2022年前半のテーマの一つ、「日本の博覧会関連の臨時列車」、第13回目は2001年に山口県山口市で開催された「21世紀未来博覧会(通称:山口きらら博)」の臨時列車を取り上げます。

 

  博覧会の概要

博覧会については、Wikipediaのページもご紹介します。

会 期 2001(平成13年)7月14日 〜 9月30日
来場実績 251万人 ※Wikipediaより
会 場 山口県山口市きらら浜 ※当時の吉敷郡阿知須町

 

下記は現在の地図となります。当時の博覧会会場最寄り駅は宇部線の阿知須(あじす)駅で、駅から会場まで1〜2キロといったところでしょうか。そして、地図内に記念公園とある通り、当時の敷地は、それを生かして臨海公園として活用されているようです。

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 きらら号

運転区間 小郡 〜 阿知須 11.5往復
小郡 〜 宇部新川 1往復
運転時期 2001年7月14日〜9月30日
使用車両・編成 117系電車4両編成
※ネット上にあがっている先達の皆様の写真を元に判断
運行ダイヤ 小郡発 8:14、8:50、9:36、10:29、10:55、11:31、12:14★、12:33、13:22、14:22、15:21、16:07、18:48
宇部発 11:13、11:53、12:59、13:59、15:02、15:43、16:26、17:11★、19:09、19:58、21:09、22:01
全列車小郡〜宇部間は無停車。
★は小郡〜宇部新川の運転、宇部新川〜宇部間は各駅停車
備  考

・小郡駅は、現在の新山口駅のこと。

・117系は編成一部にラッピングされていた模様。それがきらら号専属だったかは不明。

 

上記以外にも、臨時列車が設定されていました。

■期間中毎日運転

  • 【宇部線】小郡〜阿知須(1.5往復)、小郡→宇部、阿知須→宇部、宇部新川→阿知須(ともに片道1本) ともに各駅停車(電車)
  • 【山陽本線】小郡→徳山(片道1本)

 

■期間中の土休日運転

【山口線】快速列車 津和野→小郡※1、山口→益田※2(ともに片道1本)

※1 益田発津和野行538Dの運転区間延長

※2 小郡発宮野行651Dの運転区間延長(山口駅で宮野行と益田行を分割)

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

下記は山口線内の臨時列車を掲載した紙面です。臨時快速列車9526Dですが、きらら博臨とは明記がないものの、博覧会開催期間と符合する運転期間から、博覧会来場者向けの列車と推察できます。益田→津和野は定期列車であり、土休日のみ運転区間延長された列車のダイヤです。

JTB時刻表 2001年7月号より

 

山陽本線では、小郡から徳山にむけて片道1本のみ、臨時列車が設定されていました。

JTB時刻表 2001年7月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料:JTB時刻表2001年7月号

参考ページ 博覧会、山口きらら博、宇部線(ともにWikipedia)