア駅着14:25。復路はヴェネチア発15:44で、リュブリャナ着19:40。SZペンドリーノはトリエステを迂回し、ヴィラ・オピチーナ、モンファルコーネ、ポルトグルアーロ、メストレにのみ途中停車する。所要時間は4時間で、従来の最速所要時間から1時間半短縮できる。SZクラス310系電車にはFS安全装置が装備されており、安全装置以外の試験はすでにイタリアで済んでいたため、イタリア側での運行認可取得は難しいことではなかった。このペンドリーノ編成を捻出するため、スロヴェニア国内のICS 18列車、26列車、19列車は、リュブリャナ〜マリボル間の機関車牽引のインターシティ列車 510列車、506列車、509列車に置き換えられる。

 ウィーン〜マリボル〜ザグレブ間に新列車EC157/156が導入され、240/1列車 ヴェネチア・エクスプレス(ヴェネチア〜リュブリャナ〜ブダペスト)の運行ルートが、リュブリャナ〜ブダペスト間で、従来のザグレブ経由から、マリボル、オーストリアのグラーツ経由に変更される。夏季には、410/1列車 オリンパス号 リュブリャナ〜テッサロニキ(ギリシャ)間の列車が、アテネオリンピック開催期間中はアテネまで延長運転される。

 

 

本日は以上です。

 

参考資料:Today's Railways の2003〜2004の各紙面内、News Round Upより当該記事をピックアップ