シュプール号名鑑と銘打って、意外にも情報の少ないシュプール号各列車のダイヤや使用車両を可能な限り追ってみたいと思います。

 

第17回目は、JR西日本のシュプールトワイライト信越号を取り上げます。

 

知る人ぞ知る、シュプール号ながら特急列車として運行された数少ない列車の一つ。その上、あのトワイライトエクスプレスの編成の一部を利用した豪華なシュプール号が1999年1シーズンのみ運転されました。ダイヤは既存のシュプール妙高・志賀号のもので、1月の週末のみ運転されましたが、なぜにトワイライト編成が投入されたのか?という謎は解けておりません。とはいえ、当時の鉄道ダイヤ情報誌では当時のスキーシーズンの「最大の話題」と称されていました。

 

シュプールトワイライト信越号

 

  運転された年(シーズン) 

1999年 (1シーズン)

 

 

  年ごとの運転概要 

この列車では、どのシーズンも弁当販売駅の停車駅設定はありませんでした。

1999  神戸〜黒姫 1往復
  • シュプール妙高・志賀5・4号のダイヤで運行(ただし高槻は通過)
  • A寝台車、食堂車はなく、B寝台、B個室寝台のみの販売

 

 

  使用車両

 
24系25型寝台客車 ※トワイライトエクスプレス編成

 :宮原客車区7連(客車6両+電源車1両)

 

編成情報については、トレインマーク事典・別館「愛称別トレインデータ館」はじめ、各種データを拝見しましたが、トワイライトエクスプレス固定編成からA寝台車、食堂車を抜いた編成だったようです。

 

牽引機

EF81交直流機関車 ※トワイライトエクスプレス専用機

 :敦賀地域鉄道部敦賀運転センター 神戸〜直江津

 

EF64直流機関車

 :長野総合運転所、または長岡運転区(1000番台) 直江津〜黒姫

写真はサムネイル通り、カシオペア編成を牽引中のEF64。こんなイメージでトワイライト編成を牽引したんでしょう。

 

 

  運転ダイヤ(各年時刻表より)

 

​​​​【ゆき】

京阪神発は、シュプール妙高・信越5号と同じスジでしたが、5号では停車していた高槻は通過しています。黒姫到着後もシュプール妙高〜と同様に北長野(長野総合車両所)まで回送されて、折返しに向けた整備がされていました。

 

【かえり】

現地発は、シュプール妙高・信越4号と同じスジで、ゆき同様、4号では停車していた高槻は通過しています。

本日は以上です。

 

過去のシュプール号はじめ、日本のスキー列車の歴史をまとめた一連のブログはこちらからご覧になれます。あわせてよろしくお願いいたします。

 

参考資料 JTB時刻表1999年1月号、鉄道ダイヤ情報(シュプール号運転情報)

参考サイト:トレインマーク事典・別館「愛称別トレインデータ館」、アクティブオタクの徒然日記