知らない人にとっては、にわかに信じがたい記事でしょうか。
フランス新幹線TGVが、非電化区間にディーゼル機関車に牽引されていたこと。
といっても私も現物でみたわけではありませんが、いくつか根拠となる出典を下記にご提示します。ご興味あれば御覧ください。
ウィキベディアより「TGV」
西暦2000年前後の数年間という短期間だが、TGVが非電化区間をディーゼル機関車に牽引されて直通運転したことがある。LGV大西洋線からの列車が、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏ヴァンデ県、大西洋岸のマリンリゾート地でもあるレ・サーブル=ドロンヌまで運行された。当時ナントから先の区間は非電化であったため、CC72000形に牽引された。CC72000形はTGV編成と連結するために密着連結器設置改造と、電源供給回路設置改造を施工した専用機3両が用意された。その後2008年12月にレ・サーブル=ドロンヌまでの電化が完成し、再度TGVがパリから直通するようになった。
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ほんとかなー、と思い、Wikipedia(フランス語)を検索しますが、TGVページでは出ず、
下記の「レ・サーブル=ドロンヌ駅」に関する記事から辿れました。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Gare_des_Sables-d%27Olonne
抄訳しますと、
2000年5月28日からは、ル・サーブル=ドロンヌ駅も「TGV駅」となり、ヴァンデの海辺のリゾート地から首都まで4時間以内で行けるようになりました。このために、8台のTGV大西洋線と、CC 72000ディーゼル機関車3機が改造され、後者は2004年12月までナントからTGVを牽引することになりました。(中略)TGVがレ・サブル=ドロンヌに戻るのは、2008年12月14日の電化後のことです。
ちなみに当時の時刻表は下記通り。
時刻表内の注釈欄に「♥がTGV」という記事はありますが、この線が非電化かどうかは記載されていませんので、
通常の旅行者は知るよしもない情報ですね。
また、日本の鉄道雑誌「鉄道ファン」でも取り上げられていたようです。
■出典
ThomasCook European Timetable 2000.5.28~6.30