始発・終着が同じとなる「循環・環状で運転された臨時列車」を取り上げる企画。
環状、循環の厳密な定義は設けていませんが、同一駅に戻ってくるという点を軸に全国津々浦々で活躍した列車を、手元の時刻表から追ってみたいと思います。
１８回目は、ＪＲ北海道で運転された、ぐるりリゾート／リゾート北海道号を取り上げます。北海道のリゾート列車なので、インターネット上で容易に情報を収集できると思いきや、流石に３０年近く前の運転のためか、難航しています。。。もし情報をお待ちの方おりましたらご一報をお待ちしております。そんなわけで、ブログ筆者が収集できる範囲の情報でまとめていきますので、ご覧いただければ幸いです。
循環臨時列車の運行概要
リゾート北海道号、ならびにぐるりリゾート号は、運転区間に応じて目的地名が付与されています。また、運転年度は１９９３、９４年の２シーズンは確認できましたが、もし他シーズンで運行があれば、確認出来次第追記します。
特急 リゾート北海道 北見／釧路／札幌号
| 起終点駅と経由線 | １９９３年 【〜北見号】札幌→北見 函館本線→千歳線→石勝線→室蘭本線→函館本線→石北本線 【〜釧路号】留辺蘂→釧路 石北本線→釧網本線 【〜札幌号】釧路→札幌 根室本線→石勝線→千歳線→函館本線 １９９４年 【〜北見号】新千歳空港→北見 千歳線→函館本線→石北本線 【〜釧路号】留辺蘂→釧路 石北本線→釧網本線 【〜札幌号】釧路→札幌 根室本線→石勝線→千歳線→函館本線 |
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１９９３年 【〜北見号】１０月１、 ９日と、１０月１５日〜１１月２６日の金曜 【〜釧路号】１０月２、１０日と、１０月１６日〜１１月２７日の土曜 【〜札幌号】１０月３、１１日と、１０月１７日〜１１月２８日の日曜
１９９４年 【〜北見号】６月１日？〜９月２８日までの火、水、金、土曜（ただし、７月６日、８月２３日運休） 【〜釧路号】６月１日？〜９月２９日までの水、木、土、日曜（ただし、７月７日、８月２４日運休） 【〜札幌号】６月１日？〜９月３０日までの木、金、日、月曜（ただし、７月８日、８月２５日運休） |
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| 使用車両・編成 |
１９９３年 特定できず
１９９４年 クリスタルエクスプレス（時刻表内２階建；４人用ボックスシートの記事）とニセコエクスプレス |
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| 列車番号、運転ダイヤなど |
１９９３年 【〜北見号】9029D 札幌発11：06→北見着17：28 途中停車駅：南千歳、（石勝線・室蘭本線）、岩見沢、滝川、旭川、上川、遠軽、留辺蘂
【〜釧路号】9027D 留辺蘂発10：02→釧路着16：36 途中停車駅：北見、網走、斜里、川湯温泉、摩周
【〜札幌号】9030D 釧路発8：38→札幌着16：05 途中停車駅：池田、帯広、十勝清水、新得、トマム、南千歳
１９９４年 【〜北見号】9041D 新千歳空港発11：50→北見着17：27 途中停車駅：南千歳、札幌、岩見沢、滝川、旭川、上川、遠軽、留辺蘂
【〜釧路号】9043D 留辺蘂発9：58→釧路着16：41 途中停車駅：北見、網走、原生花園、斜里、川湯温泉、摩周、釧路湿原
【〜札幌号】9044D 釧路発9：17→札幌着16：12 途中停車駅：池田、帯広、新得、トマム、南千歳、新千歳空港
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| 備 考 |
※「 」は２度目の停車駅 |
特急 ぐるりリゾート 北見／釧路／札幌号
「 」は２度目の停車駅
| 起終点駅と経由線 | 【〜北見号】新千歳空港→北見 石勝線→室蘭本線→函館本線→石北本線 【〜釧路号】留辺蘂→釧路 石北本線→釧網本線 【〜札幌号】釧路→札幌 根室本線→石勝線→千歳線→函館本線 |
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１９９４年 【〜北見号】１０月１、 ８と、１０月１４日〜１１月１８日の金曜 【〜釧路号】１０月２、 ９と、１０月１５日〜１１月１９日の土曜 【〜札幌号】１０月３、１０と、１０月１６日〜１１月２０日の日曜 |
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| 使用車両・編成 |
特定できず |
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| 列車番号、運転ダイヤなど |
【〜北見号】9041D 新千歳空港発11：50→北見着18：47 途中停車駅：南千歳、札幌、岩見沢、滝川、旭川、上川、遠軽、留辺蘂
【〜釧路号】9043D 留辺蘂発9：59→釧路着16：41 途中停車駅：北見、網走、斜里、川湯温泉、摩周
【〜札幌号】9044D 釧路発9：15→札幌着16：12 途中停車駅：池田、帯広、新得、トマム、南千歳、新千歳空港
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| 備 考 |
※列車番号について、どの号も「リゾート北海道〜号」と同じ（停車駅など微細な違いあり） ※「 」は２度目の停車駅 |
運行ルートを図示すると
リゾート北海道号の１９９３年のルートです。札幌から千歳空港駅（現南千歳）に下ってから石勝線、室蘭本線を経由して北見に向かうという珍しいルートを採用していました。留辺蘂発の特急列車となっていた点も見逃せません。
リゾート北海道号の１９９４年のルートです。前年との違いの１つ目は新千歳空港発着が加わったこと。「リゾート北海道 北見号」の始発駅が新千歳空港に変更された点。２つ目は、１点目の変更にともない、新千歳空港駅出発後、札幌駅で乗客を拾うルートを取ったため、室蘭本線経由がなくなった点です。最後３点目は「リゾート北海道 札幌号」が新千歳空港駅経由のため、南千歳からわざわざ方向転換をして入線している点です。
当時の時刻表紙面での臨時列車
ここでは１９９４年夏〜秋の「リゾート北海道 釧路号」、「ぐるりリゾート 釧路号」と同じ区間を走る別列車のダイヤ比較です。始発、終着時刻はほぼ同じながら、途中立ち寄る観光地が変わるため、停車駅に結構な差分が出ています。
「リゾート北海道号」では「原生花園駅」、「釧路湿原駅」に停車する夏観光にシフトしたダイヤでしたが、秋口の運転となる「ぐるりリゾート号」では、前述２駅は通過し、その「余剰した時間分」で川湯温泉駅への停車時間が延長されています。
ＪＴＢ時刻表 １９９４年９月号より
本日は以上です。
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参考資料 ＪＴＢ時刻表
参考サイト Rail・Ａｒｔブログ様サイトより