2022年2月より、開業・周年記念で運転された臨時列車を取り上げています。

※列車名の明記問わず


第18回目は、JR東海が運行した、木曽街道400年記念の臨時列車を取り上げます。2001年に江戸時代に整備された街道、具体的には宿駅制定から400年が経たこと記念して、街道沿いの市町村で多様なイベントが開催されたようですね。その一環としてJR東海が設定したのがナイスホリデー木曽街道400年号でした。ナイスホリデーといえばJR東海の行楽列車ブランドですが、すでに存在していたナイスホリデー木曽号がこの2001年秋に限って改名されたものでした。

 

 

  周年記念の概要

木曽街道400周年

対象物

木曽街道(きそかいどう) ※旧字体「木曾」を用いることもある

所在地など 広義には中山道全般、狭義では、その中山道の美濃国と信濃国の境に存在した木曽地域部分の街道の「俗称」だったようですが、上街道(うわかいどう)も木曽街道としてカウントすると、名古屋城を起点とすることになるようです。
歴史の起源(概要)

1601(慶長6)年 江戸幕府によって5街道の整備がなされ、その一つとして中山道にも宿駅が設定されたことが、この400年周年記念の根拠となっているようです。

 

 

 

  臨時列車の運行概要

ナイスホリデー木曽街道400年号

運転区間 名古屋〜塩尻
運転日

2001年9月1日〜11月25日の土・休日

使用車両・編成

311系8連(4両編成の2本)

こちらのサイトを参考にさせていただきました。(AGUI.NET様国鉄アルバムより)

列車番号、運転ダイヤなど

5703M(中津川より8827M) 名古屋発8:18→塩尻着11:20

8828M(中津川より5732M) 塩尻発15:30→名古屋着18:49

※名古屋〜中津川間は土・休日のみの定期列車

停車駅(名古屋起点):名古屋〜中津川間は定期快速と同じ、以降、南木曽、十二兼(9月のみ)、野尻、大桑、須原、上松、木曽福島、宮ノ越、藪原、奈良井、木曽平沢、贄川

「 」は9月は通過

備 考
  • 一部指定席あり
  • ナイスホリデー木曽路号にはなかった、特製ヘッドマーク掲出あり

 

下記写真はナイスホリデー木曽路号。この日は311系4連だったようです。それにしても311系は好きな形式の一つで、私の数少ないJR東海名古屋口の利用実績でも、転換クロスシートで高速移動できる新快速列車には毎度感動を覚えます。

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

 2001年7月号紙面より。ナイスホリデー木曽街道400年号が、ナイスホリデー木曽路号の改名版であったことの左証となります。下記紙面の赤枠内をご覧いただきたいのですが、2001年9月1日以降の土・休日が「〜木曽街道400年号」となる旨の記事がありますね。

 なお、冬場のような行楽シーズン外の土・休日は延長運転なく、列車名なしの中津川行として運行されていました。

JTB時刻表2001年7月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料 JTB時刻表2001年7月号、同年10月号、JR時刻表2002年1月号

参考サイト 中山道、木曽街道、ナイスホリデー木曽路(ともにWikipedia)