鉄道情報サイト「International Railway Journal」の2月7日記事「SJ extends overnight train to Berlin」から、スウェーデン鉄道が運行するユーロナイトの運転区間延長について

 

European Rail Timetable内のニュースでも度々とりあげられていたスウェーデン〜ドイツ間の夜行列車に関する最新情報です。

 

スウェーデン鉄道(以下、SJ)は、ストックホルムからハンブルクまで毎日運行しているユーロナイトを、2023年3月31日から9月30日までは期間限定でベルリンまで延長する予定であることが記事のアウトラインです。

 

まず、3月31日より、ユーロナイトのハンブルクでの停車駅ですが、従来のハンブルク・アルトナ駅から、ハンブルク中央駅に変更されます。

延伸運行されるベルリンでは、ベルリン中央駅が終着となるようです。逆のストックホルム行は、ベルリン・ゲスントブルンネン駅が始発駅となります。

【南行:スウェーデン→ドイツ】

日曜日から金曜日まで、ストックホルム発17:34→ハンブルク着6:00→ベルリン着9:00

なお、土曜日は、工事の影響で 翌日のハンブルク着8:56、ベルリン着12:00と到着が遅れる。

 

【北行:ドイツ→スウェーデン】

日曜日から金曜日まで、ベルリン・ゲスントブルンネン駅発18:37→ハンブルク発22:01→ストックホルム着9:56となります。

土曜日は、ベルリン中央駅発17:57→ハンブルク発21:00→ストックホルム着9:56

 

SJは2022年9月1日からハンブルク行のユーロナイトを毎日運行していますが、通過国であるデンマークでの寝台車の運行認可が下りなかったため、クシェット車2両のみで運行している状況が続いています。記事の書き方からすると問題は解消していないようです。

 

一方で、スウェーデン〜ドイツ間では、SJ以外で、民間のスネルトーゲ(Snälltåget)による夜行列車も運行されています。

 

参考までに、スネルトーゲ公式サイトで発表されている今年度の運行情報は、

【南行:スウェーデン→ドイツ】 3月30日~11月4日 月曜日~金曜日、日曜日

【北行:ドイツ→スウェーデン】 3月31日~11月6日 月曜日~金曜日、日曜日

でした。

 

スネルトーゲ側からすると、SJによるユーロナイトの運行には「補助金」が出ていることが「おもしろくない(ブログ筆者の感触w)」し、健全な競争とは言えない状況下にあるわけです。

 

今後の注目ポイントは、北欧〜ドイツ間の国際列車網の充実であり、ストックホルム以外にも接続される都市が増えていくのだろうと想像していますw

 

本日は以上です。

 

この本のルート24(アムステルダム〜ストックホルム)の一部をこの夜行列車が走行しています。書籍内で夜行列車に関する記述はありませんが、コースの特徴がまとまっています。

 

 

参考サイト:「International Railway Journal」2月7日記事「SJ extends overnight train to Berlin