2022年2月より、開業・周年記念で運転された臨時列車を取り上げています。

※列車名の明記問わず


第7回目は、東京都多摩エリアにある五日市線の開業85周年記念臨時列車を取り上げます。記念列車から話題は離れますが、2023年3月のダイヤ改正で、「ホリデー快速あきがわ号」が廃止されますね。五日市線唯一の優等列車がなくなる話を思い出しつつ、この開業85周年記念列車を振り返ってみます。

 

 

  周年記念の概要

 

五日市線開業85周年

対象物

JR東日本五日市線

所在地など 拝島〜武蔵五日市 11.1km
歴史の起源(概要)

1925年4月21日 五日市鉄道が拝島仮停車場 - 五日市駅間を開業

当時開業した駅は、拝島仮停車場(現存しない)・東秋留駅・西秋留駅(現:秋川駅)・増戸(現:武蔵増戸駅)駅・五日市駅(現:武蔵五日市駅)

 

五日市鉄道は、沿線の資産家による鉄道敷設申請にはじまり、後に訪れる資金難、会社存亡の危機をセメント事業で財を成した浅野財閥が出資することで実現した鉄道でした。そういえば、武蔵五日市起点で、北側に向かって「岩井支線」がかつて存在していたことを思い出しました。セメント積み出しが主な用途だったようですが、1971年には廃止されています。

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 五日市線開業85周年号

運転区間 千葉〜武蔵五日市
運転日

2010年11月14日 のみ

使用車両・編成 長野総合車両センター所属 189系6連(N103編成)
※ネット上の情報を諸々確認した結果です
列車番号、運転ダイヤなど

9322M(千葉→新宿)、9777M(新宿→武蔵五日市)

 千葉発7:07 → 武蔵五日市着9:00

9888M(武蔵五日市→新宿)、9323M(新宿→千葉)

 武蔵五日市発16:38 → 千葉着18:42

 途中停車駅(千葉起点):津田沼、船橋、錦糸町、秋葉原、新宿(中央快速線ホーム)、三鷹、国分寺、立川、拝島、秋川

備 考
  • 全席指定席
  • 武蔵五日市到着後は、拝島まで回送されていた模様

 

当時の動画を、karibajct様がアップロードされておりましたので、こちらリンクをご紹介させていただきます。ただでさえ五日市線の優等列車が珍しいのに、入線したのが長野総合車両センターの189系、かつてのグレードアップあさま編成を模した編成というのがぐっときますね。

Youtube karibajct様チャンネルのリンクより

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

 2010年9月号付録ページより。週末を中心に多数の臨時列車が設定されている青梅線、五日市線の当時の様子が垣間見れますし、あわせてホリデー快速あきがわ号の惜別かねて掲載しました。

 房総エリアからの直通列車といえば、過去にも何度か運転実績はあるとはいえ、このように紙面で目の当たりにすると、気持ちが上がりますね!。五日市線内の途中停車駅が秋川のみというものなかなかレア度高めです。

JTB時刻表2010年9月より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料 JTB時刻表2010年9月号

参考サイト Youtube karibajct様チャンネルほか