日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。
第87回目はJR西日本が運行した、赤穂線開通40周年記念観光キャンペーンにともなう臨時列車についてまとめてみます。
先に断りをいれておくと、この赤穂線イベントをインターネットで検索しても、2002年9月1日に運行された気動車列車の情報ばかりがヒットしますが、今回取り上げるのは「じゃない」方です。
時刻表紙面に明記された無骨なイベント名とその列車名から、観光キャンペーンに合わせた増便だったことがわかります。今回悔やまれるのは本当に時刻表紙面以外の情報がないため、この臨時列車の詳細、はたまたこの観光キャンペーンの詳細すら判明していません。インターネットが今ほど普及していない時代ですから無理もありません。今後追加情報があり次第補完します。
周年記念の概要
赤穂線開通40周年
対象物 |
JR西日本 赤穂線 |
所在地など | 相生〜東岡山間 57.4km |
歴史の起源(概要) |
1951年12月5日 赤穂線最初の区間である相生〜播州赤穂間が開通 1962年9月1日 赤穂線全通・・・これが起点 |
臨時列車の運行概要
(列車名なし)観光キャンペーンの臨時列車
運転区間 | 岡山〜備前片上、播州赤穂、相生 ※いづれも一部の定期列車を延長運転して設定されたもの |
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2002年11月23,24、30と12月1、7、8、15日 |
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使用車両・編成 |
定期列車と共通運用と推察 |
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列車番号、運転ダイヤなど |
[岡山から相生方面]合計6本 9948M、9960M、9962M 岡山→相生(岡山→長船、播州赤穂→相生は定期列車) 9964M 新見→相生(新見→長船、播州赤穂→相生は定期列車) 9966M 備中高梁→播州赤穂(備中高梁→長船は定期列車) 9970M 三原→備前片上(三原→長船は定期列車)
[岡山から相生方面]合計6本 9965M 相生→岡山(相生→播州赤穂、長船→岡山は定期列車) 9967M 相生→備中高梁(相生→播州赤穂、長船→備中高梁は定期列車) 9969M 相生→米子(相生→播州赤穂、長船→米子は定期列車) 9971M 相生→新見相生→播州赤穂、長船→新見は定期列車) 9975M 播州赤穂→新見(長船→新見は定期列車)
※途中すべての駅に停車 |
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備 考 |
なお、下記のYoutubeチャンネルで当時の気動車列車を動画でご覧になれます。リンクのみ掲載ですが、よろしかったら訪問されてみてください。
当時の時刻表紙面での臨時列車
2002年12月号の付録ページより。前述の通り、普段運転されない閑散区間に延長運転する形で、赤穂線をくまなく乗車してもらおうという取り組みが下記のダイヤに現れています。なお、相生発米子行という列車がありますが、当時の長船→米子という定期列車の名残が確認でき、丁寧に見ていくことで当時の興味深い運用に気づき、周年列車探索をきっかけにこの線へのさらなる興味が湧きました。
JTB時刻表2002年12月号より
本日は以上です。
まとめページはこちらから
参考資料 JTB時刻表2002年12月号
参考サイト 赤穂線(Wikipedia)、有栖川ミニィ様のYoutubeチャンネル