European Rail Timetable のNewsLetter (ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)THE FRIDAY FLYER 15.Mar.2024 の日本語抄訳です。

 

【ドイツ/オランダ/ベルギー】
アリーヴァ・オランダ(Arriva Netherlands)は2024年6月9日から、アーヘン〜リエージュ間をマーストリヒト経由で直通する3カ国通過の国際列車を運行開始する。
 
ブログ筆者補足
こちらの旅行情報サイトに詳細がまとめてありましたので参考にしました。

 

運行を担当するアリーヴァ・オランダ社ですが、親会社アリーヴァは総合交通サービスであり、創業はイギリスでありながら、ドイツ鉄道による買収をうけて現在に至る会社です。マーストリヒト~アーヘン間はすでに2019年からサービスを開始しており、その延長上のサービスでしたが、3カ国を横断する際の信号などの保安システムの適合に時間を要し、再三サービス開始時期を遅れたのですが、ようやく運行開始となります。

 

通過する都市の頭文字をとって、この列車はLIMAXとも呼ばれている模様。リエージュ〜アーヘン間の2都市間をオランダのマーストリヒト経由で1時間半前後で結ぶこの列車ですが、もちろんリエージュからアーヘンを直結する既存の列車も残るわけで、このエリアの移動手段の選択肢が増えたという朗報でした。

 

 
【オーストリア/ハンガリー】
レギオジェット社は2024年4月4日より、ブダペスト〜ウィーン間に追加で2往復の便を運行開始する。
 
 
ブログ筆者補足
ERTのTable1250が該当ページです。下記リンク先から紙面をご覧いただくと、大変多くの列車が設定されています。♥マークがレギオジェット社の便ですが、現在プラハ〜ウィーン〜ブダペスト間で2往復の運行。

 

記事の書き方を踏まえてレギオジェットの公式ホームページでダイヤを検索したとこと、ウィーン〜ブダペスト間のみで増便していることがわかりました。

 

ウィーン中央駅→ブダペスト・ケレンフェルド駅

RJ1065 7:34 → 9:58

RJ1067 14:34 → 16:58

 

ブダペスト・ケレンフェルド駅→ウィーン中央駅

RJ1066 10:58 → 13:27

RJ1068 18:58 → 21:27

 
ウィーンから2時間半弱なら、ハンガリーにも足を延ばしたくなりますよね。こちらも歓迎される情報でした。
 
 
【フランス】
フランスの列車運営会社ケヴィン・スピードは、2028年からパリからリール、ストラスブール、リヨンへローコストの高速列車を運行開始する計画だ。
 
ブログ筆者補足
下記リンク先が、話題のケヴィン・スピード社の公式ホームページのようです。

 

プレスリリースからこの会社の概要をたどると、下記の通りです。

ケヴィン・スピードは2021年に設立されたフランスの鉄道会社で、ローラン・フルテュヌが会長を務め、鉄道の専門知識を持つ4人のパートナーが率いている。イリスト(ilisto)サービスは、「毎日、すべての人に高速」を提供することを目的としている。その目標は、2028年末までに、フランスの大都市圏とその近郊都市を結ぶ、時速300kmの高速列車と手頃な料金(「低料金」)の列車の運行を開始することである。

今後、鉄道車両製造大手のアルストム社とパートナーシップを結び、20編成の高速列車を調達予定。試験運転は2026年開始を目指している模様。なお、この会社の資金調達には日本の野村證券も参画しているようです。
 

本日は以上です。

 

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参考文献 European Rail Timetable Spring Edition  2024