全国各地で開催されているマラソン大会の当日に運転される臨時列車のダイヤなど、最新情報も交えてまとめております。
今回、ブログの執筆内容の自己検証をかねて、2025年のいすみ健康マラソンに「ランナー」として参加してきました。
その際、行きは定期列車、帰りはご紹介した臨時列車にもしっかりと乗車しましたので、特急列車の予約から乗車、会場までのアクセス、応援箇所、はたまたフィニッシュ後のランナーの流れなど、2026年大会が同じオペレーションであれば役に立つかなという想いでまとめてみました。
いすみ健康マラソン(増田明美杯)とは?
大会公式ページ
大会の概要:ハーフマラソン(21.0975km)をメイン競技として、10km、5km、小学生の部(1km、1.5km)、中学生の部(3km)、ファミリーの部(1km)と、バラエティー豊かな種目で幅広い世代に参加してほしいという、増田明美氏の想いを感じられる大会になっています。
ハーフマラソンは、スタート時刻が10:50、制限時間3時間(13:50)といたって標準的な地方都市開催のマラソンです。募集定員はハーフマラソンで1,800名(2025年)なので、全国のハーフマラソン大会と比較すれば小規模といったところでしょうか。
大会1ヶ月前 往復の特急列車の座席を確保する
指定席の発売は、2025年11月14日(金)10時からでしたが、「えきねっと」会員の場合、販売開始の1週間前から利用できる「えきねっと事前受付」を使い、11月7日(金)14時以降にあらかじめ申し込みをしておきました。結果難なく座席確保できました。
今回は私ひとり分、1名分のみを予約。新宿~長者町間の往復で手配しています。指定席は「在来線チケレス」で、あわせて申し込んだ乗車券については、後日駅で乗車券のみを発券しました。
チケレスのいちばんの良さは、やはり「駅の券売機に並ばなくていい」点ですね。最近は窓口も混雑しがちですし、券売機の操作も少し分かりにくいことがあるので、できるだけ“おうち(スマホ)で完結できる手配”は本当におすすめです。
目的地の長者町駅は、Suica(PASMO)の首都圏エリアに含まれているため、指定席のみをチケレスで手配し、乗車券はICカードで決済することも可能です。ただし、長者町駅は非常に小規模な駅なので、ICカードの残高管理は出発前に済ませておくと安心だと思います。
こちらは、私のえきねっとマイページ内にある「申込内容の確認・変更・払戻」の履歴画面です。実際の表示は、こんな感じになります。
大会当日の朝 定期列車にのり会場最寄駅へ
新宿駅にやってきました。中央線快速の7番線から出発。往路で乗車するのは週末を中心とした多客時のみ運転される臨時列車であり、マラソン大会専用ではありません。ちなみに新宿わかしお号の30分後には兄弟列車、新宿さざなみ号が出発します。
7時10分頃、7番線にやってきました。列車はすでに入線しており、ドアも開いていて乗車可能な状態でした。数年前までは255系が充当されているのを見かけた記憶があります。何度も横目で見てきた列車ですが、実際に乗車するのは今回が初めてです。思っていた以上に楽しみな瞬間でした。
新宿を出発し、しばらくは中央快速線→中央緩行線とゆるゆると進んでいきます。この日は久しぶりの雨が前日から降り続いており、震えながらの乗車でした。着席した席の左手を仰ぐと、てっぺんが雲に隠れる東京スカイツリーが見えました。
その後は淡々と走行し、錦糸町、船橋、千葉、蘇我とこまめに停車していきます。停車のたびに乗客が増え、1号車は7〜8割ほどの座席が埋まりました。やがて、会場最寄駅である長者町到着の案内が流れます。スマートフォンで撮影した影響か、ドア上の電光表示は途中で切れてしまいましたが、雰囲気だけでも伝わればと思います
長者町駅に到着、会場に向かう
雨です!それもそこそこの雨量!思わず手元の傘に手が伸びましたが、切符を取り出すを忘れて慌てました。そうだ、写真も取らなきゃ!ということで、軽く混乱しているところです。。
長者町駅の駅舎です。木造平屋の、まさにザ・昭和の駅舎。普段はこれほど乗降客の多い駅ではないのでしょうから、駅自体も少し驚いているような気がします。ご覧の通り、傘の花が咲く日曜日の朝。このあとのレースの行く末を案じてしまう天気です。
駅から10分ほど、人波に乗って歩いていると、メーン会場である岬ふれあい会館に到着。いすみ市は2005年12月5日に夷隅(いすみ)町、大原町、岬町が合併し、千葉県内34番目の市として誕生しました。合併前から存在する会館の名称は、このエリアがかつて岬町であったことを今に伝える名残と言えそうです。
2025年大会で配布された大会公式案内より引用
このあとのレースについては割愛します(本人としては、コンディションの割にはまあまあの出来でした)。
かえりは、臨時列車で帰宅の途へ
大会会場から徒歩10分ほどで、長者町駅に戻ってきました。写真右手には簡易型のSuica改札機が設置されており、本駅が首都圏エリアに含まれるSuica(PASMO)対応駅であることが分かります。なお、この駅には駅員が配置されており、改札窓口の営業時間は9時20分~11時30分、12時30分~16時30分と掲示されていました。大会当日は、千葉支社方面からの応援と思われる社員の方が終日対応にあたっていたようです。
14時前の長者町駅ホームの様子。本屋側が大原・安房鴨川方面のホーム。5両編成でしたが、指定された位置に乗客が整列して到着を待ちます。乗車位置標示は千葉支店の社員の方と思われる方の手書きガムテープ(赤色)のみ。あとは、口頭の説明をうけて、号車位置を各々確認していきました。
14:02頃、大原方面から入線してきました。入線時は正面、側面標示とも「回送」となっていました。
入線後数分間ではありますが、マラソン大会のスタッフの方が、乗客の見送り対応をされておりました。出発間際には大会冠にある増田明美さんご自身がホームに立たれて見送りされていました。彼女が長い間メディアに露出し続ける理由のひとつがこういう「こまやかな気遣い」なのかもと妙に納得してしまいました。
ゴール後の様子、振り返り
往路・復路ともに列車は定刻で運転され、私自身のレースも無事に終え、問題なく帰路につくことができました。
今回は、1年に1日、1本のみ運転される長者町始発の臨時特急列車に初めて乗車しました。例年この大会に参加しているランナーが多いためか、駅窓口の混雑もなく、スムーズにホームへ並んで乗車できました。
途中停車駅ごとにランナーが降りていく様子を見ていると、臨時列車のダイヤが大会の一連の流れに合わせて組まれていることを、実感することができました。
強いて言えば、当日は大雨に見舞われたあとで、冷えた体のまま列車を待つ状況だったため、入線時刻を少しでも前倒ししてもらえると、よりありがたいと感じました。
参考 大会パンフレットに掲載された当日の長者町駅発着時刻表
2025年大会で配布された大会公式案内より引用
本日は、以上です。
参考ページ:JR東日本プレスリリース、大会公式ページ、ブログ内写真:ブログ筆者撮影














