2022年6月29日に、European Rail Timetable(ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)のJuly 2022 Digital Editionがリリースされました。

 

その中のNEWSLINEページの掲載情報から、毎週配信されているFRIDAYFLYERと重複しない情報を2回に分けてまとめています。

 

その2として、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、アルバニア、トルコ を扱います。

 

 

【ポーランド】

6月に引き続き、7月1日より国際列車141/142 バルチ(Balti)号がビャウィストク(Białystok) - カウナス(Kaunas)間で運行を開始しました(Table 1042)。

 

 

【チェコ】

・オーストリアで行われている工事のため、8月末までリブニク〜リンツ間の便は全区間か、一部区間が代行バスで運行されます。7月2日から30日までの国際列車の変更は、560ページのTable 1130の特別枠でご覧いただけます。8月中にさらに変更があり、その詳細は8月号で発表される予定です。

・チェコ〜スロヴァキアの国際線 オストラヴァ〜ジリーナ〜ヴルトキー(Vrutky)〜バンスカー・ビストリツァ〜ズヴォレン間の直通列車が、

・オストラヴァ〜ジリナ間(Table 1160)

・ヴルトキー〜バンスカー・ビストリツァ〜ズヴォレン (スロバキアTable 1185)

に分割されて運行されることになりました。

なお、オストラヴァ - ヴルトキー間は、引き続き1往復の直通列車が運行されています。

→ブログ筆者補足

分割運転された理由は不明ですが、下記はオストラヴァ〜ヴルトキー間の直通列車の紙面。345/342列車 ファトラン(FATRAN)号です。

 

 

【スロヴァキア】

ハンガリーのゾープ(Szob)〜ナジーマロス(Nagymaros)〜ヴィシェグラード(Visegrád)間で発生した地滑りのため、Table1175の列車は迂回するか、一部をバスに置き換えて運行しています。混乱は8月末まで続くと予想されます。このTable のサービスを利用する予定の方は、掲示時刻よりも早発する可能性があるため、現地で最新情報を確認することをお勧めします。

→ブログ筆者補足

下記は、Table1175の紙面です。ブラティスラヴァからブダペストを結ぶ首都接続線だけに優等列車への影響も大きいようです。

 

 

 

【ハンガリー】

Table  1260とTable  1261では、列車にいくつかの変更が加えられています。最も顕著なのは、インターシティ列車529が519に改番され、シャートラルヤウーイヘイ(Sátoraljaújhely)ではなくニーレジュハーザ(Nyíregyháza)発に変更されていることです。

 

 

【アルバニア】

2022年6月11日から9月18日までの新しい時刻表では、ドゥラス(Durrës)とエルバサン(Elbasan)の往復便は土曜日、日曜日のみの運行です。

→ブログ筆者補足

このような記事が出ない限り、アルバニアの紙面は紹介しないので、あえてクリッピングを提示します。観てもらえればわかりますが、空白が目立ちすぎて清々しいです。

 

 

【トルコ】

6月20日より、トルコのダイヤが大幅に変更されました。Table  1570の高速新線の便は、それを関連するエスキシェヒル(Eskişehir)とブルサ間バス接続とともに、時刻表が変更されました。Table  1571は、イスタンブール・イェニカプ(Yenikapi)駅とバンディルマ(Bandirma)間のフェリー時刻表を更新したものです。イズミール〜デニズリ間の2往復の列車が最近復活しました(Table  1572)。コンヤ〜カラマン間の地域間サービス(Table  1581)、ゲブゼ〜アダパザル間のアダ急行(Table  1584)、メルシン〜アダナ間の便(Table  1585)にも、細微な変更が加えられています。

 

シヴァス~サムスン線は部分的に運行再開され、現在アマスィヤ(Amasya)~スロヴァ(Sulova;アマスィヤ空港最寄)~ハヴザ(Havza)区間で運行されています(Table  1577)。復路のアマスィヤ - ハヴザ - サムスン間の時刻表も掲載されているものの、運行開始日は不明です。

 

今回は以上です。

 

★ERTの7月号(デジタル版)が発行されました★

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参考文献 European Rail Timetable July 2022(Digital Edition)