1997年のThomascook European Timetable 初夏号(日本語解説版)の今月のお知らせ(Newslines)のまとめです。

ブログ筆者の研究用のデータベースの公開という位置づけです。ご興味あればご参照ください。

 

※日本語版からの転記なので、ほぼ原文ママとなりますが、地名、列車名、都市名については、私のブログで平時使用している表現に修正している箇所があります。あらかじめご承知おきください。


 

本号は1997年5月31日まで有効な、ヨーロッパの鉄道ダイヤを載せている。ただし、ノルウェーとスウェーデンでは、それぞれ6月7日、6月8日まで有効になるなお、本号の巻末508〜540ページには、夏の時刻表予定を付録として掲載している。

 

ユーロスターは、1996年11月の火災で損傷を受けた北行きのトンネルが再開する5月中旬から下旬まで、臨時ダイヤで運行する見込みだ。2月に若干ダイLヤの変更があったが、本号に組み込まれている。なかでも重要な変更事項は、ロンドン発7:53と13:53の便が、リールに停車するようになったことだろう(Table 11)。また最新ニュースとしては、2月28日より、金曜日と日曜日にロンドン〜パリ間の便が増便される。この時刻表はTable 10には組み込まれていないが、下記のダイヤになる。

 

金曜日

列車番号

9020 ロンドン 10:53発→パリ 15:05着

9056 ロンドン 19:53発→パリ 00:05着

9035 パリ 14:13発→ロンドン 16:13着

9063 パリ 21:07発→ロンドン 23:13着

 

日曜日

9042 ロンドン 15:43発→パリ 20:11着

9056 ロンドン 19:40発→パリ 00:05着

9035 パリ 14:13発→ロンドン 16:39着

9063 パリ 21:07発→ロンドン 23:39着

 

マンチェスター〜グラスゴー、エジンバラ間で、今年夏、ユーロスターの地域間運転が開始されある見込みだ。運転開始日はまだ発表されていないが、508ページのTable8に時刻表を掲載している。ラムズゲイト〜オステンド間で、「ホリーマン・サーリー・ファースト・フェリー」が3月1日に就航する(Table2190)。従来のフェリー便も往路復路とも2便引き続き運航するが、ラムズゲイト01:00発の便のみロンドン〜ブリュッセル間の時刻表(Table12)に示されており、復路の夜行便はない。ラムズゲイト〜ダンケルク間(Table2185)でも5月15日よりファースト・フェリーが運航するようになるが、4月8日〜5月14日の間は、同ルートにおいてすべての便が運休する。

 

ハリッジ〜フーク・ファン・ホランド間を結ぶステナ社の"HSSファースト・クラフト”の就航は少し遅れ、6月2日になる見込みだ。新しい時刻表は、鉄道の連絡とあわせて、Table15(夏の時刻表予定。P.513)に示されている。この結果横断に要する時間は、わずか3時間40分に短縮される。

 

このほかステナ社から入手した情報によれば、ドーバー〜カレー間を運航している“Lunxcatamaran"が、3月20日以降廃止されるとのことだ。

 

本号では、ドイツとハンガリーの時刻表がおもに改訂されている。ドイツは、シュヴェリーン、ロストック、シュトラールズンド周辺の地域、またこれらの地域からベルリンに向かう便の時刻表が若干書き替えられている。ハンガリーのダイヤ改訂は、より広範囲で実施され、運休した便もある。

 

プレスレポートによると、イタリア国鉄は1997年2月5日より地域間急行を大幅に削減したとのことだが、詳しい情報は入手できなかった。

 

フランス国鉄は、オフピークに運転する列車約200便(TGVを含む)を「トラン・ヴェールTrainVert(緑の列車)」として格付けた。TGVはすべて前もって予約が必要となったが、新しい列車「トラン・ヴェール」は、ほとんどの乗客にとって予約が不要になる(列車によっては、予約が望ましいが)。現時点では、これらの列車のリストは入手していないが、いずれにしても、本書の時刻表に列車の種類を示すことはできないので、現地で確認ください。

 

以上