今回は、たまたま入手したベルギー国鉄の1990年5月27日から1991年6月1日有効の刷本時刻表のお知らせをまとめて、当時の動きについて、ブログ筆者自身の備忘とします。なお、原本には英語によるお知らせページが存在しており、それを機械翻訳で日本語に変換しつつ、当時の鉄道状況などを別に調査したうえで文章化しております。そのため原文との若干のニュアンスの齟齬があるかもしれません。

 

 

  時刻表刷本の概要

 

ちなみに刷本の表紙は下記の通り。時刻表表紙にはオランダ語でspoorboekje(鉄道時刻表)と明記されていますが、ベルギーの公用語はオランダ語,フランス語,ドイツ語だそうで、それに準じて時刻表の各種説明ページは各種公用語による解説と、海外旅行者を意識して英語ページも設けられています。A5サイズ、607ページ。以前紹介した同国時刻表同様に、本文でも上質紙を使っており、大変綺麗な紙面です。

 

 

このダイヤ改正での注目ポイント

 

  インターシティ列車

  • ナミュール〜ディナン間が電化開業したことをうけて、インターシティH号線列車 へント~アールスト~ブリュッセル~ナミュールが運行開始。かつ、平日と観光シーズンの週末・祝日にはディナンまで延長運転。なお、この電化開業をうけて、ブリュッセル~ディナンの所要時間は16分短縮された。あわせてディナン〜ベルトリ線とヴィルトン〜バストーニュ線のダイヤも変更され、ベルトリでのヴィルトン行列車との接続が改善された。
  • ブリュッセル〜ナミュール〜ルクセンブルク間は、インターシティーL号線が延長運転され、ブリュッセル〜ルクセンブルク間が1時間1本の等間隔運転を実現した。
  • 国際列車(インターシティ列車ではない)109列車がブリュッセル〜ルクセンブルク間に新設。ブリュッセル南駅発17:54でルクセンブルク着20:25という運行ダイヤだ。
  • アントウェルペン〜ブリュッセル間に夜間帯に1往復のインターシティ列車が新設された。
  • オーステンデ〜ブリュッセル〜ケルン間の列車について、従来ブリュッセル始発だったB311列車はオーステンデ始発(5:32発)に変更された。またこの区間のケルン発最終列車の行先もオーステンデに変更されている。
  • ヘント〜アウデナールデ〜ロンセ間では、アウデナールデ〜ロンセ間からの乗客のヘントでの接続を確実性を高めるため、一部列車の運転間隔を調整したダイヤとなった。

 

 

  ラッシュ時間帯追加列車

  • ブリュッセル~ヘント~オーステンデ間のラッシュ時間帯列車は、従来ダイヤを改善して運行される。朝のブリュッセル方面行と夕方のオーステンデ方面行の2本が、ハンスベーケ、ランデゲム、ドロンゲンに停車するようになった。
  • ブリュッセル・クァルティエ・レオポルト駅、同シューマン駅には、朝夕のラッシュ時間帯に、ニヴェル、ルーヴェン〜アールショット間、アントウェルペン、ヘント、モンス発着列車が停車する。
  • リール(Lier)〜メヘレン〜ブリュッセル間:朝はブリュッセル行、夕方はリール行のラッシュ時間帯の直通列車が運行される。
  • ゾッテゲム〜ブリュッセル間:一部の列車で所要時間短縮が実現している。

 

 

  旅行者向け列車

  • 従来設定されてたサン=ギスラン~モンス~ヘラールツベルヘン~アールスト~ブランケンベルゲ間およびヘラールツベルヘン~ゾッテゲム〜ブランケンベルゲ間の旅行者向け列車は、今回の改正で、ケヴィ(Quévy)~モンス~ヘラールツベルヘン~ゾッテゲム〜ブランケンベルゲ間の列車に置き換えられた。
  • リエージュ〜ブリュッセル〜オーステンデ間の都市間を利用する場合、ブルージュ(またはブルッヘ)での接続時間が従来の13分から4分へ短縮される。
  • 夏にはビエルジュ(WALIBIの最寄り駅)行の列車が増発され、特定日には、リエージュ、シャルルロワ、ブリュッセル発着の臨時列車も運行される。

 

ブログ筆者補足

WALIBI とは、ベルギーにあるアミューズメントパークのようで、1975年開園というなかなか歴史のある施設のようです。この施設の名称もキャラクター名とのこと。ちょうど浦安の夢の国のような感じなのでしょうか(知らんけど)。

 

 

今回は以上です。
 
参考資料:spoorboekje.Belgische spoorwegen 27.5.90-1.6.91
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