私の故郷、九州でかつて存在していた国鉄線について、廃線間際の時刻表を中心に取り上げ、振り返ろうという企画をやっています。

 

20回目は、JR九州で現存する唐津線が、国鉄時代に部分廃止した箇所(山本〜岸嶽)を取り上げます。この部分廃止された線は岸嶽支線と呼ばれていますが、情報が充分でないため、どうしても推察が多くなりますが、わかっている情報はしっかりまとめてゆきたいと思います。

 

 

唐津線 岸嶽支線 路線概要 

 

支線開業のきっかけは、付近に炭鉱が開設されたことによります。Wikipediaの記事では、この岸嶽支線の延伸で、伊万里まで到達させる計画もあったようですが、結果は、現在の筑肥線のルートで伊万里到達を実現しています。

線 名 唐津(からつ)線 岸嶽支線
距 離 4.1 km 
区 間 山本〜岸嶽
開業日/会社/開業区間 1912(明治45年)1月17日/官設鉄道/山本〜岸嶽 
貨物線として開業。その後、1913年(大正2年)9月21日に旅客営業開始。
全線開業日/会社 ※山本〜岸嶽間については、上記同様です。
貨物取扱 あり
廃止日 1971(昭和46年)8月20日
廃止理由  赤字83線への選定と、その後の廃止協議の結果
運行された旅客列車 SL+PC、DL+PC、DC ※詳細資料がないため推察

 

 

時刻表 (1970年10月1日訂補) 

 

唐津線の「支線」扱いで、廃止間際のためか、山本発着がほとんど。829Dが唯一東唐津となっていますが、これも日中便がないための「送り込み」兼ねた運用の影響だと思われます。なお、牟田部(むたべ)、岸嶽(きしたけ)両駅とも行き違い設備はなく、岸嶽は貨物用の側線が存在していたようです。

 

 

 

当時を偲ぶ動画(ブログ筆者が選びました) 

 

こちら見つかり次第、アップします。。。

 

 

 

廃線の跡をたどった動画(ブログ筆者が選びました) 

 

こちら「も」見つかり次第、アップします。。。流石に1960〜70年代の映像は上がってないかなー。

 

 

 

当時の駅はここにありました(Powerd By Googleマップ) 

 

冒頭で触れたとおり、岸嶽線の位置はじめ、各種情報は、インターネット上には十分な情報がないため、推察が多くなります。

 

岸嶽駅の位置ですが、Wikipediaでは、「佐賀県東松浦郡北波多村大字岸山」となっており、今の唐津市北波多岸山と推察できます。画面右(方位では東)に筑肥線があり、そこから岸山集落にむけて線路が延びていたのでしょうか。県道52号線が線路跡のようにも思えますが、確証は取れていません。

 

今回は以上です。

 

 

 

参考資料 日本鉄道旅行地図帳 12号九州沖縄 新潮社、時刻表、国鉄の車両18 九州各線 保育社、交通公社の時刻表 1970年11月号

参考サイト 唐津線、岸嶽駅(いづれもWikipedia)、動画 Youtube、地図 Googleマップ