今回は、シリーズ物ではなく、手元にある数件の情報の、文字通り備忘的にまとめます。
今回は、JR九州が民営化まもないころに行っていたキャンペーンについて。私の手物にはないものの、書籍化されたこともある知る人ぞ知るキャンペンですが、タイアップとして運転された臨時列車がなかなか面白いので取り上げてみました。
いけいけ九州探検隊 とは?
当時のJR九州の企画で九州内の観光資源を発掘、再発見しようという小旅行キャンペーンが展開されていました。下記はJR九州発行の時刻表(平成3年3月16日ダイヤ改正号)内の筑豊地方でのキャンペーンお知らせページです。テーマのある日帰り旅行をお手伝いしましょう、というコンセプトだったようです。
JR九州発行時刻表(平成3年3月16日ダイヤ改正号)
キャンペーンでは駅からの徒歩でまわれる観光スポットを紹介するガイドブックの配布をはじめとする告知を行っていたようですが、ここではそれとタイアップする形で運行された臨時列車について、時刻表紙面で追えた分を紹介します。
運転された列車一覧
■快速いけいけ九州探検隊号 ※筑豊本線・篠栗線
確認できた運転年 1991年3月30日、31日、4月6日、7日 の4日間
運転区間と時刻を改めてご紹介。大型時刻表の付録ページに載っていました。
博多駅から筑豊各地を回って、再び博多駅に戻ってくる、今では信じられないダイヤが組まれておりました。
JTB時刻表 1991年3月号より
運転経路がイメージできない方、私の手書きマップもご参考くださいw
鹿児島本線→筑豊本線→(直方折返し)→筑豊本線→篠栗線 というなかなか魅力的な運転ルート。散策ポイントとなる筑前内野(ちくぜんうちの)、新飯塚、直方の3駅で長時間停車しています。
そして、この臨時快速列車に使用されていた車両ですが、JR九州の時刻表から、ジョイフルトレインながさき号を使用していたことがわかりました。このページに写真が掲載されていました。ご参考ください。
■いけいけ九州探検隊「日田フルーツ」号
確認できた運転年 1991年7月26日〜28日、8月2日〜4日
博多駅と久大本線の日田駅で1往復運転されています。
行き 博多8:46発→日田11:18着
帰り 日田発→博多着
途中停車駅 南福岡、二日市、基山、鳥栖、久留米、田主丸、筑後吉井、うきは、夜明、光岡(往復とも同様)
使用された車両については、ディーゼル列車の全席指定の記事以外、手元に情報がなく引き続き調査中です。
■いけいけ九州探検隊「日田天領」号
確認できた運転年 1991年8月2日〜4日 の3日間
小倉駅から日田彦山線経由で、久大本線の日田駅まで運転された、北九州地区からのいけいけ〜号です。
行きと帰りで運行形態が異なっているので、それぞれでまとめてみました。
行きは、小倉→日田間を臨時快速列車9937Dとして運転。
小倉9:07発→日田11:07着。全席指定。
途中停車駅 城野、石田、志井、石原町、採銅所、香春、田川伊田、田川後藤寺、豊前川崎、添田、彦山、大行司、夜明、光岡
JTB時刻表 1991年 7月号より
帰りは、定期列車(970D)に併結される形で運行。見え方としては、8月2日〜4日に「指定席増結」された定期列車でしょうか。使用車両についての情報は調査中です。
日田15:45発→小倉18:01着、全席指定、各駅停車
JTB時刻表 1991年 7月号より
■いけいけ九州探検隊号 ※九大本線
確認できた運転年 1994年5月4日のみ
※2022/3/7追記 1992年5月には博多〜筑後吉井間で「快速 小さな美術館めぐり号」が、キハ200形2両編成で「いけいけ〜号」のヘッドマーク付きで運行されている写真をネットで見つけました。が、写真以外の情報がないのでここまでの記述に留めます。
博多駅と久大本線の筑後吉井駅で1往復運転されています。
行き 博多10:05発→筑後吉井11:42着
帰り 筑後吉井16:40発→博多17:50着
途中停車駅 南福岡、二日市、基山、鳥栖、久留米(往復とも同様)
使用された車両については、ディーゼル列車の全席指定の記事以外、手元に情報がなく引き続き調査中です。
2点とも、JTB時刻表 1994年 5月号より
今後も1991〜1994年あたりのJR九州で運転された臨時列車に目を光らせて起きますので、新たな情報があり次第、更新させていただきます!
今回は以上となります。
参考資料:ジョイフルトレイン長崎(Wikipedia)
JR九州時刻表、JTB時刻表 1991年 3月号、7月号、1994年 5月号