ストックホルム〜コペンハーゲン間の低価格列車の夏増便について（FRIDAY FLYERより）

 

European Rail Timetable のNewsLetter　（ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略）THE FRIDAY FLYER　26.Apr.2024　の日本語抄訳です。

 

【スウェーデン／デンマーク】
オープンアクセス運行会社であるスネルトーゲは、2024年5月16日よりストックホルム〜マルメ間の便をコペンハーゲンまで延長運転する。
 
ブログ筆者補足
スネルトーゲ社はスウェーデンのオープンアクセス列車運行会社ですが、私のブログの最新情報でもちょくちょく登場しています。今回のFriday Flyerと同じテーマについて、International Railway Journalでも記事になっていました。

 

マルメ以南、コペンハーゲンまでの延長運転は、5月16日から9月29日まで夏期限定運用で、１日２往復が設定されます（ストックホルム発9:33、16:20、コペンハーゲン発7:02、16:07）。なおストックホルム16:20発とコペンハーゲン発7:02はベルリン発着となるようです。このベルリン発着は従来から運転されていた夜行列車を指していますので、今回の注目ポイントはマルメ発着の昼行列車１往復がコペンハーゲンまで延長運転された点ですね。

 

所要時間は最速で5時間30分。運賃は、ストックホルム〜コペンハーゲン間で大人一人SKr 299（≒4330円)から。圧倒的な低運賃ですね。また、ストックホルム〜マルメ間には食堂車も連結される見込みだそう。大変興味深いですね。

 

今回の記事内では10月以降の継続延長運転について、もちろん触れられていませんが、SJのX2000型、3000型車両を使用したSnabbtag（Sn）と運賃、所要時間で十分競争できるポテンシャルをもっていながら、現在のダイヤだと同じストックホルム〜コペンハーゲン間を走るSnが出発した数分後に追いかける「後塵を拝する」立場なので、低価格を最優先にするユーザーに響けば、SJの「妨害」をはねのけて、通年運転も夢ではないかもしれません。

 

 

本日は以上です。

 

ERT　４月号（デジタル版）が発売されました！

★デジタル版の購入の方法などは、こちらから（ERTは、デジタル版は毎月１日発行）

 

★ERT紙版の購入方法は、こちらから（ERTは紙版は年４回、３（春），６（夏），９（秋），１２（冬）月に発行）

 

 

参考文献　European Rail Timetable April 2024