ERT　５月号_ヨーロッパ鉄道旅行最新情報　（NEWSLINESより）

２０２３年４月２８日に、European Rail Timetable（ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略）のMay 2023 Digital Editionがリリースされました。

その中のNEWSLINESページの掲載情報から、毎週配信されているFRIDAYFLYERと重複しない情報をまとめます。

【夏ダイヤの追加情報】

Table 88：オーストリア鉄道のウィーン - ローマ間のナイトジェット（40233/40294列車）は、夏の間、ウィーン - アンコーナ間の直通車両を併結します。

【スイス】

先月お伝えした通り、モントルーとインターラーケンを結ぶゴールデンパス・エクスプレスは、技術的な問題により、2023年6月10日までツヴァイジンメンでの乗り換えが必要です。しかし、6月11日からは、片道４便で直通便が運行再開します（Table 563、Table 566）。

【スペイン】

4月24日より、カタルーニャ公営鉄道（FGC）のレリダ - ラ・ポブラ・デ・セグール間で増便されました（Table 653）。

先月も紹介しましたが、ローコスト高速列車運行会社Avlo（アヴロ）は、6月1日からマドリッド - セビリア線とマドリッド - マラガ線に各方向１往復づつ導入します（Table 660）。

今月の５月号が完成した頃、マドリード - セビリア間の高速鉄道が、6月1日から計画されている工事により影響を受けるとの連絡がありました。工事期間中、所要時間が延長され（出発時間が早まり、到着時間が遅くなる）、一部の便が運休となります。詳細については、2023年夏号でお知らせする予定です。

アランフェスとウティエル間のクエンカ経由の鉄道代替バスが最近廃止されたことを受け、Table 669を完全に削除することを決定しました。

【ドイツ】

ダイヤは5月26日まで有効ですが、4月1日からカッセル - フルダ間の高速線が一時的に閉鎖されている件で時刻変更が生じています。また、ヴュルツブルク - ニュルンベルク間が5月27日から9月11日まで夏期閉鎖となり、さらなる時刻変更が生じる予定です。この期間の運行スケジュールを修正し、夏号に合わせて全面的に更新する予定です。

ブリロン・ヴァルト駅の西側にあるエラリングハウザー・トンネルの改修工事は、5月4日から8月25日まで、Table 804の掲載便に影響を及ぼします。この期間、ベストヴィヒ - ブリーロン=ヴァルト間が代行バスに置き換えられるため、所要時間が延長されます。Table 804の特別バージョンは、修正後スケジュールを560ページに掲載しています。

ベルリン - ドレスデン間の長距離列車は、この重要な路線の改良工事の最新段階が実施されるため、11月10日まで全便迂回します（Table 840）。この期間中、所要時間が延長され、便も削減されます。ロストック - ベルリン - ドレスデン間の列車の大半は、ベルリン空港以南では運行されていません。しかし、ベルリンとケムニッツを結ぶ毎日各方向２本の直通便は、リーサを経由するためドレスデンには行かないものの、引き続き運行されています。Table 835は、一部バスで運行されているベルリン - エルスターヴェルダ間のローカル便ダイヤも修正・更新されています。

ゲロルシュタインとトリアー間は、2021年夏の洪水による深刻な被害から約２年を経て、4月17日から復旧しました。ゲロルシュタインとカル間は、当分の間代行バスで運行され続けていますが、この区間の路線も今年後半に再開され、ケルンからゲロルシュタイン経由でトリアーまでの全区間で直通便が復活予定です。Table 915aは最新の時刻表で更新されています。

【ポーランド】

シュチェチン - ビアロガルド間において、軌道工事が行われ、特定の日程でバスが列車に代わって運行されています（Table 1015）。

【トルコ】

シヴァスとサムスン間のローカル線が、約８年間の空白を経て、4月27日から復活しました。1924年から1931年にかけて建設されたこの路線は、2015年から2020年にかけて、大規模な改良工事が行われるため、全線が閉鎖されていました。正式な発表はERT５月号締切の直前に行われたばかりで、途中駅時刻が未確定のため、Table 1577の更新はできていません。しかし、シヴァス発の列車は、月曜日、木曜日、土曜日の8:40と16:37、サムスン発の火曜日、金曜日、日曜日の8:35と16:43で運行予定です。これらの列車は、まもなく開通する予定のアンカラ - シヴァス間の新高速鉄道と良好な接続を提供するでしょう。実際、この号が発行される頃には、新高速線が開通しているかもしれないという報道もあります。トルコ編は夏号で全面的に更新し、確定した最新のスケジュールを掲載する予定です。

【リトアニア】

Table 1805のシャウレイ周辺のローカル線は再構成され、ほとんどの列車がパネヴェジース - シャウレイ - マジェイケイ間で運行となります。このTable は、特に火曜日から土曜日にかけての電化工事のため、引き続き変更される可能性がありますので、すべての時刻は現地で確認する必要があることをご了承ください。

今回は以上です。

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