新たなテーマ「循環・環状で運転された臨時列車」について執筆を開始しました。

 

要は、始発・終着が同じとなる列車を取り上げようという企画。

環状、循環の厳密な定義は設けていませんが、同一駅に戻ってくるという点を軸に全国津々浦々で活躍した列車を、手元の時刻表から追ってみたいと思います。

 

7回目は、JR九州が運行した、快速九州一周号です。実は過去にこの列車についてブログをまとめておりましたが、このシリーズをきっかけにまとめ直した、という件になります。

 

 

  循環臨時列車の運行概要 

 

快速 九州一周号

起終点駅と経由線 小倉 鹿児島本線→日豊本線
 ※南宮崎〜宮崎間は運行されていません。
運転日  1991年
 7月22日、26日、29日(小倉発1号)
   23日、27日、30日(西鹿児島発2号)
   24日、28日、31日(宮崎発4号) 
使用車両・編成

パノラマライナーサザンクロス(12系客車6連) ※全車指定席

牽引機 ED76のサザンクロス専用機(78号機)と推察

列車番号など 小倉発8:15(1日目) → 小倉着19:23(3日目)
途中停車駅:
1号(9121レ) 戸畑、八幡、黒崎、折尾、赤間、博多、南福岡、二日市、鳥栖、久留米、羽犬塚、大牟田、玉名、上熊本、熊本、宇土、八代、佐敷、水俣、出水、阿久根、川内、串木野、伊集院
2号(9524レ)鹿児島、隼人、国分、霧島神宮、西都城、都城
4号(9526レ)佐土原、高鍋、日向市、南延岡、延岡、佐伯、津久見、臼杵、大分、別府、杵築、宇佐、中津、宇島、行橋
備 考

 

 

 

  運行ルートを図示すると

 

JTBスピード時刻表の索引地図をベースに、九州一周号の運転ルートを図示してみました。

1991年当時、博多以南の九州新幹線は当然開通しておりません。鹿児島中央駅は「西鹿児島駅」と呼んだ時代でした。私は未だに鹿児島中央駅といってもピンとこないときがありますw.

 

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

当時のスピード時刻表の臨時列車紙面から。ここでは日豊本線を取り上げます。前述の通り、循環といいつつも、南宮崎〜宮崎間は時刻表上は接続されていません。とはいえ、翌日の営業にむけて回送されていることは間違いありません。また、途中の杵築(きつき)に5時間強、長時間停車していますが、この停車でなにが行われたのかは不明です。

JTBスピード時刻表 1991年8月号より

 

本日は以上です。

 

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参考資料 JTBスピード時刻表 1991年8月号