2019年8月14日 水曜日
玄武洞散策ルートは、中央入口と呼ばれるこの階段を上って行きます。
玄武洞とは・・・
今から160万年前の火山活動で噴出した溶岩が冷えて固まるとき、六角形の柱状に規則正しく
割れ目が入り、長い歳月をかけ、波の浸食により地表に現れた大彫刻。
5つの奇岩洞は、天を守る中国の四神獣にちなみ、「玄武」「青龍」「白虎」「南朱雀」「北朱雀」と
それぞれに名づけられました。
その希少性から、国の天然記念物に指定され、山陰海岸ジオパークの認定も受け、
山陰海岸国立公園を代表する貴重な自然遺産として注目されています。
少し上ったところから、玄武洞ミュージアムの建物を・・・
白飛びするほどの陽射しの中、緩やかそうに見える階段を上って行きます。
再び振り返って・・・
そして階段を上りきると、中央広場に辿り着きました。(←実際は大した距離ではない)
その広場の正面奥へ進むと、玄武洞を見ることができるようです。
・・・とその前に、“涼”を求めて、階段そばにあった休憩所に入ってみました。
そこには、いろいろな火成岩が置かれ、ちょっとした学習コーナーっぽくなっていたのですが、
冷房はかけられておらず、期待した“涼”を得ることができなかったので、すぐに出発です。
休憩所から出て、まずは、先程見えた玄武洞へとつづく石段を上っていきます。
50mほど上ると、再び広場があり、その奥に中心的存在の玄武洞が・・・。
近づいてみると、本当に自然の産物とは思えないような節理の形を見ることができました。
(節理=火成岩に見られる現象で,露頭に見られる規則性のある割れ目のこと)
ちなみに上部はこんな感じ↓
この玄武洞はかつて採石場だったらしく、規則正しい割目である玄武岩は、家の石垣や庭石などに
使われました。
しかし現在は、立ち入ることはもちろん、これ以上近づくこともできず、
想像していた“洞窟内の涼しさ”を体感することもなく、ただ遠くから岩肌を見ていくルートであることを
思い知らされたのでした。
でもまぁ、円山川からは適度に風が吹き、のどかな雰囲気はたまにはよいものです。
(暑くなければ尚良し)
玄武洞から右へと歩きます。
この御社は、成田山不動明王が祀られています。
そのまま奥へと歩いていくと・・・
そこは青龍洞を見ることができる広場がありました。
近づいてズームで・・・
少し歩いただけで、こんなにも節理の形が違うのかと見入ってしまいました。
散策ルートは、ここでUターン、再び玄武洞のほうへと戻ることになります。
玄武洞の前を抜けて、今度はこの石段を上って行きます。
このじわじわ続く石段が結構キツイ・・・
やっと白虎洞前の石段↓
ここをもう少し上ると、白虎洞がありました。
この白虎洞では、水平方向に伸びた柱状節理の断面を間近に見ることができます。
先程見た玄武洞の垂直方向に伸びた節理と比べると、細くなっています。
柱状節理は一般にゆっくり冷えた所ほど太くなるそうなので、
この付近では溶岩が早く冷えたことがわかるのだそうです。(細い=溶岩の周縁部(ふち)に近い)
規模はやや小さめだったので、すぐに次へ・・・。
そこは、南朱雀洞と北朱雀洞が見れるようになっています。
右側を入ったところが、南朱雀洞↓・・・手前に水が溜まっています。
南朱雀洞の脇の岩石は、もう節理が見えなくなって、表面がごつごつしていることから、
溶岩流の先端にあたる部分とされているそうです。
そして左側にあるのが、北朱雀洞↓
この辺りの節理は規模も小さくなり細くなっていることから、溶岩流の先端にあたる部分と考えられて
いるそうです。
距離的には短い散策道で、これらの様子を見ることができるのは、面白いものです。
(何度も書きますが、暑くなければ・・・)
散策ルートはここで終了。
駐車場へと戻ります。
上りは、やや緩やかな勾配に造られていましたが、駐車場へのルートは、なかなかの急勾配。
ひたすら下りて、駐車場へ無事到着。
当然、汗びっしょりなので、車内で着替え、一安心。(←暑いの本当に苦手)
しかし、肝心の玄武洞ミュージアムには、まだ訪れていなかったー!
私的には、もういいや・・・と思っていましたが、が行ってみたいというので、1人で行っておいでと
カメラを持たせ、私たちは車内で体力回復を図ります。
こちらが、玄武洞ミュージアムの入口↓
そしてこれが拝観チケットの半券↓
こちらが、玄武洞ミュージアムのパンフ↓
館内には、大きなアジアゾウの全身骨格や
いろいろな鉱石、奇石↓
古代生物の化石など、結構見ごたえのあるものが展示されていたそうです。
(先にミュージアムから行けばよかったと後悔・・・)
ミュージアムからが戻ってきた時刻は13時50分。
このとき、九州・四国付近に台風が接近し、
天気予報では太平洋側が雨ということもあり(疲労感もあり)帰ることに・・・。
残り距離数約250km・・・帰路でこの距離は、結構堪える
⑲ 帰路 につづく