2022年前半「日本の博覧会関連の臨時列車」を取り上げています。

 

今回の注目ポイントとしては、

・博覧会会場が埋立地や大都市郊外となったケースが大半でしたので、どの駅が「会場最寄り駅」として設定され、臨時ダイヤが組まれたのか。

・どのような車両が投入されたのか

を、時刻表紙面から追える情報で構成していきます。

 

第8回目は「世界陶芸祭セラミックワールドしがらき'91」の臨時列車を取り上げます。

 

本当に残念ながら、この博覧会についてネットで検索を行うと、高い確率で衝突事故の記事を目の当たりにすることになります。

 

この博覧会のために運行された臨時列車は、後世に語り継がれる鉄道事故で大変有名になりました。事故については、上記Wikipediaが詳しいです。

 

  博覧会の概要

博覧会については、このページにて詳細がまとまっています。

会 期 1991年4月20日 ~ 5月26日 
※5月14日発生の衝突事故で会期中ながら5月15日に中止。
来場実績 60万人 ※乃村工藝社サイトより
会  場 滋賀県甲賀群信楽町一帯(最寄駅:信楽高原鉄道線信楽駅)

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 世界陶芸祭号

運転区間 京都〜信楽2往復(うち1往復は休日のみ大阪まで延長運転)
運転時期 2往復
※うち1往復は期間中毎日運行、残り1本は期間中の休日のみ
使用車両・編成 JR西日本 キハ58系3両編成
運行ダイヤ

【ゆき】

9930D(信楽内501D) 京都 9:25発→信楽 10:38着 

9932D(信楽内503D) 大阪 9:32発→京都 10:12発→信楽 11:38着 

 

【かえり】

9937D(京都止まり)、9933D (大阪止まり)(ともに信楽内516D)

信楽 17:48発→京都 19:15着(休日のみ大阪 19:54着)

9935D(信楽内518D)信楽 18:53発→京都 20:11着

 

途中停車駅(大阪起点) 新大阪、茨木、高槻、京都、大津、草津、三雲、貴生川

備 考 衝突事故により14日の「かえり」以降は運休

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

博覧会開催期間中の信楽高原鉄道線の特別ダイヤ紙面は下記の通り。通常ダイヤでは各駅のみのダイヤであり、特別ダイヤでは大阪、京都からの臨時快速列車のほか、貴生川〜信楽間のみの快速列車が6往復追加設定されていました。

JTB時刻表 1991年4月号より

 

 

下記は大阪、京都からの臨時列車のみを抜粋したページ。

JTBスピード時刻表 1991年5月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

 

参考資料:JTB時刻表 1991年4月号、JTBスピード時刻表1991年5月号

参考ページ 博覧会、信楽高原鐵道列車衝突事故(ともにWikipedia)